転職の注意点

転職活動をするうえで、どういった点に気を付けたらよいのでしょうか。転職する際の注意点を三つ解説します。
できれば在職中に転職活動を始める
転職活動は在職中に行うことが大切です。転職活動が終わる前に退職してしまうと、次の職を得るまでに収入がストップし、焦りが生まれてしまいます。その結果、目先の内定が出た会社に決めてしまい、本当に自分に合った企業に転職できない可能性があります。
また、内定を持っていることは退職交渉においても有利です。次の会社が決まっていることを伝えれば、現職側も慰留をしづらくなります。金銭と心に余裕を持った状態で転職活動を行いましょう。
職場の人に転職の話をしない
転職活動中は、職場の人にそのことを話さないようにしましょう。気の置けない同僚だけに話したとしても、噂はすぐに広まるものです。社内で転職活動をしていることが知られたら、居心地が悪くなってしまいます。
また、万が一転職活動のことが重職者の耳に入った場合、転職を阻止しようと異動や出向を命じられるケースもあります。そうなると転職活動も思うように進められなくなるので、不用意に口外しないようにしましょう。
入社までブランクがある場合は各種手続きを
新しい会社へ入社するベストなタイミングは、前職の退職日の翌日です。もし退職日と入社日の間に1日でもブランクがある場合は、年金と健康保険の手続きが必要になります。
年金については、住んでいる市区町村の役所の国民年金窓口で手続きをしましょう。健康保険については、以下のいずれかの対応が必要です。
- 現職の会社の保険を任意継続する
- 国民健康保険に切り替える
- 家族の扶養に入る
社会保険の任意継続と国民健康保険のどちらが保険料をより抑えられるかは、扶養家族の人数によって異なります。家族の扶養に入る場合は、収入が被保険者の年収の1/2以下、かつ130万円未満であることなどいくつか条件があります。
転職サイトの選び方

転職サイトの数が多く、どれに登録したらよいかわからない人もいるでしょう。転職サイトの選び方を四つ解説します。
転職サイトの種類を知っておく
転職サイトは、広告掲載型とエージェント型が代表的です。広告掲載型とは、求職者向けに幅広い業界や職種の求人情報を掲載しているサイトです。基本的に求職者は自分で求人に応募し、面接の日程調整から条件交渉までを行います。
一方でエージェント型は、キャリアアドバイザーが求職者に対し転職活動のサポートをしてくれるサービスです。求人情報も非公開のものが多く、応募から条件交渉まで求人者の代わりに行ってくれます。中には面接対策や応募書類の添削をしてくれるところもあります。
上記のほかにも、ハイクラスなど特定の層に特化した転職サイトや、SNSと連動しているものなどもあるので、自分に合ったサイトを探してみましょう。
自分のキャリアから選ぶ
転職サイトの中には、アッパークラス層に特化したものや、フリーターなど正社員経験のない人に特化したものなどがあります。
高年収を狙いたいなら、アッパークラス層向けのサービスがおすすめです。独自の非公開求人が多く、高年収・高ポジションの求人を紹介してくれるでしょう。もし初めて正社員として働きたい場合は、未経験OKの求人を多く掲載しているサービスがおすすめです。
特にこだわりがない、またはどれに登録するか迷ったときは、幅広い求職者を対象としているサイトに登録するのが無難です。
求人数が多いサイト
求人数が多いサイトほど、自分の希望にマッチした求人を見つけやすいでしょう。求人を検索するときには、勤務地や働き方などの条件で絞って検索します。
求人数が少ないと、希望に合った求人がまったくヒットしない場合もあります。求人数が多ければ、それだけ条件にマッチした求人がヒットしやすくなるので、求人数の多いサイトに登録することは重要です。
また『求人数が多い=それだけ企業がお金を払って求人を出したいと思っている』とも捉えられるので、優良サイトを見分ける目安にもなります。
複数の転職サイトに登録する
転職サイトは複数登録するのが基本です。各転職サイトには強みがあり、それぞれが独自の非公開求人を持っている場合もあります。
そのため複数登録しておいたほうが、自分に合った求人情報に出合える確率が高くなります。またどのサイトも登録は無料なので、いくつ登録しても費用はかかりません。
違う種類のサイトを使い分けるのもおすすめです。たとえば、広告掲載型は主に情報収集のために、エージェント型は本命の企業に合格するために使うといったやり方です。目安としては、2〜3個登録しておくとよいでしょう。