目次
居住・投資の観点でのコンパクトマンションのメリット
・入居者から見た、コンパクトマンションのメリット
・不動産投資家観点でのメリット
コンパクトマンションのデメリット
・入居者から見たデメリット
・不動産投資家観点でのデメリット
居住・投資の観点でのコンパクトマンションのメリット
入居者目線・オーナー目線それぞれの観点で、メリット・デメリットを整理してみましょう。
まずは、メリットから解説します。
入居者から見た、コンパクトマンションのメリット
入居者がコンパクトマンションを選択するメリットを紹介します。「立地」「生活空間」「共用設備」の側面から見ていきましょう。
便利な場所に住むことができる
街の中心地または駅近などに建っているために、交通機関が利用しやすく通勤・移動のストレスが減ります。また、ショッピング施設や金融機関・医療機関なども充実しているため、仕事・プライベートどちらも生活が充実するというメリットがあります。
会社の近くに住むことで家賃補助が出る会社も
会社によっては、会社からの距離や駅数が家賃補助の支給条件になっていることもあり、立地の良いコンパクトマンションに住むと金銭的なメリットを受けられる場合もあります。厚生労働省の令和2年就労条件総合調査(令和元年11月現在)によると、住宅手当の平均支給額は1万7,800円となっています。
間取りや設備のグレードが良く、部屋が快適な場合が多い
コンパクトマンションはファミリーマンションよりも面積が狭いけれど、生活空間の設計にはさまざまな工夫がなされています。
例えば、デッドスペースをなるべく省いて居住空間にゆとりを持たせる、ファミリータイプのマンションにある設備と比較しても遜色ないキッチン、広い収納スペースを備えるなど、決して使い勝手が悪いわけではなく、過ごしやすさや暮らしやすさが追求されています。
部屋を使い分けることができる
新型コロナウイルスの影響で、自宅にいる時間が増えたという方が一定数います。在宅勤務になったことで、これまで住んでいたワンルームマンションから、広い部屋に引っ越したいというニーズが生まれています。
いままでワンルームに住んでいた人にとっては、コンパクトマンションは生活空間と執務空間を区切って使えることとなります。
共用設備も充実
女性が安心して快適に住める
ここ数年は「女性が安心して快適に住める」というコンセプトで建てられたものが増えているため、内装や収納・水回りが充実し、24時間セキュリティや防犯カメラの設置がされているなど、セキュリティ面も強化される傾向にあります。
単身者向けの共用設備
宅配ボックスや24時間利用可能なゴミ置き場の設置など、単身者に付加価値の高い設備が充実しています。
不動産投資家観点でのメリット
コンパクトマンションへのニーズは今後も根強い
単身者やDINKs以外にも、一人親と子供の世帯、老後を迎えるにあたって便利な立地を求めて引っ越しを考える老夫婦なども、コンパクトマンションに住みたいと考える層として挙げられます。
私たちが暮らす場所として、住宅は必要なものです。都心の立地条件の良いコンパクトマンションは、今後も根強い需要が期待できます。
シニア層にも魅力的なコンパクトマンション
最近では郊外の戸建てを売却し、周辺に医療機関や公共機能が整い、設備・サービスの充実した都心のマンションに魅力を感じるシニア層も増えています。
今後の人口動態を見てもシニア層の独身世帯は増加傾向にあります。
人生100年時代といわれる中、60代~70代の方は、積極的に活動する傾向があり、健康面での「安心」と「アクティブ」な暮らしが両立できるコンパクトマンションへの関心が高まっています。
コンパクトマンションのデメリット
次にコンパクトマンションのデメリットを見ていきましょう。
入居者から見たデメリット
コンパクトマンションの特徴でもあるのですが、ファミリーマンションと比較すると面積が狭いということです。
また、大規模マンションでは財閥系の企業や有名ゼネコンが施工するマンションがある一方で、コンパクトマンションにはこのような建設会社が携わっていない物件もあります。
施工会社を気にする人にとってはデメリットに感じるかもしれません。
不動産投資家観点でのデメリット
土地形状や、平米単価で考えたときに割高になることも
都市部の駅前や便利な施設の周辺は建物も密集しているので、大きな建物は建てづらく、コンパクトマンションに利があります。しかし建てられる立地は限られており、立地が真四角な整形地ではないこともあります。
また、コンパクトマンションは設備や立地で付加価値をつける物件のため、単純に面積あたりの価格で考えると割高に見えてしまうこともあり得ます。
面積と立地が合っていないと、入居者探しに困ることも
住宅は、面積によって入居者が決まってきます。30m2の場合、子供のいるファミリー層では住むのが難しく、50m2前後の場合、単身者には大きすぎると感じる人もいます。
一方で、立地でも単身者に人気の立地、ファミリーなどに人気の立地があり、立地と住宅の規模をマッチさせないと、入居者集めや売却時の購入者探しに苦労する場合があります。