目次
FXは副業に該当しないことが多い
 ・FXは労働ではなく投資の一種
 ・勤務先にばれるのが不安なら住民税を普通徴収にする
FXを副業にするメリット
 ・1. 空いた時間を活用して稼ぐことができる
 ・2. レバレッジをかけられるので少額でも挑戦できる
 ・3. 場所を選ばずに取引ができる

FXは副業に該当しないことが多い

結論から言うと、FXは副業には当たらないことが多いです。その理由と、万が一のトラブル回避のための対策を紹介します。

FXは労働ではなく投資の一種

FXは一般的なアルバイトや業務委託での仕事と違い、労務を提供してお金を稼ぐわけではありません。投資の一種と考えるのが自然なため、副業ではないとする考え方が一般的です。

FXを副業として認定するのであれば、株や外貨預金といった投資用の財産を持っている方は、全員副業をしていることになってしまいます。その解釈は無理があるといえるでしょう。

就業規則に「株の短期売買やFXも副業として定義する」と明記されていれば、禁止できるかは別として勤め先から咎められる可能性はあります。しかし、基本的にはFXは副業ではないと考えて問題ありません。

さらに言えば、日本国憲法では、「職業選択の自由」が保障されているので(第22条)、前提として企業側は副業を制約することはできないことになっています。ですから、本業に支障が出ない限りは、就業規則に違反していることにはならないでしょう。

勤務先にばれるのが不安なら住民税を普通徴収にする

一般的にはFXは副業には当たらないといえますが、勤め先企業によっては副業扱いとしてやめるよう勧告する可能性もあります。勤め先にばれて余計なトラブルになるのを防止したいのであれば、所得税の確定申告書をする際に、住民税の徴収方法を「自分で納付」にチェックを入れ、普通徴収を選択しましょう。

住民税は、サラリーマンなどの給与から天引きする「特別徴収」と、勤め先を介さず自分で納税する「普通徴収」の2種類を徴収方法に採用しています。副業を会社に気づかれる理由のひとつが、支払っている給与に対して住民税の支払いが多くなることです。勤め先が住民税の金額をみて不審に思い、従業員に問い合わせがくることがあります。この事態を回避するために、普通徴収を選択します。

FXを副業にするメリット

副業を検討するのであれば、FX以外にも選択肢は存在します。では、なぜFXが副業として注目されるのでしょうか。その理由として挙げられるのが、FXが持つほかの副業にはないメリットです。

副業としてのFXを評価するうえで、特に大きな利点を3点紹介します。

1. 空いた時間を活用して稼ぐことができる

アルバイトなどの副業と比べてFXが優れている点として、空いた時間を使って稼げることが挙げられます。

FXで取引するのは外貨、すなわち世界中の通貨です。外貨取引は世界中で行われており、24時間どこかの国のマーケットが開いているので、早朝や深夜でも取引できます。副業できる時間を気にする必要がないので「帰宅後の空き時間」「家事の隙間時間」「布団の上で寝る前に」など、好きなタイミングで投資ができます。

取引の時間帯が限定されないため、どんな人でも始めやすいのがメリットです。

2. レバレッジをかけられるので少額でも挑戦できる

FXにはレバレッジという仕組みがあり、少額の手持ち資金(証拠金)でも大きな金額の取引として挑戦できます。

一般に特別な手続きなしで25倍までレバレッジをかけることが可能です。

仮に証拠金を1万円用意した場合なら、25万円の資金を持っているのと同じ取引ができます。利益も25万円で投資したのと同じだけ得られるため、少額で大きなリターンが期待できます。損失が出た場合にも、レバレッジはかかります。

そのために含み損が一定に達したら強制的に取引を終了させる「強制ロスカット」という仕組みが存在します。

3. 場所を選ばずに取引ができる

場所を選ばずに取引ができるのも、FXの強みの一つです。FXの取引はインターネット上で行われるため、スマホ一台あれば売買できます。自宅はもちろん、通勤の電車の中や本業の昼休み、外出先の待ち合わせ前後の空き時間といったタイミングも利用可能です。