加賀の日本酒(菊姫・夢醸)
寒冷な気候、霊峰白山の良質な伏流水、加賀平野の恵まれた自然環境。酒造りに好条件が揃った石川県で能登杜氏が仕込む酒の味わいは、ふくよかな濃醇型で、旨口のお酒が多いのが特徴です。
菊姫
今流行りの酒造りには目もくれず、ホンモノの日本酒を造り続ける骨太の酒蔵。
菊姫の酒造りの特徴は、
- 酒造好適米である山田錦の中でも最上級といわれる兵庫県吉川(よかわ)町産の山田錦を使用
- 熟成期間が長い。最低でも1~5年熟成してから出荷
上級酒だけなら熟成させて出荷する蔵はありますが、菊姫は普通酒であっても熟成させてからでないと世に出しません。こんなことをしている酒蔵は他にはないでしょう。私は熟成酒というと、「どっしりと重く濃いお酒」というややネガティブな印象を持っていました。
今回、菊姫の酒造りを見て、飲んで、初めて知りました。
「本当の熟成している日本酒、とはこういうのを言うのだったのか!」と。
詳しくは、こちらの記事『流行りの酒には目もくれず、本物の日本酒を造り続ける骨太の酒蔵』をぜひご覧ください。

【菊姫】
- 住所:石川県白山市鶴来新町タ8番地
- 電話:076-272-1234(代表)
夢醸:宮本酒造店
明治9年(1876)創業。ご夫婦二人でやっている小さな蔵です。
酒造りへの信念は「酒を醸して夢を醸す」。
目指すお酒は「主張しすぎない名脇役の酒」。
最近、香りやインパクトを重視する主張の強いお酒が多いですが、そもそも日本酒は食中酒。酒と料理がお互いを引き立てあうものです。料理とけんかしたり、主張しすぎてはだめなのです。
どちらかというと甘口系のお酒が多い石川県にあって、夢醸は辛口ですっきりした味です。最近では、能美市特産の加賀丸いもを使った芋焼酎「のみよし」も造っています。


期間限定のうすにごりを買いました。瓶内でも発酵を続け、微発砲の瑞々しい、今しか飲めないお酒です。美味!
【宮本酒造店】
- 住所:石川県能美市宮竹町イ74
- 電話:0761-51-3333
加賀のお菓子(大判焼・豆大福・加賀パフェ)
加賀は城下町であったことからお菓子文化も栄えています。この点も女性に好まれる理由のひとつでしょう。
大判焼:おもてや
白山比咩神社の参道沿いにある大判焼きの名店。

このお店の大判焼の特徴は、餡の量が多く、皮は薄めであること。

以前はスキー場の食堂を営んでいた女将さんが「どうせ作るなら、餡が好きな人はたくさん入れたげたら喜ぶやろ。」との思いで、餡をできるだけたくさん入れてみた。女将さんは「どれだけ入るんかな?」と遊んでいる内にどんどん餡が増えていったのだとか笑。
「お客さんの喜ぶ顔を見てるのが嬉しい。」
この女将さんの思いがぎっしり詰まった大判焼き。焼きたての皮パリパリも美味しいけれど、焼いて30~40分後くらいの方が皮と餡が馴染んで、さらに美味しくなるのだとか。
【白山比咩神社参道 おもてや】
- 住所:石川県白山市白山町レ120-1
- 電話:076-272-1003
豆大福:しもつね(山代温泉)
山代温泉街の中心にある創業122年、老舗のお菓子屋さん。もともとは温泉街でお餅やお酒を供していたが、その後饅頭屋さんになっていったのだとか。

現在の下社長は4代目。お店に入るとなんかホッとする空気が流れています。
しもつねの名物は豆大福。賞味期限は当日のみ。お餅がとてもやわらかいんです。きめ細かい食感。餡は優しい甘さ、豆の食感もしっかり。120円とは思えない美味しさで、売り切れ必至がよくわかる。今回も「豆大福まだありますか?」「ありますよ~」「よかった!」というお客さんとのやりとりがなされていました。

【しもつね】
- 住所:石川県加賀市山代温泉温泉通13
- 電話:0761-76-1176
加賀パフェ:べんがらや
加賀には加賀パフェというスイーツがあります。加賀パフェと呼んで良いのは厳格な16のルールをクリアしたものだけ。6つのお店で提供されています。 ここべんがらやの加賀パフェは、甘酒コーヒーゼリー、抹茶ホイップ、シフォンケーキ、ポン菓子、大根シロップ漬、グレープ氷菓子、アイス3種、プチトマトシロップ漬、車麩、胡麻どーふ、黄身酢、レタス、こうしん大根、のりチーズが入っています。
「えっ、これがパフェ?」という素材も入っていますが、はい、パフェです。


【べんがらや】
- 住所:石川県加賀市山代温泉温泉通り59
- 電話:0761-76-4393