神経系の能力低下

50歳こそ筋トレを!アンチエイジングに効果的な筋肉メソッド
(画像=『FITNESS LOVE』より引用)

加齢によって神経系もまた、機能低下を起こし始める。神経系の機能低下とは、刺激や指令に対する反応が鈍くなることだ。例えば筋肉の場合、脳からの電気的な信号が神経系を伝って対象筋に送られ、その信号を受けることで筋肉が収縮する。ところが、老化すると収縮までの反応が鈍くなったり、電気刺激が十分に伝わらなくなり、筋肉が最大限の力を発揮できなくなる。

ここで必要なことは、神経経路をさび付かせないことだ。柔軟性を保ち、筋線維に傷を残したまま放置しないようにしたい。ヨガやストレッチ、フォームローラーを使ったマッサージなどを積極的に行おう。これらのケアを日ごろから行っておくことで、筋肉につながる神経の経路が整い、脳からの電気刺激が速やかに送られるようになる。

また、定期的に専門家やカイロプラクターによる全身マッサージを受けるとなおいいだろう。これは決して贅沢なことではなく、健康と若々しさを維持するためのケア療法だと理解しよう。

年齢を重ねると、神経系の効率が悪くなり、筋肉の質が低下し、アナボリックホルモンの分泌が減少する。また、体内ではあちこちに慢性的な炎症が起き、アナボリズムに対する耐性も高まってしまう。これらのことは全て筋発達に不利になり、筋喪失が起きやすい環境になってしまう。そのような体内環境が定着してしまうのをできるだけ避けるには、定期的に運動を行い、毎日自然光をたっぷり浴びて、栄養価の高い食事を食べ、十分な睡眠をとるようにすることだ。このようなライフスタイルは中高年の身体を健康に、快活に保ってくれる。そしてもちろん、そういう生活を送りながらウエイトトレーニングを続けることで、高齢になっても成熟した筋肉を維持できるようになるはずだ。

参考文献
1.Michael McLeod et al. Biogerontology. 2016 Jun.
2.Advances in Nutrition, Volume 6, Issue 4, July 2015, Pages 452?460,doi.org/10.3945/an.115.008367 Published: 07 July 2015
3.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6878603/
4.Protein intake and exercise for optimal muscle function with aging: recommendations from the ESPEN Expert Group. Clin Nutr (Edinburgh) 33: 929?936, 2014.PubMed
5.Vitale et al., 2016
6.Fan et al., 2016)

執筆者:ピーター・シチョンスキー
PNBAプロナチュラルボディビルダーで、カリフォルニア州で開業しているカイロプラクター。30年間にわたり健康を最適化するために何を行うべきかを研究してきた。

提供元・FITNESS LOVE

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