目次
不動産投資ローンを借りやすい人とは?
 ・年収は500万円以上ある方
 ・仕事の信用力が高い方
不動産投資ローン審査を通過するコツ
 ・融資審査前に属性を引き上げておく
 ・ほかの借入れがないかチェックする
 ・融資を受けやすい物件を選ぶ
 ・銀行探しにもコツがある

不動産投資ローンを借りやすい人とは?

不動産投資ローンとは? 審査を通過するコツや注意点をわかりやすく解説!
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

不動産投資ローンは、しっかりとした返済計画さえできていればメリットの大きい資金調達方法です。不動産投資ローンを借りやすい人のポイントを見ていきましょう。

年収は500万円以上ある方

不動産投資ローンを利用する場合に、ある程度の返済余力があることが必要です。ひとつの目安が年収500万円。

ただし、年収が500万円に届かない場合でも、投資する不動産の価格が低かったり、ローンの商品によってはより少ない年収でも不動産投資が利用できる場合もあります。

年収が700万円を超えると、融資の選択肢が増えてくる

年収が高くなると、利用できるローンの種類も増えていきます。年収が700万円を超えたあたりから、選択肢が大きく増え始める傾向にあります。

仕事の信用力が高い方

融資を受ける際は、ご自身が勤める「職業・勤務先」「勤続年数」でも信用力が評価されます。例えば入社したてで本人の年収がそれほど高くなくても、職業の信用力が高いと、融資を受けやすくなる可能性があります。

職業・勤務先が評価されるポイント

職業や勤務先の安定性が高いと、信用力が高くなります。

職業として評価されやすいのが「医師(勤務医)」「弁護士」「税理士」などの士業で、仕事に就ける方が限られており安定した収入が得られることが期待できるため、信用力が高いと評価されます。

また、士業以外に公務員や上場企業に勤務している場合も信用力が高いと評価される傾向です。

ご自身の勤続年数の長さ

勤続年数も審査にとって大事な要素となります。安定した企業に長く勤めていると、転職によって年収が下がるリスクが少ないと見られるため、ローンが借りやすくなる可能性があります。

不動産投資ローン審査を通過するコツ

不動産投資ローンとは? 審査を通過するコツや注意点をわかりやすく解説!
(画像=『RENOSYマガジン』より引用)

それでは、どうしたら不動産投資ローンの審査を通過できるでしょうか。

融資審査前に属性を引き上げておく

審査を通りやすくするにはご自身の属性を引き上げられるのなら上げておいた方がよいでしょう。

ほかの借入れがないかチェックする

ローンの返済に遅れたことがないか、確認しましょう。自分では「あ、忘れた」という軽い気持ちでも、延滞があると審査では非常に不利になります。

例えば車のローンがあるのも、ローンの融資金額に影響してきます。残り少ない金額で全額返済できるようならば、返済後に不動産投資ローンを組む方が有利に働く場合があります。

自己資金を貯めておく

自己資金を貯められている場合、収入に余裕があることの証明にもなるというメリットがあります。

また、自己資金を入れることによって、不動産購入で必要となる融資の金額が小さくなります。その分、お金を貸す側は貸し倒れのリスクを小さくでき、融資も受けやすくなります。

自己資金を入れるということは、レバレッジは小さくなります。融資可能金額と、実際に借入れをする金額については、ご自身の投資の方針に従って決めるのがよいでしょう。

転職するなら、タイミングを慎重に決める

仮にキャリアアップだったとしても、勤続年数が短いと審査に落ちてしまう可能性があります。転職を検討している場合は、タイミングを不動産投資ローンを借りたあとにずらせないか検討したり、不動産会社に転職予定があることを伝えて適切なタイミングを聞いてみるなどの工夫が必要です。

健康でいることも重要

健康でいることは、不動産投資ローンを利用するうえでも重要です。

不動産投資ローンを利用するときには、団体信用生命保険に加入することが条件付けられていることがほとんどです。団信に加入することによって、万が一健康などの問題で返済が難しくなったとしても保険会社から残債が支払われるようになるため、銀行は安心してお金を貸してくれます。

逆にいえば、団体信用生命保険の加入ができないとローンの審査が通らない可能性が高まってしまいます。健康に気を使っておくようにしましょう。

融資を受けやすい物件を選ぶ

記事冒頭でもお伝えしましたが、不動産投資ローンの審査では、物件について詳しく調査されます。ローンの審査を通すには、物件選びは重要なポイントになります。

資産価値の高い物件を選ぶ

資産価値の高い物件は、ローン審査が通りやすい傾向です。金融機関は、ローンを提供するときに、ローンの対象となる不動産を担保にとります。担保というのは借り手がローンを返済できない場合に金融機関のものになる資産で、担保の価値が高ければ、金融機関としても安心してローンを貸せるというわけです。

資産価値が低い物件だと、物件の価格に対して一部しかローンがおりないという可能性もありますし、逆に資産価値の高い物件だと全額をローンで賄えるという場合もあります。

ローンの審査申し込みの前に、物件を見つけておく

不動産投資ローンの審査では、ローンの対象となる物件がわからないと審査ができないことが多いため、まずは物件探しから始める方がよいでしょう。

なお、融資可能額の目安を知るために、金融機関に相談に行くこと自体は問題ありませんし、勉強にもなりますので、機会があればまず銀行に相談に行くという選択肢もあります。ただし、いきなり訪問しても、冷やかしと思われる可能性もあります。アポイントメントをとったうえで、相談に行きましょう。その際、ご自身の資産情報などが把握できる、収入の証明となる書類などを持参するとよいでしょう。

銀行探しにもコツがある

不動産投資ローンを利用するなら、できるだけ有利な条件で融資してくれる金融機関を見つけたいものです。金融機関を探す際のポイントを押さえておきましょう。

不動産会社が、金融機関を紹介してくれることもある

不動産を買うときに、不動産会社がローンを紹介してくれる場合があります。不動産投資ローンに詳しくない段階では、どの金融機関だとローン審査が通りやすいかなどの見立てはないでしょうし、懇意にしている銀行員などもいないでしょう。

不動産会社が紹介してくれるローンの場合、不動産会社と銀行の間で信頼関係があって審査が通りやすくなったり、万が一審査に落ちた場合でもその理由を教えてもらえる場合もあります。審査に落ちた理由がわかれば、対策することでローンに通りやすくなるため、理由を知ることはとても重要です。

たくさんの金融機関と提携している不動産会社もあります。不動産会社探しの際に、提携している金融機関を聞いてみるのもよいでしょう。

複数の金融機関にアプローチすべき

金融機関によって、審査項目や条件は違います。たくさんの金融機関にあたることでローンがおりやすくなることがあります。1社だけでなくいろいろな金融機関にあたってみましょう。

地縁を使うこと

対象不動産の近隣の金融機関にアプローチしてみることも重要です。地元の金融機関であれば、土地の価値をより正確に見積もることができる分、リスクが小さいと判断され、審査が通りやすくなる可能性があります。

事業計画を賃貸事業として組み立てること

不動産投資ローンの審査では滞納リスクが審査されます。不動産投資ローンの返済の原資が賃貸収入であるため、賃貸事業として借入れることが重要で、その際、収支や返済のシミュレーションがしっかり考えられている必要があります。

また、不動産投資を相続税対策などで始める場合、本音の部分では賃貸収入を得ることは主な目的ではなくなるとしても、ローン審査の観点では賃貸事業として事業計画・返済計画を立てることが重要となってきます。