営業職がきつく、別の職種に転職したいと考えている人は少なくないでしょう。営業職に限らず、多くの社会人が転職を考えているのが現状です。そこで本記事では転職理由をランキング形式で紹介し、転職理由を面接で伝える際のポイントも確認します。

目次
営業職の転職理由TOP10
転職理由総合ランキングTOP10【1~3位】

営業職の転職理由TOP10

営業職の転職理由ランキング。転職理由を伝えるときのポイントとは
(画像=『キャリアゲ』より引用)

営業職は転職が多い職種です。営業職として働いている人が、転職をしたいと考える理由にはさまざまなものがあります。はじめに、よくある営業職の転職理由をランキング形式で紹介します。

参考:転職理由ランキング2020年度<職種別>|doda

【1~3位】営業職の転職理由まとめ

営業職の転職理由で1位から3位までは、以下の通りです。

  • 【1位】会社の将来性が不安
  • 【2位】ほかにやりたい仕事がある
  • 【3位】業界の先行きが不安

営業職は企業によって業務内容や営業スタイルが異なります。中には、飛び込み営業やテレアポ営業といった営業手法をメインにしている企業もあり、思うように成果が出ないことに対する不満や不安から転職を検討する人は少なくありません。

また、思うように成果が出せないことが続くと、会社の将来性や業界の先行きに不安を感じることもあります。特にベンチャー企業や中小企業といった、規模が比較的小さい企業で働いている人がそういった考えにいたるケースが多いでしょう。

【4~6位】営業職の転職理由まとめ

営業職の転職理由で4位から6位までは、以下の通りです。

  • 【4位】給与に不満がある
  • 【5位】残業が多い/休日が少ない
  • 【6位】市場価値を上げたい

給与や休日の少なさなど、営業職は待遇面で不満が出ることが多い職種です。顧客の都合に合わせて休日に出勤したり、成果が出なければ給与が少なくなってしまったりするため、不満に感じてしまう人が多いのでしょう。

また、営業職で養える能力は『コミュニケーション能力』や『プレゼン能力』など、営業で役立つ能力がメインです。

より社会的に価値のある人材になるには、『プロジェクトマネジメント』や『マーケティング』といった、さまざまな視点で物事を考えられるようになる必要があります。

そのため、社会人としての市場価値を高めたいと考えて、転職を検討する傾向にあるようです。

【7~10位】営業職の転職理由まとめ

営業職の転職理由で7位から10位までは、以下の通りです。

  • 【7位】顧客のためになる仕事がしたい
  • 【8位】幅広い経験・知識を積みたい
  • 【9位】会社の評価方法に不満がある
  • 【10位】U・Iターンがしたい

営業職は、自社製品やサービスの魅力を伝えなければならない職種です。自信を持って紹介できない商材を取り扱っていると、「もっと顧客のためになるような魅力的な商材で営業してみたい」と感じるケースは少なくありません。

転職理由の第3位と被る部分でもありますが、営業職として働いていても得られる能力は営業で役立つ能力のみであると感じてしまい、「もっと幅広い知識や経験を積んでみたい」と考える人が多いのでしょう。

また、企業によっては成果によるインセンティブが採用されていないこともあり、評価方法に不満を抱える人もいます。

さらに、営業職は転勤が多い職業です。仕事をするために地方から引っ越してきた人の中には、一度地元に戻って仕事を探したいと考えるだけでなく、結婚や育児のために地元に帰りたいと考える人もいるでしょう。

このように、営業職はさまざまな理由から転職を検討する人がいるのが現状です。

転職理由総合ランキングTOP10【1~3位】

営業職の転職理由ランキング。転職理由を伝えるときのポイントとは
(画像=『キャリアゲ』より引用)

ここからは、職種に関係なく『社会人全体で見た転職理由』をランキング形式で紹介します。まずは、1~3位の転職理由について見ていきましょう。

参考:転職理由ランキング2020年度<総合>|doda

1位 ほかにやりたい仕事がある

最も多くの転職者が考える転職理由は、『ほかにやりたい仕事がある』でした。営業職の転職理由ランキングTOP10にも入っていましたが、転職者全体で見ても同じ考えを持つ人が多いようです。

就職活動を行っている間は、給料や福利厚生といった待遇面に目が向きがちです。入社して働き始めてみるとやりがいを感じられず、「ほかにやりたい仕事ができた」と考える人もいるでしょう。

また希望していた業界や企業に就職できたとしても、「想像していたものと違っていた」という理由から、転職を考えるケースも少なくありません。

生活を維持するために仕事をしていても、つまらないと感じながら働くよりは、やりたい仕事についた方が人生の質は向上するでしょう。

2位 会社の将来性が不安

転職理由ランキング2位は『会社の将来性が不安』です。近年、景気が徐々に良くなってきているといっても、すべての会社の業績が安定したわけではありません。

昨今、IT技術が発達してきたこともあり、企業によっては働き方が徐々に変化してきています。一方、古い体制から抜け出せていない企業もまだ多いのが現状です。

また、新型コロナウイルスがまん延したことをきっかけに、働き方の変化は加速しました。

そういった急速な変化についていけていない企業は多く、大企業であっても将来性が不安だと感じている人が多いようです。

3位 業界の先行きが不安

2位の『会社の将来性が不安』に続き、『業界の先行きが不安』が3位にランクインしました。営業職の転職理由TOP10入りもしていましたが、業界全体的に見ても同様の不安を抱える人が多いことがわかります。

企業に変化を求められているように、業界全体にも柔軟な変化を求められています。事業の縮小だけでなく、企業の倒産という最悪のケースを想定して、転職を考えている人は少なくありません。

やりたい仕事が特定の業界にしかないものであったとしても、業界の動向や将来性を事前に調査しておくことが、転職者に求められるでしょう。