目次
数年後、がんと診断
がん特約の保障を請求する手続き
・金融機関に連絡
・医療機関で診断書を書いてもらう
・必要書類を金融機関に送る
・登記の抹消を行う
・手続き完了まで1ヶ月
数年後、がんと診断
日々、忙しく働いていた飯田さんは、昨年、年に1度の健康診断で「要検査」の結果を受け取ります。
そこで精密検査を受け、さらに身体の組織を顕微鏡で観察する「病理検査」を行いました。その結果、「悪性腫瘍」という診断がされます(保険上、正確には「悪性新生物」の診断)。
飯田さんはこの時の気持ちを次のように話してくれました。
飯田さん 病理検査の前から、お医者さんには「おそらく悪性だから覚悟した方がいい」とは言われていました。
実際に「がんです」と言われるとショックを受けましたが、10秒後には「でも癌特約あるよな」と、少し気持ちが晴れました。
働けなくなる不安や、生きることの不安はもちろんありました。しかし、数千万円のローンがなくなるという安心材料もあったことで、気持ちの落ち着き具合が全然違ったと思います。
がん特約の保障を請求する手続き
実際にがんと診断されてから、ローンの残高が0円となるまでにとった手続きを聞きました(*飯田さんが契約していた金融機関の場合です)。
金融機関に連絡
がんになったことを、金融機関に電話で伝えます。すると、病院で「がん」と診断された日から、ローンの借入残高は0円と説明されるそうです。
もし金融機関への連絡が遅くなって、診断後にローンを返済していた場合も、支払いが0円になる起算日は、金融機関に申請した日ではなく、病理検査の結果が伝えられた日で、その日から支払いがなくなります。余分に払った金額は戻ってくるということです。
金融機関に申請する上で必要な「診断書の雛形」があり、それが金融機関から郵送で送られてくるのを待ちます。
医療機関で診断書を書いてもらう
その雛形をもって病院に行き、「診断書」を書いてもらいます。この1枚が必要な書類のすべてだそうです。
必要書類を金融機関に送る
病院から診断書をもらったら、金融機関にその診断書を郵送してます。
待っていると、飯田さんの場合は 金融機関から電話がかかってきたそうです。金融機関が、飯田さんが借り入れていたローン(数千万円)を一括返済した日がいつなのか、決済日を伝える電話だったそうです。
もしがんと確定した日(起算日)以降にローンが引き落としされていたら、起算日にさかのぼって、自分の口座に振込がされるようです。
登記の抹消を行う
金融機関は、融資をする際に、飯田さんの物件の「抵当権」を取得しています。ローンを完済した状態になるということは、抵当権も手放すということになります。
飯田さんの場合も、金融機関から抵当権抹消に関する書類が送られてきたそうです。その書類を受け取ったあと、司法書士に名義変更を依頼したそうです。
治療の最中なので、自分で慣れない手続きを行うよりも依頼する方が間違いなく確実です。所有権登記名義人表示変更・抵当権抹消など、必要な手続きをまとめて進めてもらえるので司法書士への依頼費用は「安い」と感じたそうです。
手続き完了まで1ヶ月
ローン残高が0円になり、物件の所有権から金融機関の抵当権がなくなるまでに、飯田さんの場合は、1ヶ月だったそうです。
がんの治療が続く中で、これらの手続きに要した手間としては、それほどかからなかった、ということでした。
飯田さんはこのときの気持ちを振り返ります。
飯田さん 2年前に不動産を買って、がん特約をつけて、本当に良かったです。RENOSY でこの仕組みを知らなかったら、生涯、後悔することになりました。