中古区分マンションの不動産投資をはじめて数年のオーナーが、がんと診断され、ローンの残債が団信(団体信用生命保険)によって0円になるまでの話を聞きました。

目次
団信(団体信用生命保険)とは
不動産投資ローンに団信(団体信用生命保険)のがん特約をつけた経緯
 ・団信(団体信用生命保険)特約のメリット

団信(団体信用生命保険)とは

団信とは、団体信用生命保険の略で、不動産投資家がローンを利用して物件を購入する際に、金融機関から加入を条件づけられることの多い保険です。ローンを組んでいた不動産オーナーが返済中に万が一のことがあった場合、団信の保障によってローン残債が0になる仕組みです。

オーナーが返済不能に陥ってしまうと、融資をしていた銀行は貸し倒れ(貸したお金が回収できず損失になること)になってしまいます。こうした貸し倒れを防ぐために、金融機関は、借入れを希望する人に対して、団信への加入を融資条件としています。

不動産投資ローンに団信(団体信用生命保険)のがん特約をつけた経緯

話を聞いたのは、RENOSY の不動産投資(マンション投資)をお客様に説明・販売するエージェントを経て、自身も不動産投資マンションを保有するGA technologies 執行役員CSOの飯田修三(20代)です(以下、飯田さん)。

飯田さんは、2年前に物件を購入しました。その際、金融機関から加入をうながされる団体信用生命保険に、がんの保障がついた特約をつけて契約をしました。

不動産投資ローンを組む際、金融機関が借入希望者に融資をするための条件にしている「団体信用生命保険」への加入。この保険は略して「団信(だんしん)」と呼ばれます。

一般の団信は、加入者が死亡したとき、または高度障害状態になったときに、ローンが完済状態となる保険です。

不動産投資をはじめる際に、多くの人はローンを組み、団信に加入することになるため、結果として「不動産投資は生命保険の代わりになる」と言われることがあります。

団信(団体信用生命保険)特約のメリット

団信に、プラスアルファで条件を付加した「特約」をつけることによって、保障の内容は変わってきます。

「7大疾病」「全疾病」などの保障がついた特約や、最近は「がん団信」保障と呼ばれる特約をつけられる金融機関が増えてきているようです。

金融機関によって特約の内容や条件は異なりますが、一般的にがん団信は、医師によって「がん」と診断確定されると、その日から、不動産投資ローンの借入残高が0円になる保障がついています。

これも金融機関によって異なりますが、がんの種類によっては、保障の対象外となるがんもある(例えば上皮内癌以外など)ので、注意深く内容を確認する必要はあります。

飯田さんは、ローンを組む際に

飯田さん かけ捨てのがん保険に入るのは抵抗があったけれど、がん特約なら金利が少しだけアップして月々の支払い金額が少し高くなる程度で、利息分は経費にもなるのでやっておいていいかな…と。

いま20代で将来のことは全くわからないけど、万が一、ということもあるかもしれないから、がん団信をつけよう。毎月高い保険料を支払って、別の保険に入る必要もなくなるし…。

という理由から、がん特約つき団信に加入したそうです。