武骨なルックスのエクステリア、明るく開放的なインテリア、広くて使いやすい荷室など魅力が盛りだくさんの新型タフトですが、走行性能も気になるところ。ダイハツのDNGAにより走行性能にも磨きがかかっていると思われる新型タフトですが、果たしてどれほどの走りを実現しているでしょうか。

目次
一般ハンドリング性能 6.5点 (10点満点)
高速直進性 7.0点 (10点満点)

一般ハンドリング性能 6.5点 (10点満点)

タフトは走りも武骨なのか?DNGAプラットフォームの実力を味わった【新型車インプレッション4/4】
(画像=『CarMe』より引用)

今回試乗したのは2WDのGグレード NAエンジン仕様。装着タイヤは165/65R15 81SのYOKOHAMAブルーアースFE AE30です。新型タフトは、アプローチアングル27度、デパーチャーアングル58度と、オフロード走破性の高さを感じられるスペックとなっていますが、マッド&スノーのようなオールシーズンタイヤではなく、オンロードでの耐久性を考慮した低燃費仕様のスタンダードタイヤが採用されています。

タフトは走りも武骨なのか?DNGAプラットフォームの実力を味わった【新型車インプレッション4/4】
(画像=『CarMe』より引用)

スタートした直後のステアリング操舵力は適度に軽く、視界の良さも相まって、駐車場などでの取り回しの際、非常に楽に感じます。走り始めると、軽めの操舵力のままスルスルと加速をしていき、交差点やコーナーでのロールの量や、ブレーキング時のピッチングといった視線変化は少なめ。

新型タフトのような軽ハイトワゴンで起きがちな、グラっとする動きは感じられず、ボディモーション抑制がよくできています。ただし、ステアリングのセンターの遊びが大きめで、狙った走行ラインを通しにくい印象があります。

タフトは走りも武骨なのか?DNGAプラットフォームの実力を味わった【新型車インプレッション4/4】
(画像=『CarMe』より引用)

その原因のひとつは、タイヤだと考えられます。タフトのタイヤ外径は約596ミリと、ライバルのハスラーの165/60R15(タイヤ直径579ミリ)よりもタイヤ外径が大きいため、タイヤの縦バネは柔らかくなる傾向にあります。

そのため、横方向や前後方向にたわみが生じやすく、オンロードでの応答性が遅れがちになりますが、まさにその通りの動きをしていました(※ちなみにタントは165/55R15、タイヤ直径 約563ミリ)。悪路などの路面ショック吸収の役目も担わせているタイヤサイズ設定なのかもしれませんが、場合によってはふらふらとしやすいな、という印象を受けました。

高速直進性 7.0点 (10点満点)

タフトは走りも武骨なのか?DNGAプラットフォームの実力を味わった【新型車インプレッション4/4】
(画像=『CarMe』より引用)

軽ハイトワゴンは、風の影響も受けやすい傾向にありますが、新型タフトは多少の風では進路が乱されることはありませんでした。

ただし、前述したような、ステアリングの遊びがあるため、高速道路にあるRの大きなコーナーや、まっすぐに走り続けるようなシーンだと、走行ラインの修正がしにくく感じました。足回りは、ロールも少なく、比較的しっかりとしたセッティングなので、運転中のステアリングの遊びが余計に気になってしまいます。