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通信制高校に通うメリット・デメリット
就職活動を有利にするためには
通信制高校に通うメリット・デメリット

通信制高校には、通うメリットもあればデメリットもあります。入学する前には両者をしっかりと検討し、通信制高校に通うことが自分にとってプラスになるかを考えることが重要です。
働きながらでも通える
通信制高校の一番のメリットともいえるのは、時間の自由が利くことです。学校の勉強は基本的には自宅で行い、登校するのは基本的にスクーリングという定期的な登校日のときのみです。
それ以外の時間は自由なため、アルバイトをしたり、ほかの勉強をしたりすることができます。もっとも、通信制高校は社会人でも通えるようにカリキュラムが設計されています。そのため、大きな夢を持っている人にはうってつけの環境といえるでしょう。
多様な学生へのサポート体制が整っている
通信制高校は、スポーツや芸能などほかに専念したいことがある人や、働きながら高校卒業を目指す人などが通っています。ほかにも、不登校や何らかの障害がある人など、全日制の高校に通うのが難しい人も通信制高校を選ぶことが多いでしょう。
このように、通信制高校は年齢や事情によらず、多様な生徒を受け入れる体制を整えています。中には、資格の取得や実践的な授業などに力を入れている学校もあり、全日制高校では体験できないようなことができるのも通信制高校のメリットです。
自分のペースで勉強できる
通信制高校は自分のペースで勉強ができますが、その理由は毎日登校しなくてもよいということのみではありません。
通信制高校では決まった時間割がなく、74単位を取れば卒業ができます。仮に、3年間のうちのどこかの年で単位が十分でなかったとしても、ほかの年で挽回すればよいのです。
また学校によっては、全日制高校のように必ずしも3年で卒業する必要がありません。全日制高校では、成績に問題がなくても出席が足りなければ卒業はできず、留年となってしまいます。
しかし、在籍期間の制限がない通信制高校であれば、3年以上かけて単位を取得することも認められているのです。そのため、全日制高校では授業のペースについて行く自信がない人や、ほかの活動によって出席が足りなくなる恐れがある人にもおすすめといえます。
自主性や自己管理が必要
通信制高校では、時間割や勉強のペースが自由な分、全て自分で管理する必要があります。そのため、自分で計画を立てて勉強を進めないと、予定通りに卒業することは難しいでしょう。
通信制高校には、自分を監視する先生がいません。人間はついつい楽な方に流されてしまいやすい生き物なので、勉強のモチベーションが維持できないと、いたずらに時間だけが過ぎてしまいます。
そのため、通信制高校に通って卒業するには、強い意志を持つ必要があります。
就職活動を有利にするためには

通信制高校卒で就職活動を成功させるには、通信制ならではの特徴を生かすことが重要です。就職を有利に進めるためのポイントを四つ解説します。
就職に強い学校を選ぶ
就職に強い学校を選べば、学校から就職に関するさまざまなサポートが受けられます。中には担任制を採用し、フォロー体制をしっかり整えている学校もあります。
就職に強い学校の特徴は、主に以下の二つです。
- 社会人養成コースや専門コースが設けられている
- 学校からの推薦や実績が豊富
学校によって、強みとする業界が異なる場合もあります。そのため、自分が目指す業界への就職に強い学校を選ぶとよいでしょう。
アルバイトをする
アルバイトやインターンシップをしておくと、何もしていない学生よりも就活でアピールができます。インターンシップは大学生がするイメージを持つ人もいるかもしれませんが、近年では高校生でも受け入れる企業は増えています。
アルバイトやインターンシップで学生のうちから就業経験をすることで、コミュニケーション能力やビジネスマナーなど、社会人としての基礎的なスキルを身に付けられるでしょう。
働いた経験を通して、一般常識や働くことへの熱意をアピールできれば、就活でも評価されやすくなります。
技能連携制度を利用する
技能連携制度とは、通信制高校と高等専修学校に同時に入学し、3年間で両方の卒業を目指せる制度です。
二つの学校を同時に卒業するのは大変に思うかもしれませんが、高等専修学校で取得した単位の一部は通信制高校の単位にも換算できます。そのため、効率よく卒業を目指すことが可能です。
技能連携制度を利用すれば、高等専修学校では専門的な勉強を、通信制高校では普通科の勉強を同時にできます。
資格を取る
時間に余裕があることを生かして、資格を取得するのもおすすめです。資格を持っておくことで、スキルがあることを証明できるので、就活でもアピール材料になります。
通信制高校の中には美容師や調理師のほか、事務系やIT系などの資格を取得できるところもあります。将来なりたい職業が決まっているなら、そのような学校を選んでもよいでしょう。
普通科の全日制高校を卒業してから専門学校に行くと、その分時間とお金がかかります。しかし、資格を取得できる通信制高校であれば、どちらも節約することができて一石二鳥です。