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資格を取るメリット
キャリアアップや転職に有利な資格とは?
資格を取るメリット

現役エンジニアの中には、資格の取得を考えている人もいるでしょう。しかし、目的をはっきりしないまま資格を取っても、うまく生かせない可能性があります。資格を取るメリットを三つ解説するので、資格取得を目指す際の参考にしましょう。
スキルアップになる
ITエンジニアは常にスキルアップを図る姿勢が大切です。資格の勉強は知識の体系化に役立ちます。資格の勉強をすることで、今まで『点』で理解していた知識やスキルを『線』でつなぐことができるので、より理解が深まるでしょう。
技術に対する理解が深まれば、応用力も身につきやすいので、自身のスキルアップにつながります。積極的に資格を取得することで、最新技術にも遅れをとらず、市場から必要とされ続けるエンジニアになれるでしょう。
キャリアアップしやすい
会社によっては、特定資格の保有を昇進の条件にしているところもあります。また、資格手当を設けている会社もあるでしょう。そのため、資格を取得すると、昇進や昇給につながりやすくなります。
また、国家資格や海外でも通用するベンダー資格を持っていると、それだけで評価につながることもあります。プロジェクトのポジションを決める際、スキルレベルが同じようなエンジニアと比較されたときは、資格を持っていることで起用されやすくなるでしょう。
転職時のスキル証明に
自分のスキルを客観的に証明できることも、資格を取得するメリットの一つです。これは初対面で自分をアピールする必要がある転職時に有利に働きます。
社内での昇進を狙うなら、上司にプロジェクトでの活躍を見てもらって評価してもらうことができます。しかし、転職活動においては採用担当者に自分の活躍を目で見てもらうことはできません。そこで自分のスキルを証明してくれるものが資格です。
資格を持っていることだけでなく、資格で身につけた知識や実際の業務に生かした経験も併せてアピールできれば、より高評価につながるでしょう。
キャリアアップや転職に有利な資格とは?

キャリアアップや転職に役立つ資格を四つ紹介します。自身のキャリアプランと照らし合わせて、取るべき資格がないか確認してみましょう。
応用情報技術者
IPAが主催する資格試験の一つで、エンジニアの登竜門とも呼ばれている基本情報技術者の上位に位置する資格です。国家資格であるため、あらゆる場面で評価されやすいでしょう。
システム開発全般だけでなく、経営面の知識も問われるため、幅広い知識を身につけることができます。難易度としては、ITスキルのレベル3の位置付けです。
試験は年に2回開催され、試験時間は午前と午後に分かれています。午後は記述問題が出題されるため、テキストやスクールを用いた勉強が効果的です。
情報セキュリティスペシャリスト
文字通り情報システムにおける、セキュリティのプロフェッショナルであることを証明する資格です。応用情報技術者と同じく、IPAが主催する国家資格の一つです。
インターネットが発達した現代では、情報を守るセキュリティの重要性が高まっています。そのため、セキュリティの専門家は需要が高まっているエンジニアでしょう。
情報セキュリティスペシャリストの資格を取得することで、システム開発におけるぜい弱性や脅威を分析、回避する企画や要件定義ができることを証明できます。
データベーススペシャリスト
近年話題となっているビッグデータを支える技術の一つに、データベースがあります。データベーススペシャリストの資格を取得することで、ビッグデータ時代に求められるエンジニアになれるでしょう。
ITスキル標準ではレベル4に位置付けられており、応用情報技術者で汎用的なスキルを身につけた後に、特定の分野の専門性を深めるために取得するイメージです。データベースの観点からシステム開発をリードできる人材であることを証明できます。
ただし、合格率は約15%となっており、難関といえる試験です。
ITベンダー資格
IT関連の製品を販売している企業のことをITベンダーと呼びます。ITベンダーの中には、自社製品への理解度を証明する資格試験を実施しているところもあります。有名どころでいうと、シスコやマイクロソフト、オラクルなどが挙げられるでしょう。
ベンダー資格は特定の製品に対する知識やスキル取得に特化している分、国家資格に比べて現場ですぐに生かせることが特徴です。また転職においても評価されやすいといった声もあります。
ただし、ベンダー資格の多くは有効期限が設けられており、更新をしないと失効してしまうため、注意が必要です。