就職活動をしているものの、一向に内定がもらえず困っていませんか?もしかすると、就活の方法が悪いのかもしれません。就職ができないことの原因と対策のほか、面接対策の方法も紹介するので、就職ができなくて困っている人は参考にしましょう。
目次
就職できない人は増えている?
就職できない人がやりがちな仕事選び
就職できない人は増えている?

かつては『就職氷河期』といわれた時期がありましたが、現在も就職できない人は多いのでしょうか?近年の就職事情を解説します。
完全失業者数は減少傾向
令和3年10月分の労働力調査によると、令和3年の7月から前年同月比の完全失業者の数は減少傾向にあります。一見すると雇用状況は改善傾向にあるように見えますが、必ずしも楽観視はできません。
職には就いているものの、もっと働きたいと思っている人も多く存在しており、そのような人は完全失業者にはカウントされていないためです。
つまり、満足のいく仕事量を与えられていない人の存在も考えると、完全失業者の数だけを見て『雇用状況が改善している』とはいいにくいでしょう。
正規雇用で採用されるのが困難
厚生労働省では、就職のしやすさを測る基準として『有効求人倍率』を調査しています。有効求人倍率とは、求職者1人につき何件の求人があるかを表す数値です。
数値が高い方が求職者1人あたりの求人数が多いことを意味するため、就職しやすいと判断できます。
令和3年10月分の有効求人倍率は1.15倍となっています。しかし、正社員の有効求人倍率は0.89倍です。つまり、正社員の席は1人1枠もない状態となっており、現在正社員で採用されるのは困難といえるでしょう。
業種による偏りも激しい
業界には、人手不足の業界とそうでない業界があります。特に人手不足といわれている業界は、以下の通りです。
- 飲食
- サービス
- 宿泊
- 建設・建築
- 運送
- 福祉
飲食・サービス・宿泊業界は、アルバイトなどの非正規社員が多いことが特徴です。若い人材が多く短期離職率が高いことと、正規社員との賃金格差が大きいために人が集まらないといった事情があります。
建設・建築業界は人材の高齢化が深刻であり、若手の人材が不足しています。業界に対してあまりよいイメージを持っていない人が少なからずいることも、人手不足の原因でしょう。
運送業界でもドライバーの高齢化が進んでおり、若手の人材が少ない状況です。また、労働時間の割に低賃金な点も問題となっています。
就職できない人がやりがちな仕事選び

就職できない人には、いくつか共通した特徴があります。その中でも就職できない人がやりがちな企業選びの方法を三つ紹介するので、自分に当てはまっていないか確認してみましょう。
大手や有名企業ばかり受けている
大手は給料面や福利厚生が魅力的で、就活生からの人気も高くなっています。多くの人が応募するということは、競争が激しくなることを意味します。
つまり、大手や有名企業ばかり受けていても、なかなか内定を取ることは難しいでしょう。しかし、大手ばかり受けている就活生は少なからず存在しており、『大手病』という言葉もあるほどです。
名前を知っている企業ばかり受けている人は、応募する企業の見直しが必要でしょう。
自分の強みや性格と合っていない
内定がもらえない原因は、自分に合っていない企業を受けているからかもしれません。自己分析と企業分析のどちらか、あるいは両方できていない可能性があります。
自分の強みが分かっていないと、自分が活躍できる企業を見極めることができません。また、自分の強みが分かっていても企業の分析ができていないと、その企業に刺さる自己PRをすることはできないでしょう。
企業とのミスマッチが多発していないか、振り返ってみることをおすすめします。
待遇や条件ばかりを気にしている
待遇や条件ばかりに注目して、受ける企業を選んでいませんか?しかし、条件のよい会社は競争率も高いため、簡単に内定をもらうことはできません。
また、給料が高いからという理由で受けた会社に万が一入社できたとしても、仕事内容がマッチしない可能性もあります。給料が高いということは、それだけ求められるものも大きいということです。
待遇や条件面ばかりを見ていると就職することも難しく、仮に就職できたとしても大変な思いをするかもしれません。