マツダ・RX-8
2020年現在、最後のロータリーエンジン搭載車となっているRX–8。それもあり今では人気の高いモデルの1台ですが、2003年の登場当初は「パワーがない」「スポーツカーなのに4ドアの4人乗り?」という声も上がっていました。
ロータリーターボエンジンを搭載し、国内最速クラスの速さを誇ったRX–7の生産が終了した後に登場したため、世間からそのような評価を受けてしまいました。しかし、当時のマツダは様々な制約もある中でRX–8を世に送り出したのも事実。
他社と比べると速さで見劣りしてしまうかもしれませんが、ハンドリングとエンジンの気持ちよさは天下一品!この気持ちいいドライビングフィールとスポーツカーとしては高い利便性が現在の人気の理由の一部となっています。
三菱・FTO
1994年登場のFTOはデビュー当時の評価が高く1994年にカーオブザイヤーを受賞したほど。そう聞くと今回の企画にマッチしないのでは?という声も聞こえてしまうかもしれませんが、FTOがスマッシュヒットとなったのはデビュー当時のみ、1996年から販売台数は右肩下がりとなっています。
というのも当時の日本車はまだまだスポーツカーが元気だった時代。2LのV6エンジンを搭載し、FF最速の呼び名を欲しいままにしたFTOも翌年に登場したホンダインテグラタイプRを前に惨敗を喫します。
魅力的な1台ではあるものの、走りに重きを置くユーザーにとっては重たいV6エンジンと、良いとは言えない整備性は敬遠されてしまいます。(スポーツATであるINVECS-IIを売りにしていたのも走りのイメージが薄くなってしまった原因の1つでしょう)
2000年に生産終了してしまいますが、このクラスでV6という希少性やエクステリアデザインがマニアに評価され、中古市場にて高値で取引されることもあります。