スマートフォンの普及により、ユーザーみずからコンテンツを当たり前に発信できるようになりました。企業から発信されるコンテンツより信頼されやすいユーザーコンテンツは、企業のマーケティング活動においても無視できない存在になっています。
今回はユーザーコンテンツを指すUGCについて、今注目されている理由と活用する具体的な手法とあわせて紹介します。
目次
1.UGCとは?
2.UGCが注目されている理由
3.UGCを活用するメリット
4.UGCを活用したマーケティング手法
5.UGC活用の注意点
6.まとめ
UGCとは?
UGCとは、User Generated Contentの略であり、ユーザーが作成したコンテンツのことを指します。具体的には、個人のSNSに投稿されたテキストや画像、ブログやメディアに投稿された口コミやレビューを含みます。
「じゃらん」の旅館ホテルのレビュー、「食べログ」の飲食店のレビュー、「アットコスメ」の化粧品の口コミ、「価格.com」の家電の口コミなど、これらもすべてUGCです。
混合しやすいのがCGM(Consumer Generated Media)であくまでユーザー投稿中心のメディアのことです。先述の「じゃらん」「食べログ」「アットコスメ」「価格.com」といったメディア自体を指します。
UGCが注目されている理由
UGCは「顧客は店舗に足を運ぶ前に、インターネット上で購入する商品をすでに決定している」というGoogleが提唱したZMOT(Zero Moment Of Truth、ズィーモット)の考えが広がるとともに、重要視されるようになりました。
また、アライドアーキテクツの調査によると、新型コロナの感染拡大の影響によりSNSの利用時間が増え、「商品やサービスの情報収集や口コミ検索にSNSを利用したい」意向が70%という結果が明らかになりました。
そのため、SNS上でのUGCの生成や、さらにSNS上での情報からスムーズに購買まで繋げる導線設計などマーケティング施策への活用がより重要になっています。

参照:ニューノーマル時代、企業はSNSをどう活用すべき?「新型コロナがもたらした【新しい生活様式】における消費者のSNS利用実態調査」結果発表
また、ユーザー心理として、広告に対する嫌悪感が高まっていることも影響しています。テレビだけではなく、アプリ、動画、SNSなどあらゆる場所で企業広告に接することが多くなり、広告に対しての煩わしさとともに、広告そのものに懸念を持つユーザーが増えています。
そのため、ユーザーが作成して発信されたコンテンツは、企業との利害関係のないフラットなコンテンツであるため、ユーザーの信頼感は強くなりやすい特徴があります。ある調査からもユーザー発信のコンテンツが「本物である」と答える割合が高いというデータもあります。