平成の工事で蘇った色彩

晴れの町、熊谷の国宝と桜の名所
(画像=<御本殿奥殿外壁 © Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

なお、歓喜院聖天堂が現在のような輝きを放っているのは、2003年~2011年まで8年かけてなされた保存修理工事のおかげです。手掛けたのは、文化財などの修理、施工を専門とする小西美術工藝社。実は、同社のウェブサイトからは、360°パノラマで妻沼聖天山本殿を見学することができます。御本殿内部は一般に公開されていませんから、唯一鑑賞可能である貴重なページです。ぜひチェックしてみてください。

荒川沿いの桜堤

晴れの町、熊谷の国宝と桜の名所
(画像=<熊谷桜堤 © Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

季節柄外せないもう1つの熊谷のおすすめは、桜堤です。熊谷駅南口から南方向へほんの5分ほどまっすぐ歩くと突き当たるのが荒川。この土手沿いに約2kmソメイヨシノが500本ほど並んでいます。これが江戸時代から知られた熊谷桜堤で、1990年には公益財団法人日本さくらの会により「さくら名所100選」にも選ばれました。例年の開花時期は3月下旬から4月上旬にかけて。毎年4月頭にはさくら祭りが開かれ、屋台が並びますが、過去2年はパンデミックの影響で中止となっています。

土手には菜の花も植えられ、快晴の時などは、ピンクと黄色の鮮やかなラインが青空にくっきり映え美しい限り。自信をもっておすすめできる桜の名所です。

晴れの町、熊谷の国宝と桜の名所
(画像=<青空に映える桜色と黄色 © Kanmuri Yuki>、『たびこふれ』より引用)

熊谷桜堤

都内から日帰りできる熊谷、この春に訪れてみませんか。

文・写真・冠ゆき/提供元・たびこふれ

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