ウクライナの親ロシア派内でもロシア離れが起きている
ロシアがクリミアを併合した2014年以降のウクライナは次第にEU圏そしてNATOへの加盟への意向を強めて行った。同年の世論調査では、NATOへの加盟を望んでいたウクライナ人は全体の40-45%であったのが、現在のそれは68%まで上昇している。
親ロシア派の有権者の間でもロシア支持派は25-35%まで減少している。
それを如実に示すかのように、嘗てウクライナの首相そして大統領を歴任した親ロシア派のヴィクトル・ヤヌコビッチ氏が率いていた地方党は10年以上前まで185議席を持っていたのが、今では44議席まで減少している。(2月21日付「エル・コンフィデンシアル」から引用)。
ウクライナをロシア領土に復帰させる使命を背負っていると感じているプーチン氏にとってウクライナの市民の間で日増しにロシア離れが顕著になっていることに脅威を感じていたのである。
そして、仮にウクライナがNATOに加盟すればクリミアを取り戻そうとするであろうという懸念もしていた。