プーチン政権の崩壊が始まった
(画像=RUSIA, COMIENZO CAÍDA DE PUTIN.25-02-2022.、『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

ロシアのウクライナへの侵攻はプーチン政権そのものの崩壊を早める結果を生むことになる。これから18カ月以内にそれが証明されるであろう。

ウクライナのフィンランド化

嘗てキッシンジャー元国務長官がウクライナをEU圏に加えることは対ロシアとの関係において危険であると指摘し、ウクライナのフィンランド化を提唱していた。更に、西ヨーロッパの経済圏に加えるとしてもNATOへの加盟は回避すべきだと言及していた。当時のキッシンジャー氏の指摘はソビエト復活を目指すプーチン大統領の胸中を察したかのようであった。

プーチン大統領はNATOは1977年まで後戻りすべきだと主張している。即ち、旧ソビエトを構成していた連邦国とワルシャワ条約機構に加盟していた国々の加盟を認める前まで戻るべきだという考えである。1977年以降NATOに加盟した国を列挙すると、エストニア、レトニア、リトアニア、ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ソロベニア、クロアチア、モンテネグロ、アルバニア、北マケドニア、ブルガリアの14ヶ国である。