5.2 トルコ、イギリス、アメリカ、南アフリカ、オーストラリア

山火事理論でオミクロンの今後を予測する②
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

図5は、トルコ、イギリス、アメリカ、南アフリカ、オーストラリアです。いずれの国もオミクロン株の急上昇が既にデータに見られますので、山火事理論の初期状態を決める不確かさが少なく、山火事理論自体の検証としては重要な事例になります。また、5カ国の人口、面積は甚だ違いますので、国ごとの条件がどのように影響するかも重要な点です。

他の国の予測と比較すると、南アフリカのオミクロンピークの急激な上昇、急激な収束が際立っています。これがオミクロンの普遍的な性質の反映であるとすると、他国の予測のピーク幅は全て過大評価になります。この点も注目すべき点です。

5.3 ブラジル、モンゴル、インド、イスラエル、日本

山火事理論でオミクロンの今後を予測する②
(画像=『アゴラ 言論プラットフォーム』より 引用)

図6で、ブラジル、モンゴル、インド、イスラエル、日本の5カ国は、12月の初旬まで減少を続け、感染者数が低いレベルになっていた国々です。12月からオミクロンによる感染拡大が始まり。正月明けから揃って急上昇が始まっています。前回の連載から、この5カ国は、この急上昇を反映させて再計算しました。

文・仁井田 浩二

文・仁井田 浩二/提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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