目次
クエン酸で効果的に洗濯する方法
クエン酸を洗濯に使うときの注意点
クエン酸で効果的に洗濯する方法

クエン酸が洗濯に役立つことがわかりましたが、その効果を発揮させるためには効果的な使用方法が大切です。ここでどのようにして使ったらよいのか、具体的に説明するので参考にしてみてください。
方法①洗剤代わりに使う

洗濯をするときに洗剤と一緒にクエン酸を入れればよいと思われるかもしれませんが、アルカリ性の洗剤と酸性のクエン酸を一緒に入れてしまうとお互いに中和してしまい、洗浄効果などがなくなってしまいます。
面倒かもしれませんが、使うときは、クエン酸と洗剤は別々に使うようにしましょう。
使い方は、いつものように洗濯物を洗濯機に入れ、スイッチを入れます、水が流れ出したらそこにクエン酸を入れます。量は水30リットルに対して30gの粉末クエン酸を入れるようにしましょう。
粉末状の洗剤を使うときのように、洗剤投入口へクエン酸を入れて溶かし入れます。すべて入れたら、あとはいつも通り自動で洗濯機を起動するだけです。洗濯機が終わったら干して終了です。
洗剤を使ったときよりも半乾きの匂いがしにくくなります。洗濯物の臭いが気になったら、クエン酸の出番です。
方法②柔軟剤代わりに使う

すでにお話ししたように、クエン酸は柔軟剤代わりに使うことができます。使い方は洗濯機に衣類を入れ、通常の洗濯用洗剤を投入して、いつものようにスイッチを入れます。
そして次に洗濯機がすすぎ段階に入り水が透明になってきたら、一度洗濯機を止めましょう。そしてクエン酸を投入します。クエン酸の量は、水30Lに対し粉末クエン酸3gです。あとはいつものように脱水まで行い干すだけです。
このすすぎのときにクエン酸を入れることにより、衣類がよりふんわりするようになります。入れるタイミングを間違えないようにしてください。
洗濯した後の衣類のごわつきは、衣類の繊維奥に残った洗剤カスが原因の一つだとされています。クエン酸を入れれば残った洗剤カスを中和して溶かしてくれるので、衣類に洗剤カスが残ることもありません。よって衣類が柔らかくなります。
方法③つけ置き洗いに使う

クエン酸は洗剤ではきれいにならなかった衣類のつけ置き洗いにもぴったりです。洗面器やバケツに、200mlの水、もしくはぬるま湯に対して小さじ1杯のクエン酸を混ぜ合わせてください。そこに汚れた洗濯物をつけおきし、汚れが浮いてくるのを待ちます。つけおき後は、洗濯機に入れて30秒ほど脱水にかけてください。
脱水後は、風通しのよい場所に干せば完了です。クエン酸は洗濯物をふんわりさせるだけでなく、消臭や除菌効果もあるといわれています。洗濯ものの気になる臭いがとれない場合にはクエン酸を使ってつけ置き洗いをしてみましょう。
方法④洗濯槽の掃除に使う

洗濯層の汚れを放置しておくと、内部にカビや雑菌が生え、洗濯したはずの洗濯物がきれいにならずに汚れる可能性もあります。定期的に洗濯層の掃除をすることが大切です。
クエン酸を洗濯層の掃除に使うときは、まず洗濯層の中にあるゴミ取りネットを外して、洗濯機のふちぎりぎりまで水を張りましょう。そして粉末クエン酸を中に入れます。クエン酸の量は、水50Lに対して粉末クエン酸を20~30g入れます。
そして通常の洗いコースで最後まで空回しします。クエン酸の量は汚れ度合いに応じて調節しながら適量を入れるようにしましょう。
洗濯層の中には溶けきらなかった洗剤カスがたまりがちです。クエン酸を入れて洗濯層を回せば、クエン酸が洗濯層に残った石鹸カスをしっかりと溶かしてくれるので、洗濯カスによる雑菌やカビの繁殖を減らす効果が期待できます。
クエン酸を洗濯に使うときの注意点

クエン酸を洗濯に使うとき、どんなことに注意しなければいけないのかご紹介します。実際にクエン酸を使う前によく参考にしてください。
注意点①塩素系漂白剤と混ぜない

クエン酸は酸なので、塩素系漂白剤と混ぜると有毒ガスを発生する可能性があります。たとえば塩素系漂白剤を使った後の洗面器やバケツにクエン酸粉末を入れるときは、うっかり混ざらないようしっかりとゆすぐようにしましょう。
洗濯機の中で混ざる可能性は少ないはずですが、万が一ということがあるので混ぜて使用してしまわないよう注意してください。
家の中でストックするときも、クエン酸粉末と塩素系漂白剤の入れ物が漏れたり倒れたりして混ざることがないよう注意しましょう。保管場所は離れたところにしておくと安心です。
クエン酸は安心して使える素材ではありますが、お子さんの手が届かないところに保管することがおすすめです。
注意点②高頻度で使用しない

クエン酸はもともと口から摂取してもよいものですし、健康や環境に害がないということで頻繁に使用したいと考える方もいるでしょう。しかしあくまでも「酸」なので、あまり高頻度で使用すると逆に衣類の繊維が傷むこともあります。
クエン酸を使うのは洗濯物の臭いが気になるときや、洗剤で汚れが落としきれないときなどに使うようにしてください。
注意点③容量を守る

健康や環境に悪影響がないからといって、容量を適当にし多すぎてしまうと酸で衣類が傷む可能性があります。洗濯なら水30Lに対しクエン酸10g、柔軟剤として使うときは30Lに対して3gの容量をきちんと守るようにしてください。
また、柔軟剤代わりに使ったときに少しでもふんわり感を残そうと、軽いゆすぎで済ませるのも控えましょう。酸が残っていると肌に刺激を与えチクチクすることもあります。きちんとクエン酸が取り除けるようにしっかりとゆすいでください。