「洗濯にクエン酸を使うとよい」といった話をよく耳にするけれど、どんな効果があるのか、そもそもクエン酸とはなにか疑問に思われる方もいるでしょう。そこで今回は、クエン酸とはなにか、クエン酸で洗濯をするメリットやクエン酸を使って効果的に洗濯をする方法などについてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

目次
そもそもクエン酸とは?洗濯に使えるの?
クエン酸で洗濯するメリット

そもそもクエン酸とは?洗濯に使えるの?

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

「クエン酸」という名前はメディアなどでも聞く頻度が高いですが、実際どんな酸なのかは知らないという方も珍しくないでしょう。しかしいまさら聞くのは恥ずかしいと思われる方もいるはずです。

ここでクエン酸についてチェックしてみましょう。クエン酸について正しい知識を手に入れ、生活に役立ててみてください。

クエン酸とは

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

クエン酸とはレモンやオレンジなどの柑橘類に含まれる酸っぱい成分のことで、摂取すると疲労回復・血流改善・美肌効果といった効果が得られることで知られています。

疲労や美容対策のサプリメントにもよく含まれているので、健康食品コーナーに並ぶ商品パッケージなどでその名前を見かける機会も多いかもしれません。入浴剤に含まれていることもあります。

このクエン酸ですが、その名の通り「酸」なので、漂白・殺菌・除菌などの効果もあります。もしかするとすでに掃除に活用しているという方もいるかもしれません。

クエン酸はもともと食で摂取する成分なので、万が一口に入れても安心ですし、小さなお子さんがいる家庭でも安心して使える成分なのです。

健康や美容対策だけでなく、クエン酸を活用して衣類の漂白や除菌もしてみましょう。

クエン酸で落とせる汚れの種類

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

クエン酸で落とせる汚れと落とせない汚れがあります。ここでクエン酸で落とせる種類の汚れについてチェックしてみましょう。

クエン酸は酸性なので、カルシウムを溶かしたり、アルカリ性の物質を中和したりすることができます。そのため、掃除にもよく使われ、水回りの掃除で水垢を落とすときに大活躍するほか、トイレのアンモニア臭が気になる際にクエン酸を使うと消臭できます。

掃除に役立つイメージのクエン酸ですが、洗濯に使うと衣類に残った余分な洗剤を中和して落としてくれるので、洗い上りがすっきりとします。洗濯においてはクエン酸は洗剤というよりも柔軟剤としての役割が大きくなります。

特に最近流行している肌や環境にやさしいナチュラル系石鹸で洗濯をすると、石鹸カスが衣類の繊維の奥に残ってしまうケースも多々あります。こんなとき、洗濯するときに一緒にクエン酸を入れておけば、クエン酸が石鹸カスをうまく中和して溶かしてくれるので、洗い上りの衣類がふわっと柔らかくなるのです。

クエン酸で洗濯するメリット

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

クエン酸で洗濯するメリットについて改めて確認していきましょう。毎日の洗濯にクエン酸を役立ててみてください。

メリット①環境に優しい

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

クエン酸を使用するメリットとして一番最初に挙げられるのは、環境に優しいということが挙げられます。

最近は香り付きの柔軟剤が多く、中には香りが長続きするという効果をうたっているものも多くみられます。たとえばローズの香りが12時間続くなどと書かれていると、思わず手に取ってしまう方もいるでしょう。

しかし。それらの製品には微小なプラスチック容器であるマイクロカプセルに香り成分を閉じ込めたものが含まれており、化学物質過敏症の一つである「香害」を引き起こすとされています。

また、マイクロカプセルは主にメラミン樹脂、ホルムアルデヒド樹脂、ウレタン樹脂、ポリイソシアネートモノマーなどといったプラスチック素材でできており、そのサイズは1㎛(マイクロメートル=100万分の1メートル)と極小です。

花粉症の原因となる花粉のサイズが花粉が約30㎛なので、それに比べると、このプラスチック製のマイクロカプセルがどれだけ小さいのかがわかります。たとえばマスクをしていても、これらのマイクロカプセルはマスクを通過してしまうほど小さいのです。

マイクロカプセルは香りを放出した後も、容器であるプラスチックは分解されずに残り、どんなに水を浄水しても取り切れずに残るので、環境に悪影響を及ぼすとされています。

その点、クエン酸を使えばこういった環境や健康に悪影響を及ぼす香り成分は含まれていませんし、もともと食品に含まれている成分なので吸い込んでも安心です。

どうしても香りが必要であれば、ラベンダーオイルやローズオイルなど自然由来のエッセンシャルオイルなどを洗濯物に使うのも一案です。

メリット②不快な臭いが取れる

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

生乾きの洗濯物から不快な臭いがすることもあります。雨続きの日などやむを得ず室内干しをする方も多いですが、この室内干しの嫌な臭いをなんとかしたいと考える方も多いはず。

洗濯物の不快な臭いは雑菌の繁殖によりますが、クエン酸を洗濯時に使えば雑菌の繁殖を防いでくれるので、不快な臭いの防止にも役立ちます。

臭いの防止だけでなく、香りをつけたい場合はクエン酸リンスがおすすめです。精製水200mlにクエン酸とグリセリンをそれぞれ大さじ2杯ずついれます。そこにお好みのアロマエッセンスを15滴ほど垂らして混ぜたら出来上がりです。

このクエン酸リンス30mlを洗濯機へ投入し、洗濯機のスイッチを入れたら完了です。洗濯機のなかに入れすぎたり、デリケート素材の洗濯物と一緒に使ったりすると、傷むおそれがあるので気を付けてください。

肌のデリケートな人やお子さんや妊婦などはアロマオイルの刺激で気分が悪くなる可能性もゼロではないので、適量を守るようにしましょう。クエン酸リンスであれば合成香料を使っていないので安心です。

メリット③衣類に負担がかからない

クエン酸を使って洗濯すると消臭効果が抜群!その効果と方法を徹底解説!
(画像=引用:pixabay、『工具男子』より引用)

洗剤を入れてしっかりと洗濯をしたはずなのに、干しているときに取り切れていない汚れに気が付くこともあるでしょう。一般的に洗剤はアルカリ性なので、汚れの種類によっては衣類の汚れが取れないこともあります。

また洗剤カスがゆすぎで溶け切らず、繊維の奥にしみこんで残っているケースもあります。

汚れや洗剤カスが取れていないからと言って、洗濯物を2度洗いをすると衣類が傷む原因にもなりかねません。クエン酸であれば、塩素や酸素系の漂白剤を使うよりも衣類に負担をかけることなく、汚れや臭いを一回ですっきりと落とせます。