高野山は弘法大師空海が開いた宗教都市で、世界遺産に登録されています。標高約900mの盆地にある町は宗教都市でもあり、そのものがひとつの大寺院のように構成されています。
そんな高野山に初めて行く人向けに、必ず行っておくべきスポットといえる奥之院、壇上伽藍(だんじょうがらん)、金剛峯寺(こんごうふじ)をはじめ、重要なスポットを詳しく紹介します。
目次
高野山へのアクセスは特急こうやが便利
高野山への交通:ケーブルカーとバス
高野山へのアクセスは特急こうやが便利

公共交通で高野山に行く場合、大阪の難波から南海高野線がアクセスしています。その中でも特急こうやは80分で難波から高野山の入り口極楽橋までを結んでおり大変便利。
特急料金が別途かかりますが、快適さにおいては大きく異なります。

インターネットで購入すればチケットレスで、かつ自由に席が選べますが、空いていれば先頭の運転席ではない方がおすすめです。画像のようにパノラマに近い風景が見られます。
南海高野線は、河内長野駅を過ぎると山岳地帯に入り和歌山県に。橋本駅を越えて紀ノ川を渡っていきます。ちなみにここから先にある南海高野線の各駅は、高野山参詣関連遺産として近代化産業遺産に指定されています。

真田幸村ゆかりの九度山駅を通過してからがいよいよ登山列車としての本領発揮。最大50パーミル(1km進むと50m上がる)もの急こう配をゆっくり道を上っていきます。また曲がりくねったところを何本もトンネルをくぐりながらゆっくりと通るのでまるで山を登っているような感覚に。
終点は、2020年7月にリニューアルした極楽橋駅。「はじまりの聖地、極楽橋」をコンセプトとした駅構内は、高野山の入り口らしい独特のデザインが凝らされた空間が広がっています。
なお高野山には道路が通じており、駐車場も豊富なので車でも十分行けます。
高野山への交通:ケーブルカーとバス

極楽橋駅からはケーブルカーで高野山駅に。正式名称「南海鋼索線」と呼ばれているケーブルカーは、標高539mの極楽橋駅から、標高867mの高野山駅まで一気に登ります。所要時間は5分。基本的に極楽橋駅での鉄道の発着時刻に合わせています。
大正時代に開通したケーブルカーは2019年に4代目車両が投下され、真新しいボディの車内は階段状になっています。なおケーブル料金は、大人片道500円。南海電車で来た場合は、鉄道の切符購入時にケーブルカーの券もセットで購入可能です。

ケーブルで山上の高野山駅に来たら、ここからはバスで高野山の中心部に行けます。ここで初めての方は、大人840円、子ども420円の1日フリー乗車券が大変お得。行くべきスポットのひとつ奥之院までは片道420円なので、この往復だけで料金が同じです。
そのうえ高野山の各施設やお店での優待券がついています。1日フリー乗車券はバス乗り場前の窓口で販売しているので、買い忘れないようにしましょう。

高野山でおすすめなのは冬です。山上の宗教都市は昼間でも氷点下近くまで下がり寒いですが、銀世界が広がっています。
訪問した日は天気も良いのも幸いして回れました。バスが専用レーンを走行している両サイドにも雪が積もっています。やがて、女人堂を過ぎると高野山の町中に入ります。