宇宙輸送の展望
以上のように、打上げにおける大きな流れは低コスト化で共通していますが、それは各プレイヤーによって様々であり、個性が現れやすい部分といえます。
また,国内でも,小型ロケットではインターステラテクノロジズやスペースワン,再使用型ではPDエアロスペースやSPACE WALKERなど民間のベンチャーによる盛り上がりを見せています。
OneWeb やアマゾンによる大量の人工衛星の運用構想も出てきており、今後打上げに対する需要は高まっていくと予想されている中、再使用ロケットがどの程度コストを下げることができるのか、もしくは結局使い捨てロケットの方が安くなってしまうのか、今後の数年が宇宙開発の方向性を決める分水嶺になるといえるかもしれません。
さらに,大型に代わり台頭しつつある小型ロケットが躍進を遂げるのか、はたまた2012年に大林組が発表した宇宙エレベータ建築構想のようなロケット以外の輸送システムの確立が早いのか。今後も宇宙輸送の発展には目が離せません。
提供元・宙畑
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