目次
フルローンのデメリット
・合計返済金額が大きくなる
まとめ
フルローンのデメリット
合計返済金額が大きくなる
フルローンのデメリットとして忘れてはいけないのが、頭金を投入したときと比較してローンの合計返済金額が大きくなることです。
「借入額が増えるのだから当たり前では?」と思うかもしれませんが、元金だけでなく金利の支払いも増えてしまう点に注意が必要です。具体例を見てみましょう。
【借入金額の増加による支払金利の変化】
支払期間20年のローンを金利2%で組んだ場合、借入金額の変化により、毎月の支払額と金利には以下のような差が出ます。
借入金額 | 毎月の支払額 | 合計支払額 (うち金利) |
---|---|---|
1,000万円 | 5万588円 | 1,214万1,120円 (214万1,120円) |
1,500万円 | 7万5,882円 | 1,821万1,680円 (321万1,680円) |
毎月の返済額で約2万5,000円、金利の総支払額には約107万円の差があります。フルローンを利用すると支払額の負担がかなり増えてしまうことがわかります。
たしかに、フルローンを利用するのは不動産投資の戦略の一つです。ただ、頭金を入れた場合と比較して、どの程度支払額が変化するのかチェックしてから借入額を決定するのが望ましいでしょう。
まとめ
手持ちの現金が少ない状態で不動産投資に挑戦する場合、物件購入資金はローンで賄うのが一般的です。しかし、ご紹介した通りローンの割合が増加することにはデメリットもあるため、安易に多額の借入れを行うことはおすすめしません。
また、不動産投資を始めたあとに手元に資金がない状況が続くのも、不動産投資をやるうえではリスクとなります。手持ちの資金がいくらあるかは、不動産投資の体力に大きく影響します。物件の収入と支出、各種リスクを整理して最適な借入額を決定してください。
※本記事では、記事のテーマに関する一般的な内容を記載しており、より個別的な、不動産投資・ローン・税制等の制度が読者に適用されるかについては、読者において各記事の分野の専門家にお問い合わせください。(株)GA technologiesにおいては、何ら責任を負うものではありません。
提供元・RENOSYマガジン
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