フリマアプリでおなじみのメルカリ<4385>。利用経験者も多いのではないだろうか。あのメルカリが27億円の大赤字となっている。詳細を確認しよう。

メルカリは27億円の赤字

2022年6月期 第2四半期決算短信によれば、メルカリは27億2,800万円の赤字となっている。売上高のみ大幅増、他は営業利益、経常利益、純利益すべて赤字となった。

売上高は過去最高

売上高は711億9,100万円。この数字は過去最高となった。GMV(流通総取引額)もまた過去最高を更新している。

新規顧客獲得に向けた広告宣伝費への積極投資で、フリマアプリ事業でのユーザー数は増加したものの、コロナ禍による、外出自粛や緊急事態宣言などのあおりを受けて、出品数は減っている。そうしたことから最終的な赤字転落につながったと考えられる。

新たな領域への進出、成長機会の創出

現在、株式会社メルカリでは新たにJapan Regionを設け、事業間におけるシナジーの創出を促進している。インターネットサービスの「株式会社ソウゾウ」、物流サービスの「株式会社メルロジ」、金融事業の「株式会社メルペイ」、暗号資産の「株式会社メルコイン」の4つだ。

横の連携をさらに強化し、さらなる成長を目指す。

株式市場はメルカリをどう評価?

実はメルカリは2016年以降、2020年6月期まで赤字が続いている。かろうじて2021年は黒字だったものの、2020年もまた大幅な赤字となる見込みだ。反して、売上高は順調に右肩上がりを続け、成長機会の創出にも力を入れている。

メルカリの時価総額は5,376億5,900万円(2022年2月18日現在)。東証マザーズでは時価総額1位となった。大赤字のメルカリだが時価総額を見る限り、依然として評価は高いようだ。

文・しらいはるか

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