2000年に登場したスズキ スイフトは、バランスの良いエンジンやボディーサイズなどの優れたパッケージングを持ち、欧州でも認められるコンパクトハッチバックとしてスズキを代表する車種の1つとなっています。
現在は初代から数えて4代目となるスズキ 4代目スイフト(ZC53S/ZC83S/ZD53S/ZD83S型)へとフルモデルチェンジしましたが、どのようなグレードが展開されているのでしょうか。今回は各グレードの特徴と比較を行い、4代目スイフトを紹介していきます。
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スズキ 4代目スイフト XG【価格:153万5,600円〜】
スズキ 4代目スイフト RS【価格:178万2,000円〜】
スズキ 4代目スイフト XG【価格:153万5,600円〜】
スズキ 4代目スイフトのエントリーグレードに位置するモデルが「XG」です。
4代目スイフトでは「XG」を含む全てのグレードにスズキ独自の安全装備である「スズキ セーフティ サポート」を標準装備。誤発進抑制機能や後退時のブレーキサポート、車線逸脱警報と抑制機能が備わり、スズキを代表するコンパクトカーにふさわしい安全性能を完備しています。
エンジンは排気量1.2L 直列4気筒のKC12型で、最高出力67kW(91PS)/6,000rpm、最大トルク118Nm(12kgm)/4,400rpmを発生。
駆動方式は2WD(前輪駆動)と4WD(4輪駆動)をラインナップし、トランスミッションはCVTの他に、FFでは5速MT(マニュアルトランスミッション)を設定。さらに5速MTにもアダプティブクルーズコントロールが装着されている点は見逃せません。
燃費も実際の走行状況に近いWLTCモードで18.8~21.8km/Lと、ハイブリッドシステムを持たない純粋なガソリンエンジン車としては優秀な数値を達成しています。
ボディーカラーは上級グレードと同様の全7色をラインナップし、ボディーとルーフで異なる配色をしたツートンカラー2色も設定。最廉価グレードに少なくない低コスト故のカラーバリエーションの少なさや、装備の少なさといったネガティブなポイントが無いことも「XG」の魅力と言えます。
価格はCVTの2WDで154万円、4WDで169万7,000円、5速MTの2WDでは153万5,600円となっていますが、「XG」は4代目スイフトのなかで唯一スズキ セーフティ サポート非装着とすることも可能となっています。
その場合、価格はさらに下がり、CVTと5速MTの2WDが137万7,200円、4WDが153万4,500円と、2WDは140万円台を切る値段設定となっています。
スズキ 4代目スイフト RS【価格:178万2,000円〜】
ガソリンエンジンモデルの上位グレードに位置するモデルが「RS」です。
「RS」の名が示す通り、エクステリア(外装)にはスポーティーなエアロを装備。レッドセンターガーニッシュ入りのメッキフロントグリルや、空力を意識したエアロ形状のフロントとリヤバンパーにサイドアンダースポイラーとルーフエンドスポイラーが奢られています。
その他にもヘッドランプはハロゲンバルブからLEDへと変更され、ホイールは15インチから専用切削加工とブラック塗装が施された16インチアルミホイールとなり、「XG」とかなり異なる外観となっています。
一方でエンジンスペックは「XG」と変わらず、KC12型を搭載。トランスミッションもCVTと5速MTの2種類となっている点も変わりませんが、スポーティーなエアロに身を包んだコンパクトMT車というニーズを捉えています。また、「RS」は870~960kgと1tを切る車重を実現しているため、軽快な走りが期待できると言えるでしょう。
ここまで見ると外観以外は「XG」と同じクルマという印象を受けますが、「RS」では走行性能に大きな影響を与えるとされるサスペンションに変更が加えられています。
なかでもショックアブソーバーや電動パワーステアリングコントローラーは専用の欧州チューニングが施され、本場ヨーロッパ仕込みのスポーティーハッチバックともいうべき仕上がりとなっています。
それに合わせてステアリングも本革巻へ変更され、CVTモデルにはパドルシフトを標準装備。ダコメーターとスピードメーターの間のモニターがカラー表示ディスプレイとなるなど、単純な上位グレードとは言い切れない細やかな作りこみが魅力的ですね。
価格はCTVの2WDが178万6,400円、4WDが194万3,700円。5速MTは2WDのみとなり178万2,000円となっています。
加えて、クルマを真上から見ているかのような視点で確認できる「全方位モニター用カメラパッケージ」も用意され、この場合は各モデル5万2,800円アップとなります。