■ 刀剣を立てて展示する理由・佐賀の名産品とのコラボも

 一般的な刀剣の展示では刀身を横にしていますが、今回のコレクション展では柄に入り込む茎(なかご)を下にし、立てて展示するのも特徴のひとつ。

 展示に使われている刀掛台は、約1年がかりで博物館が設計し佐賀の伝統工芸品「諸富家具」の職人とともに作り上げたものだそうです。

 愛垣さんは「立てることによって、茎に切ってある銘も読みやすくなりますし、刀剣の姿をじっくり楽しめるようになっています。今回の展示で中心となっている初代忠吉は、様々な試行錯誤を経て作風を確立しているので、その変遷も見比べやすくなっています」と語ります。

 展示に使われている刀掛台だけでなく、佐賀の名産品とのコラボ商品も作られました。

 肥前忠広が描かれた佐賀海苔(税込400円)にブラックモンブランのクランチチョコ(税込480円)、銘菓の花ぼうろ(税込350円)や有田焼の皿(税込1500円)が用意されています。

コラボの裏側きいてみた 佐賀県立博物館コレクション展×「刀剣乱舞-ONLINE-」肥前忠広
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 肥前忠広のクリアカードがつく花ぼうろには、肥前忠広の刀剣男士紋が焼印されていますが、きれいに焼印できるよう型作りには気が配られたとか。

 また、佐賀錦の柄と佐賀県の木であるクスノキの花、肥前忠広の刀剣男士紋をデザインした有田焼の皿は、職人の手で丁寧に絵付している部分もあるとのこと。

 このほかにも、会場限定で販売される展覧会とのコラボグッズが登場。

 同じく佐賀錦の柄とクスノキの花がフィーチャーされ、A4クリアファイル(税込600円)と缶バッジ(全2種類:税込各500円)は肥前忠広の姿とともに「刀 肥前国忠吉/慶長五年八月吉日」「脇差 肥前国住武蔵大掾藤原忠広/寛永八年八月吉日」の刀身をデザイン。

コラボの裏側きいてみた 佐賀県立博物館コレクション展×「刀剣乱舞-ONLINE-」肥前忠広
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 ハンドタオル(税込450円)とマスクカバー(税込600円)は、和の雰囲気をより感じられるものとなっています。

■ 音声ガイドは肥前忠広役・小松昌平さんが担当

 展覧会の友となる音声ガイドには、肥前忠広役の声優・小松昌平さんが担当。耳元で刀剣の鑑賞法や初代忠吉の作風、忠吉一派の歴史などを解説してくれるといいます。

コラボの裏側きいてみた 佐賀県立博物館コレクション展×「刀剣乱舞-ONLINE-」肥前忠広
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 収録に立ち会った愛垣さんによると「刀剣鑑賞には専門的で読みにくい言葉が色々出てくるのですが、スッと自然なトーンで読まれるのはさすがだと思いました。また、展示の合間には肥前忠広が語りかけてくるボーナストラックもあるので、是非楽しんでください」とのことです。

コラボの裏側きいてみた 佐賀県立博物館コレクション展×「刀剣乱舞-ONLINE-」肥前忠広
(画像=『おたくま経済新聞』より引用)

 音声ガイドは、スマホアプリ「聴く美術」の有料ダウンロードコンテンツ(税込730円)として作られています。このため、2022年2月1日~3月20日の配信期間中ならいつでも、どこでも、何度でも聴くことができるのも魅力になりそうです。