フリーランスのメリット/デメリット
フリーランスのメリット/デメリットを元に、フリーランスに向いている人の特徴を解説します。
メリット
【フリーランスのおもなメリット】
- 仕事量の調整や進捗管理を自分でおこなえる
- 働く場所や時間を自分で調整できる
- 専門的スキルを高める単発案件を次々と受けられる
時期や体調によって仕事の量を調整しやすいのがフリーランスの大きなメリット。たとえば1〜2ヶ月に仕事を集約させ、後の1ヶ月をまるまる休みにすることも可能です。女性の場合はとくに、結婚や出産などでキャリア形成を考えるきっかけが生まれやすいもの。自分でワークバランスを取れれば、柔軟な働き方が実現できます。
働く場所や時間に制限がないのもメリットのひとつです。将来的に起業を視野に入れた個人事業主の場合、ある程度は取引先の条件に合わせた働き方をする必要が出てきます。
フリーランスであれば、働く場所や時間は選択自由です。取引先の意向に沿って反復した事業を行う強制性もないため、自身のニーズに合わせた単発案件に集中できます。
デメリット
【フリーランスのおもなデメリット】
- 社会的信用が不安定
- 社会保障の手薄さ
フリーランスという働き方の主なデメリットとして「社会的信用」や「社会保障」の薄さが挙げられます。
特定の組織に所属せず、好きな時間や場所で働くフリーランスは、さまざまな場面において社会的信用が得られない側面に悩まされるでしょう。たとえばクレジットカードの作成や住居の賃貸契約など、会社員であれば問題なく可能なことが難しい場合も多いです。
退職金や有給休暇、年金などの社会保障が手薄なのも大きなデメリット。つみたてNISAや確定拠出年金(iDeCo)など、自力で資産形成をする工夫が必要とされます。
フリーランスに向いている人の特徴
【フリーランスに向いている人のおもな特徴】
- オンオフの切り替えが上手い人
- スケジュール管理が得意な人
- 先を見通し、自分をコントロールできる人
自分で仕事量を調整できるのがメリットである以上、スケジュール管理を筆頭に「自己管理」が得意な人がフリーランスに向いています。また短期的な視点よりも長期的な視点で、自分の抱えている仕事を俯瞰で捉えられる人であれば、目先のことに惑わさず事業を継続させやすいでしょう。
フリーランスから個人事業主へ切り替えるタイミング
前提として「フリーランス」は働き方の呼称であり、厳密に言えば「個人事業主」もフリーランスに含まれます。そのため「開業届の提出」は個人事業主に限らず、フリーランス全般に義務づけられたものです。(※ただし罰則が存在しないため、開業届を提出せずとも業務が行える実態があります)
中には、収入額が少ないために、開業届を提出せず業務を行ってしまっているフリーランスの方もいるでしょう。本来はすぐにでも開業届を提出すべきですが、「収入額」を基準として、開業届を提出するタイミングを見計らうのもひとつの手です。
どんなに遅くとも、フリーランスとして月20万円程度の安定した収入が得られるようになってきたら、開業届提出を検討しましょう。開業届を提出し個人事業主になることで、確定申告時に65万円の税控除が受けられる「青色申告」を利用できます。
会社員と同様、フリーランスや個人事業主も、得た利益によって所得税を支払う必要があります(会社員であれば、関連する処理は会社側がおこないます)。そのために義務付けられているのが確定申告です。
先述したように、確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。白色申告は帳簿付けが不要な分、税控除がありません。反対に青色申告には帳簿付けをする手間がかかる分、65万円の税控除があります。