1981年の放送開始から20年以上に渡り国民に愛されてきた「北の国から」。
田中邦衛さん主演の北海道富良野市を舞台にした、人間味あふれる親子の物語です。

富良野市には実際にドラマで登場した家や場所がそのまま残っていて、ドラマ終了から20年以上が経った今でも、全国から観光客があとを絶ちません。

蛍原徹さんが北の国からの大ファンであることも有名ですよね。
「北の国から」はなぜそこまで我々を惹きつけるのか。

それでは、詳しく説明していきます!

目次
北の国からとは?
シリーズについて

北の国からとは?

田中邦衛さん演じる黒板五郎と息子の純(吉岡秀陸)と娘の螢(中嶋朋子)が、東京から北海道の大自然の中に移り住み、悪戦苦闘しながらもたくさんの愛に触れながら生きてぬいていく様子が描かれています。

初めは幼さが抜けない純と小さくいのに大きな目が可愛いほたるですが、連続ドラマとして放送されていた1981年から、スペシャルドラマの最終回となる2002年までの約20年の時の流れの中で、親との関わり合いや、仕事、人間関係、恋愛、結婚、不倫など、たくさんの経験をして、悩み、もがきながら大人へと成長して行きます。

富良野市の麓郷が主な舞台となり、東京で暮らしてきた黒板家が妻令子と別れを機に麓郷に移り住み、ボロボロだった馬小屋を直して生活をはじめます。

「電気がないー?!」と純が五郎に文句を言っているのが印象的です。

田中邦衛さんや出演する俳優さん達の演技力の高さから、北の国からの世界観にどんどん引き込まれていきます。

シリーズについて

全シリーズをざっくり解説します。

ドラマ北の国から

父五郎の故郷富良野に、東京から越してくる父子。
古い家を改築して住む。初めは電気も水も通っていなかった。
北海道の暮らしに馴染めずにいた純が、東京と北海道どちらに住むか悩み下す決断は。

北海道の生活で純の心はどう動くのか、螢の母への気持ちは?五郎の恋や、雪子の恋模様、担任の先生との関わりや同級生との絆。
そして母との別れが描かれています。

83’ 冬

五郎は出稼ぎに。純と螢は小屋でけなげに留守番をして待つ。
歳末に帰ってきた五郎に喜ぶ子どもたちだったが、純の親友正吉の家出、さらに正吉の母みどりが残した借金の肩代わりになってしまう五郎。

視聴者でありながら、この家族が自分の身近に感じて切なくなりながらも、生きることの素晴らしさが見えるお話です。

84′ 夏

中畑のおじさんの所へ帰省していた努がパソコンを操作する事にショックを受ける純と正吉。
努から、父五郎を馬鹿にされ怒る純。
事件が起きるも、素直になれない純はどうなるのか。

丸太小屋の全焼や友達との絆、別れ、あの有名なラーメン屋さんのシーンと見どころがたくさんです。

87’ 初恋

中学3年生になった純は、ある女の子に一目惚れをする。
しかしその恋は儚く終わってしまう。
東京への上京を決意する純を乗せたトラック、そこには泥のついた一万円札が。

五郎を思い涙する純と、純を想う五郎。
父子の切なくも不器用な思いやりが感じられます。

89’ 帰郷

東京で働いている純。
螢は看護師の学校へ。
五郎はいつか3人で住むための丸太を毎日削っていた。
それぞれが違う道へ歩き始める家族の物語。

父親っ子だった螢が五郎に向ける素直になれない気持ちに、共感しながらも胸が熱くなります。

92’ 巣立ち

相変わらず丸太小屋を作っている五郎。
純は富良野でごみ収集の仕事をしていた。

その頃螢は看護師を辞め、なんと妻子ある人と不倫状態に。
それでも五郎は家族を優しく包み込んでくれるのであった。

子どもたちに何があっても、常に味方でいてくれる五郎。父親としての深い愛が垣間見えます。

98’ 時代

純はシュウという彼女がいた。
彼女の家に挨拶に行くと、仕事のことで気に入られていないように感じた。
螢はお金の工面で友人や親戚をまわっていた。すれ違う3人の思いとは。

大人になった子どもたちの、それぞれの生き方。
五郎との関わり方に注目です。

2002 遺言

草太から牧場を引き継いだ純と正吉。しかし、牧場は倒産してしまう。
息子の快(かい)の子育てをしている螢への正吉の申し出とは。

五郎は快をとても可愛がっている。
ある時五郎の体に異変が起こる。

ドラマはこれで終わりを迎えているのですが、最後の五郎の家族へ当てた遺言の内容がぐっと胸にきます。