目次
アルムナイ採用のメリット
アルムナイ採用のデメリット

アルムナイ採用のメリット

アルムナイ採用を導入することでどのようなメリットが得られるのか、具体的に解説していきたいと思います。

アルムナイ採用とは? 退職者を”即戦力”として再雇用する、これからの賢い人事戦略
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

メリット1. 採用コストを減らせる

リクルートの調査によると、採用コストは年々増加しています。さらに中途採用になると、新卒採用よりも採用コストは高く、1人あたりの採用コストは「103.3万円」もかかるとのこと。

人材移動が多い業界でビジネスをする企業にとっては、1人あたりの採用コストを抑えながら、業界の経験者を雇いたいものですよね。

そんなときに使えるのが、アルムナイ採用です。会社のアルムナイなら、自社からの発信でも効果的に採用情報を届けることができるので、採用・転職エージェント等に払う広告費などの採用コストを抑えられます。

メリット2. コミュニケーションコストを減らせる

アルムナイ採用の2つ目のメリットは、コミュニケーションコストを減らせることです。

中途採用で同業種から採用した場合、業務内容は同じでも、プロセスが前社と異なることが多々あるでしょう。その場合、0から育成するコストは抑えられても「思ったよりコミュニケーションコストがかかり、業務が期待通りに進まない」なんてことも起こりえます。

一方アルムナイなら、業務だけでなく、社内プロセスにも精通しているため、順調に業務が進むでしょう。また、退職してから年数がさほど経っていない場合、同僚や上司との関係性も構築できているはず。比較的はやい段階でも、周りとの密な連携を期待できます。

メリット3. ミスマッチを減らせる

3つ目のメリットは、ミスマッチが減ることです。

一度、会社で働いていたならば、人間関係や業務内容をくわしく知っているはず。それらを知った上で、「再度働きたい」と希望している場合は、人間関係や業務に納得していると言えるでしょう。

また雇用者側も、以前の働きぶりなどから、アルムナイのパフォーマンスを予想できます。アルムナイ採用は、雇用者・被雇用者ともにミスマッチが起こりにくいのが魅力です。

実際、退職前と比べ、再入社後の満足度は高くなるというデータも出ています。

メリット4. 他社・他業種で得たスキルを導入できる

4つ目のメリットは、他社や他業種で得たスキルを、会社に還元できること。

アルムナイが、「自社で養っていたスキル」と「会社を離れていたときに得たスキル」を合わせて、さらなるパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

なかには、自社では育成できないスキルを培って、戻ってくる場合も。一度離職した期間はマイナスではなく、プラスに考えることができます。

アルムナイ採用のデメリット

アルムナイ採用にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。ここでは、アルムナイ採用を導入する際のデメリットを解説します。

アルムナイ採用とは? 退職者を”即戦力”として再雇用する、これからの賢い人事戦略
(画像=『Workship MAGAZINE』より引用)

デメリット1. 人材の出入り激しくなる

デメリットの1つ目は、人材の出入りが激しくなる可能性があることです。

アルムナイ採用の制度を作ることで、社員にとって転職するハードルが下がり、退職者が多くなるなんてことも。再び迎え入れる制度は整えたとしても、社員が頻繁に出たり入ったりする状況では、長期的なプロジェクトを動かすのが難しくなってしまいます。

社内で長期的な経験を積む必要のある職種に限っては、アルムナイ採用を実施しないという制限を設けるのも一つの手です。

デメリット2. アルムナイとの関係を維持するのにコストがかかる

デメリットの2つ目は、アルムナイとの関係を維持するのにコストがかかること。

アルムナイ採用を導入するために、アルムナイ採用制度を作り上げたり、アルムナイのためのコミュニティを運営したりする際にもコストがかかります。採用費や育成費のほかに、支出があることに注意しなくてはなりません。