一見、簡単そうに見えるスーツスタイルの基本アイテムには一定のルールがあります。しかし昨今はスーツにもバリエーションが増えてきたので選ぶ自由とともに迷いも増えました。
これから新社会人になる皆様が最初にかけられるお金には限りがありますのでポイントを抑えた間違いのないアイテム探しが重要です。

1.革靴

まず初めに選ぶアイテム

革靴はスーツを差し置いて最もお金をかけるべきアイテムと言われます。そこで最初に革靴を購入しましょう。非常に良いものでも3万円台で買えることがありますが善し悪しの見分けがつかない場合は2万円を目安に考えましょう。
ビジネスシューズは基本的に紐の革靴です。例外としてモンクストラップも使えますが最初は紐靴が無難です。デザインにはいくつかバリエーションがあり装飾性の少ないものならフォーマルでも使えます。

革靴のデザイン

ビジネスで使える革靴の色はブラックかブラウンです。その中でも甲に1本の継ぎ目があるストレートチップか全く装飾のないプレーントゥを選びます。特にブラックの内羽根式ストレートチップは最もフォーマルな靴で冠婚葬祭にも使えます。一方、歩きやすさでは外羽根式が上ですのでビジネスパーソンの定番として重宝されています。
革靴は毎日履くと傷みますので晴天用の2足と雨天用を1足の計3足を用意すると良いでしょう。

間違いのないビジネススーツを選ぼう!基本のポイント6選
(画像=『KASHI KARI』より引用)

2.スーツ

価格が4万円台を超えるとプロでも見分けるのが難しい

スーツは価格がわかりにくいアイテムと言われます。さすがに1万円以下では安っぽさが顕著ですが2万円くらいから、そこそこ良いものを見つけることが出来ます。春はスーツフェアで価格が下げられている場合も多いですので、その中から良いものを探してみましょう。

スーツスタイルの基本は本場イギリス

19世紀後半から20世紀初頭に登場したイギリスのラウンジスーツはアメリカ人によりビジネスウェアとして用いられるようになりました。その後アメリカでは独自の進化を遂げたサックスーツも登場しアメリカントラディショナルと言うスタイルが確立されました。また80年代のイタリアスーツブームによりそれまでブリティッシュ(イギリス)スタイルが基本だった日本のスーツもイタリアンスタイルに傾倒していきました。最近では日本でも正統派ブリティッシュスタイルが見直されてきていますので
体型のがっちりした方や年齢が高い場合ではアメリカントラディショナルの方が似合います。お店の方と相談して選ぶと良いでしょう。

間違いのないビジネススーツを選ぼう!基本のポイント6選
(画像=『KASHI KARI』より引用)

ビジネススタイルで使える色柄にはバリエーションがない

色ではネイビーとグレーです。そしてより濃いほどフォーマルですのでダークネイビーやダークグレーのスーツを選ぶと間違いがありません。柄はどんなシーンでも使える無地、あるいはピンストライプやチョークストライプなどの細いストライプです。また杉綾模様に代表されるようなシャドウストライプも良いです。
他にも色ではブラウン、柄ではチェック柄の選択肢も挙げられますが色柄はビジネス寄りのシティサイドとカジュアル寄りのカントリーサイドに分かれるので、そのことを意識する必要があります。シティサイドはネイビー、グレー、ボルドー、ストライプでビジネスだけでなくフォーマルシーンでも使えます。一方のブラウンやチェック柄はカントリーサイドなのでどちらかと言えばプライベートスタイル向けとなります。
そして問題はブラックです。リクルートスーツでもおなじみのブラックは実はビジネス向けではありません。ビジネスで墨黒のフォーマルスーツを着るというのはもってのほかですが通常、黒いスーツを着ている方は特殊な仕事についている場合が多いです。印象がマイナスになりやすいので気をつけましょう。