世界中に機械仕掛けの森をつくるプロジェクト

「機械仕掛けの木」でCO2を除去するプロジェクト
(画像=世界中に機械仕掛けの森をつくるプロジェクト / Credit:Carbon Collect、『ナゾロジー』より引用Capture-341-Carbon-Coll.jpg)

機械仕掛けの木は、空気中からCO2を除去する点で、天然の木よりも1000倍効率が良いと言われています。

そして機械仕掛けの木12本で、1日に1トンのCO2を回収できます。

つまり1200本あれば1日に100トン、12万本あれば1万トンのCO2を回収可能。

機械仕掛けの木12万本は、2~3km2に収まるため、この規模の「機械仕掛けの森」1つでも大きな効果があると分かりますね。

この計算で世界各地に機械仕掛けの森を250カ所つくるなら、年間で10億トンものCO2を除去できることになり、これは世界の化石燃料によるCO2排出量の3%に相当します。

世界中にもっと多くの「機械仕掛けの森」をつくるなら、地球温暖化に対処できるのかもしれません。

現在、Carbon Collect社はこの壮大なプロジェクトを推し進めている最中です。

数年で完遂することはないでしょう。

しかしラックナー氏は、「経済的な牽引力があれば、物事は急速に進むでしょう」と述べました。

2021年6月には、Carbon Collect社が、アメリカ合衆国エネルギー省(DOE)から250万ドル(約2億9000万円)の助成金を受け取ることが明らかになっており、3つの「機械仕掛けの森」をつくるために使用されます。

もしかしたら今後、世界各地で機械仕掛けの森が作られていくかもしれません。

公開日:2022.01.31 MONDAY

参考文献: These machines scrub greenhouse gases from the air – an inventor of direct air capture technology shows how it works

Carbon Collect’s MechanicalTree selected for US Department of Energy award

提供元・ナゾロジー

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