あなたは「しいたけ」好きですか?
私は正直あまり好きではありません。子供の頃は大の苦手でした。しめじとか、えのきとか、舞茸は好きなのですが(もちろん松茸も)、しいたけのあの独特の味と食感が苦手で。。。
今回、大分県竹田市にある、しいたけ一筋140年(明治10年創業)の「姫野一郎商店」に伺って「しいたけ御膳」をいただきました。
お世辞ぬきに、私が生まれてこれまで食べてきたしいたけの中で一番おいしいしいたけでした。「しいたけってこんなにおいしい食べ物だったの?」と私の印象がガラッと変わりましたのでご紹介したいと思います。しいたけ嫌いの人にこそ、おすすめしたい情報です。どうぞお読みください。

目次
大分県はしいたけ生産量日本一
乾しいたけの栽培・栄養
しいたけがメインの食事をいただく
姫野一郎商店の乾しいたけを自宅で戻して食べてみた
取材後の感想
大分県はしいたけ生産量日本一
しいたけ栽培は400年前から行われており、大分県は椎茸生産量日本一。乾しいたけの生産量は全国の4割を占めているしいたけ王国です。
大分県がしいたけ栽培に向いている理由としては3つあるそうです。
- くぬぎの木が多い(原木栽培)
- 水が豊富
- 朝晩の寒暖差が大きい
乾しいたけの栽培・栄養
しいたけは、干すことにより栄養が30倍にも増えると知っていましたか?
カルシウムの吸収を助けるビタミンD(肌の乾燥を防ぐ美肌効果)、香り成分のレンチオニン、そしてグアニル酸(3大旨み成分のひとつ)、食物繊維はゴボウの7倍と言われ、しいたけをたくさん食べる人は大腸がんが少ないと言われているそうです。乾しいたけは栄養の宝庫なのです。
それだけ嬉しい食材のしいたけですが、乾しいたけを作るにはなんと3年もかかるそうです。しいたけの栽培方法には大きく2つあります。1つは原木栽培でもう1つが菌床栽培です。姫野一郎商店は原木栽培のしいたけにこだわっておられます。ポリシーは「生産者を大切にする」こと。
どんこと香信の違い
よく乾しいたけのことを「どんこ」と呼んだりしますが、どんことは、傘が開いていない乾しいたけ、傘が開いたものは香信(こうしん)と呼ばれます。
傘に白いしわができる「花どんこ」が乾しいたけの最高級品です。

<花どんこ>