「ライフカードゴールド」は、空港ラウンジサービスや最高1億円の旅行保険が自動付帯する。他にもロードサービス、弁護士無料相談サービスなど独自性の高い特典も付帯するクレジットカードのメリットやデメリット、ポイント還元率、独特なキャッシュバック制度等、特徴を徹底解説しよう。

目次
1,「ライフカードゴールド」の3つのポイント
2,基本スペックと審査基準 必要な年収はどのくらい?
3,メリット1,ロードサービス無料など独特な特典
4,メリット2,国内主要空港のラウンジを無料で利用
5,メリット3,数多くのトラベル・レジャー・クルマ系の優待
6,メリット4,付帯保険が充実 旅行保険は付帯
7,ポイントサービス、還元率 通常0.5%だが1%にできる
8,その他の2つの特徴 ETCカードやキャッシング金利
9,「ライフカードゴールド」の2つのデメリット
10,「ライフカードゴールド」はどんな人におすすめか?

1,「ライフカードゴールド」の3つのポイント

「ライフカードゴールド」はどのような人におすすめなのかを理解する上で、押さえておくべきポイントは以下の3点だ。

  • ポイント1,ロードサービス、弁護士無料相談サービスなど独自性の高い特典
  • ポイント2,最高1億円の海外・国内旅行傷害保険が自動付帯
  • ポイント3,通常のポイント還元率は高くはない

    「ライフカードゴールド」の特徴的なメリットや、ポイント還元率を紹介してこう。

    2,「ライフカードゴールド」の基本スペックと審査基準

    まずは、「ライフカードゴールド」の基本スペックと審査基準を紹介する。

「ライフカードゴールド」の基本スペック

国際ブランド VISA/Mastercard
年会費 1万円(税別)
家族会員無料
ポイントサービス LIFEサンクスプレゼント
通常ポイント還元率 0.5%
ポイント交換対象 JCBギフトカード
楽天スーパーポイント
ANAマイル など
空港ラウンジサービス 国内主要27空港
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピングガード保険
シートベルト傷害保険
追加カード 家族カード(1名まで)
ETCカード
電子マネー ライフカードiD

旅行保険が国内、海外ともに自動付帯するのは、他のゴールドカードにはあまり見られないメリットだ。

「ライフカードゴールド」の審査基準――年収は300万円以上が目安

「ライフカードゴールド」公式サイトの申し込み資格の欄には、「23歳以上で、安定した継続収入のある方がお申込みいただけます」とある。これは審査基準そのものではないが、この内容からするとパート・アルバイトでは審査に通りにくい推測できる。正社員であっても勤続年数が1年未満だと、審査に落ちる可能性が高い。

一般的なゴールドカードの審査基準を考えると、年収は300万円以上であることが望ましい。ただし、すでに所持しているクレジットカードのキャッシング枠の合計が大きい場合は、年収が300万円以上でも審査は厳しくなるだろう。

ネットの口コミ情報によると、一般カードにあたる「ライフカード」で延滞なく利用してきた実績があると、「ライフカードゴールド」の審査ではプラスに働くようだ。

「ライフカードゴールド」のステータス性――消費者金融アイフルの子会社

信販系のクレジットカード会社として始まったライフカード(旧社名:ライフ)だが、現在は消費者金融のアイフルの子会社となっている。それを考えると、ゴールドカードとはいえ、他社ゴールドカードと比べるとステータス性はやや見劣りするだろう。

とはいえ、年会費無料の「ライフカード」よりはステータスが高いのは間違いない。参考までに、いくつかの項目でスペックを比較すると以下のようになる。

ライフカードゴールド ライフカード
年会費 1万円(税別) 無料
利用可能枠 30万~200万円 ~200万円
空港ラウンジサービス 国内主要27空港 なし
付帯保険 海外旅行傷害保険(自動付帯)
国内旅行傷害保険(自動付帯)
ショッピングガード保険
シートベルト傷害保険
なし

「ライフカードゴールド」には、「ライフカード」にはないいくつかの保険が付帯する。基本的なスペックを見てきたところで、このゴールドカードにはどのようなメリットがあるのか確認しよう。

3,「ライフカードゴールド」のメリット1,独自性の高い2つの特典 ロードサービスに弁護士相談

「ライフカードゴールド」では、他社ゴールドカードにはない特典として、ロードサービスや弁護士への相談が無料になるサービスが提供される。

ロードサービス(ロードサイドアシスタンス)――自動車トラブルの際に役に立つ

24時間365日、自動車の事故・故障の際に緊急修理、レッカー移動の手配、レンタカーやホテルの手配などを電話で受け付けるサービスが無料で提供される(一部有償サービスもあり)。

・現場での応急対応サービス(クイックサービス)

対象 補償内容
バッテリー上がり バッテリージャンピング作業
(ケーブル接続+エンジン始動)
※充電、バッテリー交換は除く
タイヤパンク 車載スペアタイヤとの交換作業
※タイヤ1本まで
燃料切れ(ガス欠) 現場での給油作業
※10リッターまで(ガソリン代は自己負担)
鍵の閉じ込め 車内にキーを閉じこんだ場合のドア開錠作業
※紛失・複製は不可、盗難防止装置付車は
開錠不可のケースあり
落輪時の引き上げ 落差1メートル以内の側溝などへの
落輪の路面への引き上げ作業
※クレーンなどの特殊作業除く
その他 ボルトの緩みやバルブ切れなど30分以内の応急作業
※交換部品代などは自己負担
緊急レッカーサービス 上記の現場応急対応後も自力走行できない場合、
20キロ以内の指定の場所まで無料でレッカー牽引

・アフターフォローサービス(公共交通機関・宿泊等は併用不可)

対象 補償内容
電車・バス・
タクシー・飛行機
帰宅のために電車・バス・タクシー・飛行機などの
公共交通機関を利用する場合、
1名上限2万円以内の実費を負担してもらえる
※タクシーに相乗りする場合は2万円限度
レンタカー レンタカー使用の場合、1台分24時間以内の
レンタル費用を負担してもらえる
※目的地での乗り捨て代、ガソリン代、
オプション代は自己負担
臨時の宿泊 トラブルため予定外のホテルなどに宿泊する場合、
1名につき最長1泊(1万5,000円以内)の宿泊代の実費を
負担してもらえる(飲食代を除く)
修理完了車両の
納車サービス
上記のアフターフォローサービスを利用した場合、
修理完了車両が自宅まで運ばれ納車される(上限5万円)

サービス内容は、上記のとおり。アフターフォローサービスとは、現場応急対応後も自力走行ができずレッカー牽引してもらった際に、帰宅や宿泊などをサポートするもの。自家用車を持つ人には心強いサービスだ。

弁護士無料相談サービス――いざというときの備え

ライフカード提携弁護士事務所での、電話または面談による法律相談が1時間無料で提供される(初回1回のみ)。

4,「ライフカードゴールド」のメリット2,国内主要空港のラウンジを無料で利用できる

国内主要27空港のラウンジを無料で利用できるサービスが提供される。対象ラウンジのある空港は、以下のとおり。

新千歳空港 函館空港 青森空港 秋田空港
仙台空港 新潟空港 富山空港 小松空港
成田空港 羽田空港 中部国際空港 関西国際空港
大阪国際空港(伊丹) 岡山空港 米子空港 広島空港
山口宇部空港 高松空港 徳島空港 松山空港
北九州空港 福岡空港 長崎空港 熊本空港
宮崎空港 鹿児島空港 那覇空港

5,「ライフカードゴールド」のメリット3,さまざまなシーンで割引優待が用意されている

ゴールドカードの優待のほか、ライフカード発行のクレジットカードに共通する優待も利用できる。優待内容はトラベル、クルマ、ホテル・レジャー・グルメ系の各サービスを割引価格で利用できるというものだ。

トラベル系サービス

名称 内容
旅行サービス
<リロの旅デスク>
リロクラブ提供の国内・海外50ブランドを超える国内・
海外ツアーが最大8%オフになる。
トラベルグッズ トラベルグッズ(スーツケースなど)の
レンタルサービスが割引価格で提供される。
海外おみやげ宅配サービス 海外への出発前にカタログから予約すると
帰国後の希望日にお土産が届く
「海外おみやげ宅配サービス」で、
全品15%オフになる。

レンタカー・カーシェア割引サービス

レンタカー・カーシェア会社名 割引率
三菱レンタカー 20%
ニッポンレンタカー 5%
オリックスレンタカー
タイムズカーレンタル
ジャパレン
トヨタレンタカー
日産レンタカー
タイムズカーシェア 会員カード発行手数料、
通常1,650円(税込)が無料になる。

ホテル・トラベル・グルメ系優待

施設・店舗名 優待内容
八幡平ロイヤルホテル 宿泊20%オフ
ホテルメトロポリタン
横浜ベイシェラトン&タワーズ 宿泊最大30%オフ
ホテルニューグランド
神戸ポートピアホテル 宿泊10%オフ
呉阪急ホテル
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
さっぽろテレビ塔 入場料10%オフ
那須サファリパーク
鴨川シーワールド
函館山ロープウェイ 10%オフ
西陣織会館
富士急ハイランド フリーパス最大200円引き
東海汽船 全航路10%オフ
ホテル日航ハウステンボス 宿泊30%オフ
サカイ引越センター 基本料金20%オフなど
乗馬クラブクレイン 乗馬スクール30%割引

様々なシーンで割引が適用されるので、旅行やお出かけの際はチェックしておきたい。

6,「ライフカードゴールド」のメリット4,充実した付帯保険 最高1億円の旅行保険、200万円限度のショッピング保険

最高1億円の海外・国内旅行傷害保険、200万円限度のショッピング保険が付帯するほか、シートベルト傷害保険という独自性の高い保険も付帯する。各保険の詳細は、以下のとおり。

旅行傷害保険――国内・海外ともに自動付帯

旅行代金をカードで決済したかどうかに関わらず、本会員には海外・国内とも最高1億円の旅行傷害保険が付帯する。家族カード会員は対象外だが、その代わり家族特約として家族会員のほか、会員以外の家族にも保険が適用される。補償内容は、以下のとおり。

海外旅行傷害保険

保険項目 補償金額(本会員) 補償金額(家族特約対象者)
傷害/死亡・後遺障害 最高1億円 最高1,000万円
傷害/治療費用
(1事故の限度額)
300万円 150万円
疾病/治療費用
(1疾病の限度額)
300万円 150万円
個人賠償責任
(1事故の限度額)
1億円 5,000万円
携行品損害
(1旅行中・1年間の限度額:
免責金額3,000円)
40万円 20万円
救援者費用等
(1旅行中・1年間の限度額)
300万円 100万円

国内旅行傷害保険

保険項目 補償金額(本会員) 補償金額(家族特約対象者)
死亡・後遺障害 最高1億円 最高1,000万円
入院保険金日額(※) 1万円 5,000円
手術保険金(※) 入院中に受けた手術:入院保険金日額×10倍
上記以外で受けた手術:入院保険金日額×5倍
通院保険金日額(※) 4,000円 2,000円
(※)事故発生から7日を超えて入院・通院の状態にある場合、1日目から保険金が支払われる。

ショッピングガード保険――家族カード会員も適用対象

本会員と家族会員には、ショッピングガード保険(ショッピング保険)が付帯する。これは、国内・海外でカード購入した商品が、購入日から90日以内に破損・盗難・火災などの偶然の事故で損害をこうむった場合に、年間200万円を限度として補償されるものだ。ただし、1回の事故につき免責金額として3,000円が自己負担となる。

シートベルト傷害保険――自動車を使う人に心強い

本会員には、「シートベルト傷害保険」という珍しい保険も自動付帯する。これは、国内での自動車搭乗中、シートベルトを着用していた場合に生じた事故による死亡・重度後遺障害に対して、最高200万円まで補償されるというもの。ただし外的な影響による、急激で偶然な事故によって負った傷害に限られる。

7,「ライフカードゴールド」のポイントサービス、還元率 通常還元率0.5%で多くの還元率アップ優待

次に、ポイントサービスについて見ていこう。

貯まるポイントと還元率――通常還元率0.5%、電子マネーチャージ分は付与対象外

クレジット利用で貯まるポイントは、「LIFEサンクスプレゼント」。通常は、クレジット支払い1,000円につき1ポイントが付与される。「LIFEサンクスポイント」は1ポイント5円相当なので、ポイント還元率は0.5%。ただし、Edyチャージとnanacoチャージ、ETCカード利用分、ライフカードで販売されるJCBギフトカードの購入分はポイント付与の対象外だ。

ポイントは2年間自動的に繰り越され、それ以降は手続きをすることで最長3年間繰り越すことができる。つまり、有効期限は5年間だ。

ポイントの交換対象――独特なキャッバックのシステム

ポイントは各社ギフト券や他社ポイント、航空マイルにも交換できる。またキャッシュバックを選択することもできる。

交換対象 交換対象の単位 必要ポイント数
Vプリカ 3,000円分 600P
Vプリカギフト
dポイント 1,500P 300P
楽天スーパーポイント
au WALLETポイント
こども商品券 5,000円分 1,000P
JCBギフトカード
図書カードNEXT
QUOカード
JTB旅行券(ナイストリップ)
全国共通すし券
キャッシュバック 5,000円 1,200P
ANAマイル 750マイル 300P
AOYAMA(洋服の青山)
ギフトカードセット
6,000円相当 600P
ANA SKYコイン 900コイン
(900円相当)
200P
Amazonギフト券 5,000円分 1,000P

他社クレジットカードでは、キャッシュバックはカード利用代金の支払いに充当されることが多い。しかし「LIFEサンクスプレゼント」では、キャッシュバックを選ぶとカード利用代金の引落口座に現金が振り込まれる。

ポイントアップの方法――7つのサービスを活用して高還元率カードに

「LIFEサンクスプレゼント」には、いくつかポイントアップ手段がある。

・1,ステージ制プログラム
年間クレジット利用金額に応じて、最大2倍までポイント付与率がアップする仕組みだ。

年間クレジット利用額 ステージ名 ポイントアップ率(ポイント付与率)
200万円以上 プレミアムステージ 2倍(1,000円利用につき2P)
100万円以上 ロイヤルステージ 1.8倍(1,000円利用につき1.8P)
50万円以上 スペシャルステージ 1.5倍(1,000円利用につき1.5P)

年間200万円ということは、ひと月あたり約16万6,000円。固定費や生活費などをこのカードで支払うようにすれば、十分狙える金額だ。

・2,誕生月ポイント
誕生月にクレジットカードを利用すると、基本ポイントの付与率が3倍になるのでポイント還元率は1.5%だ。ただし他のステージ制プログラムや、入会キャンペーンポイントと重複して付与されることはない。

・3,新規入会キャンペーンポイント
ライフカード共通のキャンペーンに、「入会後1年間基本ポイントの付与率が1.5倍」というものがある。ポイント還元率は0.75%だ。

・4,スペシャルボーナス
クレジット年間利用金額が50万円以上になると、300ポイント(1,500円相当)がスペシャルボーナスとしてプレゼントされる。

・「L-Mall」経由の買い物で最大25倍
ポイントサイト「L-Mall(エルモール)」を経由してネットショップを利用すると、最大で25倍のポイントが貯まる。楽天市場、Yahoo!ショッピング、Apple公式サイト、じゃらん、エクスペディアなど、よく知られているネットショップ・サービスが揃っている。

・ひまわりでんきのクレジット決済分はポイントが3倍に
新電力の「ひまわりでんき」の料金をクレジット決済にすると、利用分はポイントが3倍になる。ポイント還元率は1.5%だ。

・RECRO利用でボーナスポイント
ブランド品のリユースサービス「RECRO」に出品すると、売れた金額1,000円につき10ポイント(50円相当)がボーナスポイントとして付与される。購入時は最大10倍のポイントを獲得できる。ポイント還元率は最大5%になる。

これらの優待をフル活用してポイントを貯めていくと、高還元率と言える水準に達するのも難しくはないはずだ。

8,「ライフカードゴールド」の2つの特徴  ETCカード無料、キャッシング金利

「ライフカードゴールド」のその他の特徴として、以下の2点を挙げておこう。

ETCカード年会費無料

カード年会費とは別にETCカードの年会費もかかるクレジットカードが多い中、ライフカードが提供するETCカードの年会費は無料だ。車を持っている場合、ETCカードは長く使うことになるので、大きなメリットと言っていいだろう。ただし、ETCカードは本会員に対してのみ発行される。

キャッシングの金利が安い

ライフカードのキャッシングは、ATMやオンライン、電話で申し込める。キャッシング枠は最大200万円と大きい。また金利については一律13.505%と、クレジットカードのキャッシングとしては非常に安く設定されている。

9,「ライフカードゴールド」の2つのデメリット

1万円(税別)の年会費を考えると、少しもの足りないと感じる点もデメリットとなりうる。ここでは、以下の2つをデメリットとして挙げておこう。

デメリット1,通常のポイント還元率が高くはない

通常のポイント還元率は0.5%と、一般的な水準にとどまる。ステージ制プログラムによって高還元率と言える水準まで引き上げることもできるが、これには年間200万円以上のクレジット利用が前提となる。よって、このカードをサブカードではなくメインカードとして使う必要があるだろう。

すでに他社のゴールドカードやプラチナカードなどをメインカードとして使っている場合、このカードでは高いポイント還元率を期待できないことになる。

デメリット2,ETCカード利用分にポイントが付与されない

前述のとおり、ETCカードの年会費が無料というのは大きなメリットだ。しかし、多くのクレジットカードではETCカードの利用分にもポイントが付与されるのに対し、「ライフカードゴールド」ではETCカード利用分にポイントが付与されない。

ETCカードの利用額が多い人は、他社クレジットカードの年会費有料のETCカードのほうがお得というケースもありうる。

10,「ライフカードゴールド」はどんな人におすすめなのか?

「ライフカードゴールド」に付帯するロードサービスやシートベルト傷害保険、レンタカー優待、国内ホテル・レジャー施設優待などを考慮すると、特にドライブが好きな人におすすめできるカードと言えるだろう。

また、最高1億円の家族特約付きの海外・国内旅行傷害保険が付帯するため、公共交通機関を使った旅行が多い人にもメリットの多いカードとなるはずだ。

文・モリソウイチロウ(ライター)

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