「ライフカードStylish」はリボ専用カードで、通常のポイント還元率は0.5%だが、使い方次第では1%を超える。AUTOリボ機能が付いたこのクレジットカードの審査基準や、メリット・デメリットを解説。年間で獲得できるポイントや、キャッシュバック金額などもシミュレーションしてみよう。

目次
1,「ライフカードStylish」の基本スペックと審査基準
2,「ライフカードStylish」ポイントサービス、還元率
3,ポイント還元率、付与数をアップする6つの方法
4,「ライフカード Stylish」の3つのメリット
5,「ライフカード Stylish」の2つのデメリット
6,「ライフカード Stylish」はどんな人におすすめ?

1,カードの基本スペックと審査基準――ライフカードのリボ専用カード

「ライフカードStylish」はリボ払い専用のクレジットカードで、ライフカードと同様に使い方次第ではポイント還元率1%以上を実現することもでき、さらに誕生月には1.5%になる。他のライフカードとの2枚持ちもできるので、用途に応じてカードを使い分けることもできる。

このカードのメリット・デメリットを見ていく前に、まずは基本スペックを確認しよう。

「ライフカード Stylish」の基本スペック……2つの国際ブランドから選べる

国際ブランド VISA
Mastercard
年会費 無料
ポイントサービス LIFEサンクスプレゼント
通常ポイント還元率 0.5%
ポイント交換対象 JCBギフトカード
楽天スーパーポイント
ANAマイル など
空港ラウンジサービス なし
付帯保険 なし
(紛失・盗難補償は付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード
電子マネー iD
(別途専用カードが必要)

審査基準・審査難易度……年収150万円以上なら審査通過の可能性あり

申し込み資格として、「日本国内にお住まいの18歳以上(ただし高校生を除く)で、電話連絡が可能な方」と記されている。世帯収入さえあれば、パート・アルバイト、専業主婦や大学生でも審査通過の可能性があると考えられる。ライフカードには水商売の女性向けの会員募集ページもあるため、職種についても柔軟に対応していることがわかる。

「ライフカード Stylish」はカード会社側の利益の大きいリボ払い専用カードということもあり、他のライフカードよりも審査の難易度が低いと思われる。たとえば年収については、ネットの口コミ情報だと150万円以上あれば審査に通る可能性があるようだ。

「ライフカードStylish」の特徴であるリボ払い専用カードとはどういうものか?

「ライフカード Stylish」は他のクレジットカードと異なり、支払い方法がリボ払い専用となっている。これには、どういったメリットがあるのだろうか?

リボ払いとは月々一定の支払額に加えて手数料を支払う仕組み

リボ払い(リボルビング払い)とは、月々の支払い額がほぼ一定になる支払い方法。リボ払いに設定された購入分については、完済までほぼ一定の金額を支払い続けることになる。毎月の支払い金額には利息にあたる「リボ払い手数料」が含まれ、ライフカードの場合は年利15.0%だ。

リボ払い専用カードは自動でリボ払いになるクレジットカード

リボ払いに設定する場合、通常は支払い時にレジで申告する。しかしライフカードには「あとからリボ」という仕組みがあり、これを利用することで後からリボ払いに変更できる。また、事前に「AUTOリボ」を設定しておくと、クレジット利用のすべてが自動的にリボ払いになる。

リボ払い専用カードである「ライフカードStylish」では最初から「AUTOリボ」に設定されているので、特別な手続きをする必要はなく、すべてのクレジット利用分がリボ払いになる。

リボ払い専用カードのメリットは?

支払い時に「リボ払いで」と言いたくない人や「あとからリボ」の設定が面倒な人は、最初から「AUTOリボ」に設定されている「ライフカード Stylish」がおすすめだ。リボ払い手数料が気になる人は、財布に余裕のあるときに全額、または一部を繰り上げ返済すれば、手数料負担を軽減できる。

毎月の支払い額をなるべく高めに設定しておくと、早く完済できるため手数料も減ることになる。毎月の支払い額は6つのコースから選べ、それぞれ返済額は以下のようになる。

コース別の毎月の支払額(ショッピングリボ)

利用残高(国内・海外の利用合計)
1円~10万円 10万円超~20万円 20万円超~30万円 30万円超~40万円
3,000円コース 3,000円 6,000円 9,000円 1万2,000円
4,000円コース 4,000円 8,000円 1万2,000円 1万6,000円
5,000円コース 5,000円 1万円 1万5,000円 2万円
1万円コース 1万円 2万円
2万円コース 2万円
3万円コース 利用残高60万円まで3万円
※3,000円コース、4,000円コース、5,000円コースの利用残高が40万円を超える場合、利用残高10万円あたり、各コースの基準額(3,000円、4,000円、5,000円)分が増額になる。
※1万円コース、2万円コース、3万円コースの利用残高が40万円(3万円コースは60万円)を超える場合、利用残高10万円あたり1万円が増額になる。

2,「ライフカードStylish」のポイントサービス、還元率は?――工夫次第で1%以上の還元も

次に、クレジットカードを作る上で気になる還元率など、「ライフカード Stylish」のポイントサービスについて解説していこう、

貯まるポイントと還元率……通常還元率0.5%でLIFEサンクスプレゼントが貯まる

貯まるポイントは「LIFEサンクスプレゼント」で、通常クレジット支払い1,000円につき1ポイント(5円相当)が付与される。ポイント還元率は0.5%。ポイントの有効期限は最長5年間で、うち2年間は自動的に繰り越され、それ以降は手続きによって最長3年間繰り越せる。

なおEdyチャージ、nanacoチャージおよびETCカード利用分、ライフカードで販売されるJCBギフトカードの購入分は、ポイント付与の対象外だ。

ポイントの交換対象……現金でのキャッシュバックもできる

ポイントは現金によるキャッシュバックもでき、その場合はカード利用代金の引落口座に現金が振り込まれる。キャッシュバックの際のレートは、以下のとおりだ。

必要ポイント数
(利用代金換算)
キャッシュバック金額 還元率
1,200P
(120万円)
5,000円 0.417%
2,200P
(220万円)
1万円 0.455%
4,300P
(430万円)
2万円 0.465%
6,400P
(640万円)
3万円 0.460%
1万600P
(1,060万円)
5万円 0.472%

他のポイントの場合、利用代金への充当やキャッシュバックだと還元率が0.3%ほどになるクレジットカードもある。「LIFEサンクスポイント」は、わずかではあるがキャッシュバック時のレートが良いと言えるだろう。

また各種賞品、各社ギフト券・ポイント・航空マイルなどにも交換できる。交換対象を一部抜粋し、必要ポイント数とともに紹介しよう。

交換対象 必要ポイント数 交換対象の単位
Vプリカ 600P 3,000円分
Vプリカギフト
dポイント 300P 1,500P
楽天スーパーポイント
au WALLETポイント
こども商品券 1,000P 5,000円分
JCBギフトカード
図書カードNEXT
QUOカード
JTB旅行券(ナイストリップ)
全国共通すし券
ANAマイル 300P 750マイル
AOYAMA(洋服の青山)
ギフトカードセット
600P 6,000円相当
ANA SKYコイン 200P 900コイン
(900円相当)
Amazonギフト券 1,000P 5,000円分

3,ポイント還元率、付与数をアップする6つの方法 どのくらいポイントが貯まるのかシミュレーションも

クレジットカードには、ポイントを効率的に貯めるための優待が用意されていることが多い。「LIFEサンクスプレゼント」にも、以下のポイントアップ方法がある。6つの方法を紹介していこう。

方法1,「ステージプログラム」適用で還元率1.5倍に

年間の利用金額で次年度の基本ポイントがアップする「ステージプログラム」が用意されている。ステージとポイントアップ率は、以下のとおり。

年間クレジット
利用額
ステージ名 ポイントアップ率
(ポイント付与率)
200万円以上 プレミアム 2倍(1,000円利用につき2P)
100万円以上 ロイヤル 1.8倍(1,000円利用につき1.8P)
50万円以上 スペシャル 1.5倍(1,000円利用につき1.5P)

年間200万円はひと月あたり約16万6,000円なので、できるだけこのカードで支払うようにすれば、決して難しい条件ではない。

方法2,誕生月は基本ポイントが3倍!

誕生月は基本ポイントが3倍になるのも「ライフカードStylish」の特徴。ポイント還元率は1.5%だ。

高額の買い物はなるべく誕生月に集約することで、効率的にポイントを獲得することができるはずだ。なお、誕生月ポイントは「ステージプログラム」のポイントアップ分や、次に紹介する新規入会キャンペーンポイントと重複して付与されることはないので注意したい。

方法3,新規入会キャンペーンでポイントが1.5倍に

入会後1年間は「新規入会キャンペーンポイント」としてポイントが1.5倍になる。ポイント還元率は0.75%だ。

方法4,年間50万円以上利用でスペシャルボーナス贈呈

年間クレジット利用金額が50万円以上になると、300ポイント(1,500円相当)がプレゼントされる。年50万円は、月にすると約4万2,000円だ。

ただし、サブカードとして使っている場合は条件に達しないこともあるだろう。

方法5,「L-Mall」経由のネットショッピングで最大25倍

ポイントサイト「L-Mall(エルモール)」を経由したネットショッピングでは、最大25倍のポイントが付与される。登録ショップは楽天市場、Yahoo!ショッピング、Apple公式サイト、じゃらん、ベルメゾンネット、エクスペディアなど。

その他にも有名ネットショップ・サービスが揃っているので、ネットショッピングの際はここを経由することを忘れないようにしたい。

方法6,「ひまわりでんき」「RECRO」の利用でポイントが3倍に

新電力の「ひまわりでんき」の利用分は、ポイントが3倍になる。

また、ブランド品のリユースサービス「RECRO」へ出品すると、売れた金額に応じて1,000円につき10ポイント(50円相当)が付与される。また、購入時はカード決済でポイントが10倍になる。

特に電気代は月々の固定費でとして積み重なっていくものなので、カード取得時に現在の契約と比較してお得なほうを選びたい。

獲得ポイントシミュレーション……1%以上の高還元率も十分狙える

紹介したポイントアップ方法を踏まえて、年間200万円(毎月約16万6,000円)を利用したケースでシミュレーションすると、年間獲得ポイント数は以下のようになる(入会初年度を除く)。

ポイント項目 獲得ポイント数
誕生月以外の獲得ポイント
(プレミアムステージ適用)
3,652P
誕生月の獲得ポイント
(ポイント3倍)
498P
スペシャルボーナス 300P
合計 4,450P

合計4,450ポイントは2万2,250円相当なので、年間の平均ポイント還元率は約1.1%ということになる。これは高還元率カードと言える水準であり、高額の買い物を誕生月に集約すればポイント還元率はさらに上がる。

4,550ポイントをキャッシュバック金額にすると2万円。日々の支払いを「ライフカードStylish」にするだけで年間2万円を節約できるのは、大きいはずだ。

4,「ライフカード Stylish」の3つのメリット――ライフカード提供の各種優待を利用できる

このカードの支払いの仕組みや、ポイント還元率について解説してきたが、これら以外に「ライフカードStylish」を持つことで得られるメリットには、どのようなものがあるのだろうか?

メリット1,年会費無料にしては高額な利用可能枠

カードの総利用可能枠は、最高200万円。年会費無料のクレジットカードとしては高額と言えるだろう。

実際の利用可能枠は審査で決まることになるが、支払い能力に応じて高額の利用可能枠が設定される可能性があり、所得が高い人でもそれなりに使い勝手の良いカードとなるだろう。

メリット2,ライフカード共通の優待が提供される

ライフカードが提供する各種優待も、しっかりチェックしておきたい。

サービス名 内容
旅行サービス
<リロの旅デスク>
国内・海外50ブランド以上のツアーが最大8%オフ
海外アシスタンスサービス
「LIFE DESK」
世界主要都市20ヵ所と東京の窓口にて、
海外旅行の情報収集やホテル・レストランの
予約のほか、カードの紛失・盗難、病気やケガなど
トラブル時のサポートを受けられる
トラベルグッズ優待 スーツケースなどトラベルグッズの
レンタルを割引価格で利用できる
国内レンタカー優待 国内主要レンタカー各社で割引が適用される
三菱レンタカーは20%オフ、
その他のレンタカー会社は5%オフ
カーシェアリング優待 タイムズカーシェアの会員カード発行手数料
(通常1,650円・税込)が無料に
海外おみやげ宅配サービス 海外渡航前にカタログ予約すると、
帰国後の希望日にお土産を届けてくれる
サービスで全品15%オフ

その他、ホテル・観光施設、レストラン・居酒屋、美容室などさまざまな店舗やサービスでも優待を受けられる。

施設・店舗名 優待内容
八幡平ロイヤルホテル 宿泊20%オフ
ホテルメトロポリタン
横浜ベイシェラトン&タワーズ 宿泊最大30%オフ
ホテルニューグランド
神戸ポートピアホテル 宿泊10%オフ
呉阪急ホテル
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
さっぽろテレビ塔 入場料10%オフ
那須サファリパーク
鴨川シーワールド
函館山ロープウェイ 10%オフ
西陣織会館
富士急ハイランド フリーパス最大200円引き
東海汽船 全航路10%オフ
ホテル日航ハウステンボス 宿泊30%オフ
サカイ引越センター 基本料金20%オフなど
乗馬クラブクレイン 乗馬スクール30%オフ
※一部抜粋

ツアー、アシスタントサービス、レンタカー、宿泊施設などで優待があるため、旅行時には役に立つはずだ。

メリット3,入会キャンペーンでポイントを大量に獲得できる

入会キャンペーンとして、最大で2,000ポイント(1万円相当)を獲得できる。獲得ポイントの内訳は以下のとおり。

項目 獲得ポイント
カード発行 200P(1,000円相当)
入会3ヵ月後の月末までの
カードショッピング利用額
5万円(税込)
以上
600P(3,000円相当)
10万円(税込)
以上
600P(3,000円相当)
※上との合計で1,200P
(6,000円相当)
入会3ヵ月後の月末までに
家族や友人を紹介
600P(3,000円相当)
合計 2,000P(1万円相当)

1万円相当のポイントというのは、年会費無料のクレジットカードの入会キャンペーンとしてはかなり大きなリターンと言えるだろう。

5,「ライフカード Stylish」の2つのデメリット――旅行傷害保険などが付帯しない

このクレジットカードは年会費無料なので、持って損をするということはないだろう。しかしメインカードとしての使用を考えている場合は、以下の2点に注意したい。

デメリット1,旅行傷害保険などが付帯しない

旅行傷害保険やショッピング保険などが付帯しないのは、デメリットと言えるだろう。年会費無料のクレジットカードの中にも、旅行傷害保険が付帯するものがあるからだ。

デメリット2,通常のポイント還元率は高いほうではない

通常のポイント還元率0.5%は、高いとは言えない。年間200万円以上のクレジット利用があれば1%になるが、その場合は「ライフカード Stylish」をメインカードにしないと難しいだろう。

その意味では、「メインカードならいいが、サブカードとしてはメリットの薄いカード」ということになる。

6,「ライフカード Stylish」はどんな人におすすめ?リボ払いを上手に使えるなら

「ライフカードStylish」は、ポイントアップの仕組みを理解した上で上手に使えるなら、お得な1枚となりそうだ。各種優待も年会費無料のカードとしてはかなり充実しているので、積極的に活用したい。

自動的にリボ払いが適用されることについては、リボ払いの仕組みをよく理解しており、手数料が高くならないような使い方ができるなら問題ないだろう。ただし、1%の還元を狙うなら年間200万円以上利用することになる。手数料をセーブしたければ、定期的に繰り上げ返済を行う必要がある。

そのようなことが面倒なら、「ライフカード Stylish」とほぼ同等のスペックの「ライフカード」を検討するといいだろう。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)

「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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