セルロイドの魅力
セルロイドは1860~70年代に開発された史上初のプラスチック素材です。水や油,酸などに強く,彩色できる上に,比較的安価で耐久性と柔軟性を備えた成形可能な素材として,様々な分野の製品に使われています。
例えば、櫛,ブラシの柄,ピアノの鍵盤,めがねのフレームなどの商品に加工され,象牙,鼈甲などの天然素材に代わる手頃な素材として広く流通してます。
泰八郎は、3年以上寝かせたセルロイドを素材として使い続けています。寝かせることで十分に乾燥したセルロイドは変形せず、曲がりにも強いため、テンプルに金属芯を使用しない「ノー芯」という伝統的な製法が可能になります。
丹念に手磨きした温かみのある質感の泰八郎の作品は、鯖江市郊外の工房で月産200~230本という少量生産されています。
泰八郎の魅力
よく乾燥させたセルロイドはべっ甲のような艶と光沢が生まれ、そして丸みを持たせることができます。しかもゆがみが少ないこともあって、かつては眼鏡素材の主流でした。石油系のプラスチックとは違い、肌の馴染みがイイのだそうです。
最近は新素材や金属素材に押されて生産が激減していますが、独特の温もりと柔らか味のある感触が熱烈な支持を得ています。さらに、ビンテージライクなライフスタイルを好む若い世代が見直する素材です。
泰八郎謹製はセルロイドの生地から型出しに始まり、最後の行程まですべて自分の手の感覚を頼りに作り上げる、日本人ならではの気遣いが詰まったオールハンドメイドブランドなのです。