山を売りたいと考えている場合でも、相場を知らなければ何も対応できない場合があります。しっかりした適正価格で売却したいと考えているなら、相場を理解して売却価格が安くならないようにしましょう。
この記事では、山を売る時に相場を知らなければならない理由についてまとめました。また山を売る際の相場や、売却の際に検討するポイントも合わせて解説します。
目次
山を売る時は相場を知ってから依頼したほうがいい3つの理由
山を売る時の目安となる相場は?4つの山林を元に状態や相場を解説
・都市部の山林
・農村などの山林
・林業で使われる山林
・全く整備されていない山林
山を売る時は相場を知ってから依頼したほうがいい3つの理由
山を売る際に相場が必要となる理由は、大まかな山の値段を知っておけば比較対象が作れるためです。
基本的に山は利便性の高い土地ではありません。そのため買い手がつかない可能性も多くあるのです。(ただし購入したいと考えている人は、山林を土地開発や何らかの事業に利用したいと思っています)
購入したい人が限られており、需要としてはあまり高くない状態です。
また山の価格は、通常の土地よりも安くなる傾向があります。一般的な土地の半分程度に収まってしまうケースもあるため、場所によってはかなり安い金額で取引されてしまうことも。売却する前には土地の具体的な相場を理解し、価格相当で売れるか知っておく必要があります。
もし相場を知らないまま売却することになれば、損をしてしまっても気づきにくいです。保有している土地を安く売却しないためにも、まずは相場を理解し、安く買い叩かれないようにしましょう。
なお土地の相場は目安となりますので、実際の売却価格を参考にしながら金額を考えていくことが望ましいです。
山を売る時の目安となる相場は?4つの山林を元に状態や相場を解説
山を売る時の相場には基準があります。以下の表は1平方メートルあたりの金額となっていますので、目安を見てみましょう。
都市部の山林 | 1,000円~5,000円 |
農村などの山林 | 300円 |
林業で使われる山林 | 100円 |
全く整備されていない山林 | 100円 |
※1平方メートルあたりの金額
上記の表にあるとおり、実は金額がそこまで高くない場所もあります。特に林業や放置されている山林については、あまり値段がつかない傾向です。場合によってはかなり安い金額で売却することもあるでしょう。また林業で使う山林については、林業関連の業者以外には断られてしまう傾向もあるのです。
なぜこのような相場になってしまうのか、場所ごとの違いを詳しく説明します。
都市部の山林
都市部の山林は、相場としてはそれなりの価格が付けられます。なぜなら整備すれば、再利用できる可能性が非常に高いからです。
そのため都市部に存在する山林をそのまま保全する目的で購入する場合もあれば、都市開発のために利用される場合もあります。都市では土地自体が高くなっているため、安く購入できる都市部の山林は非常に価値があります。
また都市部には山林が減っている傾向もあることから、山林を貴重なものとして判断し、それなりに高い相場を設けている傾向です。売却の際も高い値段がつく可能性はあるものの、あまり高くしすぎると買い手がつかない可能性もあります。
農村などの山林
農村に存在している山林は、農業目的で利用できる可能性があります。また農村部の山林は整備されているケースが多いため、それなりに利用価値があると見なされて高価格になりやすい傾向です。
しかし都市部に比べると利用価値が低いことから、相場は安くなってしまいます。売却する価格を引き上げると、売れない可能性があるので気をつけておきましょう。
林業で使われる山林
林業で利用されている山林は林業目的であれば利用価値はあるものの、それ以外の用途では使えない可能性が高いです。そのため全体的な相場としても、高い金額で売却できないケースが多くなっています。
売る相手も林業に携わっている会社が主体となっているため、どうしても買い手がつかないという問題が起こりやすいです。売却する価格を高くしすぎると非常に厳しい状況に置かれる可能性があります。売却する際は相場を踏まえ、高価格にならないよう気をつけておきましょう。
全く整備されていない山林
手を付けられていない山林については、買い手側が整備する手間が出てしまいます。その結果、整備にかかる費用が必要となるため、土地自体の価格を安くするように求められる傾向です。
名目上は林業で使われている山林と同じ相場となっていますが、実際にはより安い金額で取引される可能性があります。林業の場合は林業目的での需要があるものの、整備されていない山林は用途が非常に難しい理由から、買い手がなかなか出てこないのです。