目次
時速15、25、35キロで走ってみた
 ・時速15キロの世界
 ・時速25キロの世界
 ・時速35キロの世界
制限速度ピッタリで走る車はまれ、ミラー無しは絶対にダメだと思う
動画で実際の走行シーンの確認が可能です

時速15、25、35キロで走ってみた

時速15キロの世界

規制緩和!?バイクジャーナリストが電動キックボードで公道走行をしてみた
(画像=『Moto Megane』より引用)

大人が全力ダッシュと表現すると意外と早いような気がします。実際に河原などで練習走行してみると「以外に早いな」と感じます。

ですが実際に公道を走ってみると、周りの車のスピードに比べて遥かに遅いので、道幅が狭い道路などでは車の流れを停滞させる印象でした。

制限速度30キロの道路を走行してみましたが、後ろを走る車は追い抜きやすいスピードのようです。黄色の実線センターラインは追い抜きのためのはみ出し通行禁止ですが、15キロ走行だとはみ出さずに追い越ししてくれる車もありました。

時速25キロの世界

規制緩和!?バイクジャーナリストが電動キックボードで公道走行をしてみた
(画像=『Moto Megane』より引用)

制限速度30キロ、40キロの道路を走行してみました。このぐらいのスピードになるとはみ出しての追い越し禁止の黄色ラインの道路でも車はガンガンはみ出して追い抜いていきます。

ミラーを見ると後ろの車がギリギリまで寄せてくるので、本来は走行してはいけない路肩や自転車専用道路の方まで車体を寄せないと恐怖を感じます。

時速35キロの世界

規制緩和!?バイクジャーナリストが電動キックボードで公道走行をしてみた
(画像=『Moto Megane』より引用)

制限速度30キロ~60キロまでの道を走行してみました。こちらもそれなりにスピードが出ているので、追い越しの際に車は多めにアクセルを開けています。ぴたりと後ろについたかと思うと回転が上がったエンジンの音とともに強烈に追い抜かれるので、かなり怖い印象です。

50キロ制限の産業道路を走行しましたが、トラックが多く走行しているため道がうねっています。道路の左端を走ろうとすると凹凸があるので、かなり突き上げがある印象です。

今回は前後サスペンションと10インチタイヤを装備したeXs2で走行したので良かったですが、一般的な電動キックボードの装備だと恐怖を感じるはず。eXs2の車格と装備がないと30km/h前後の走行は厳しそうな印象です。

60キロの道路は車線の数も多いので、意外とスムーズに走行することができました。ただ走行車線上に駐車している車がいると、右車線に行かなくてはならず、60キロ走行の車がビュンビュン走っている車線に一瞬でも入るのはかなり怖かったです。

制限速度ピッタリで走る車はまれ、ミラー無しは絶対にダメだと思う

今回色々なシチュエーションで走行してみてわかったのは、制限速度ピッタリで走る車は稀だということ。そのため30キロ規制道路で35キロ走行していると車の流れを妨げてしまう結果に。

残念ながら今回の検証では制限速度30/40キロの道路で35キロ巡行していて、追い抜かずに後ろを走り続けてくれる車は皆無でした。車が電動キックボードを追い抜きしようとしていることを確認するためにミラーは必須だと思いました。

規制緩和によってミラーやヘッドライトなどの一部保安部品の装備義務がなくなるようですが、少なくともミラー無しは恐怖でしかないように思います。

そもそも車やバイクの免許を持っている方はミラーを見る癖があると思いますが、免許なしで運転できるということはミラーを確認しない可能性もあるんじゃないでしょうか?

様々な規制が緩和されることは大歓迎ですが、規制の緩和をしようとしている人は実際にその内容で運転してみたの?と不安になる結果となりました。

ちなみに電動キックボード自体は、ちょっとした移動に便利なコミューターだと感じました。地元の商店街など近場の買い物にはいいんじゃないでしょうか?個人的には買い物用の籠と盗難防止用のハンドルロック機構、ヘルメットホルダーが欲しい!

今回の記事が電動キックボードというコミューターと規制緩和に関して、みなさんが考えるきっかけになればと思います。

動画で実際の走行シーンの確認が可能です

提供元・Moto Megane

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