JAPAN BLUEと称される藍 時代を超えた魅力に迫る

2020.2.2
SENSE
(画像=PIXTA)
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「藍」は人類で最も古い染料といわれています。藍染は、飛鳥時代に中国から日本に伝わりました。その藍色は江戸時代から多くの人から親しまれ、現在海外からは「JAPAN BLUE」との称号を持つほどです。そんな誇り高い日本の藍染の知られざる魅力と効能そして近年研究が進む藍の健康成分を生かす食用藍を紹介します。  

なんと藍色の色味は48種類、あの侍カラーも縁起担ぎから

「藍色」といっても薄色から濃色まで幅広く「藍四十八色」と呼ばれるほどたくさんの色味が存在します。この色の違いは藍の品種の違いによるものではありません。色を重ねることで深い藍色を出しているのです。甕覗き(かめのぞき)、水浅葱(みずあさぎ)、錆鉄御納戸(さびてつおなんど)、紺青(こんじょう)、紺鼠(こんねず)……これらは藍色48種に含まれています。

自然にちなんだ色名を付ける感性の豊かさと日本人が藍の色の微妙な差にこだわりを持っていたことが分かるのではないでしょうか。48色の中で最も濃い藍色は留紺(とめこん)です。それより少し薄い藍色で搗色(かちいろ)と呼ばれる色があります。搗色は「勝ち色=勝つ色」とも呼ばれ縁起が良い色として侍が好んで身に着けていた色です。

縁起かつぎで侍が来ていた「藍」。サムライブルーのルーツはここにあります。

藍の持つ、驚くべき薬効用途

藍染の魅力は、見た目の美しさや肌ざわりの良さだけではありません。藍は、もともとは染料よりもふぐ中毒の解毒や解熱剤など多くの効能を持つ薬草として人々の暮らしを支えてきました。藍染された生地や衣類は、虫をはじめ蛇も近寄らないほどの防虫効果や遠赤効果もあることが証明されています。また江戸時代の火消しは藍染の服を着て現場に向かい高温から身を守っていました。

侍は、戦でケガを負った際に藍の布で覆うことで藍の抗菌作用により悪化することがなかったそうです。また長い間風呂に入れない状況下では、消臭効果のある藍染の下着が役に立ちました。

抗酸化作用や内臓脂肪の減少効果も

藍の染料である蒅(すくも)の生産、そして藍染めの原料となるタデ藍の産地である徳島県では、昔から「藍職人は病気知らず」という言葉がありました。その言葉にあるように藍は現在の漢方薬のように用いられていました。しかし染料としての藍が広く知られるようになるにつれて食用としての藍の存在と効能が広まることはありませんでした。

それが近年生薬として藍が活躍してきた歴史があることが分かり食用としての藍が注目されるようになってきているのです。さらに最近では、タデ藍の成分分析や研究が進み、がんなどさまざまな疾患の原因とされる活性酸素を消去する抗酸化物質や抗菌物質を含むことが分かっています。また「藍の町」とも呼ばれる徳島県藍住町(あいずみまち)は藍染めでも有名です。

また食用藍の栽培と藍のコース料理が食べられるという農園直営旬感ダイニングaqulier(アクリエ)があります。徳島市の「阿波踊り会館」には、藍染製品などの特産品のラインアップに加えて食べる藍を使った商品が盛りだくさんです。他にも食用の藍は粉末タイプや茶葉としてネットなどでも気軽に手に入れることができます。

粉末タイプは、ドレッシングやヨーグルトに混ぜて使用したり茶葉はケーキの生地に混ぜて焼いたりするのもきれいです。藍は加工しても栄養価が落ちないので蒸したり焼いたりするなど自由な発想で食に取り入れられるでしょう。藍と聞いてイメージするものの一つが手ぬぐいや浴衣などの藍染の布製品ではないでしょうか。

古くからの日本では、藍は染めの原料としてだけでなく湿布薬のように肌に貼ったり煎じて飲食に用いたりと人の暮らしに欠かせないものでした。藍の効能を再発見し生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

文・J PRIME編集部/提供元・J PRIME

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