昨今人気が急上昇しているNFTだが、その概要を理解している人は多くない。

NFTの技術は、インターネット上の権利に関する常識をひっくり返す新しい技術で、近年はデジタルアートの唯一性を保証する手段として使われている。NFTの技術を使ったNFTアートはさかんに取引されており、大きな利益を生んでいる人も少なくない。

この記事では、NFTアートの取引方法やおすすめの取引所について解説する。

目次

  1. 1,NFTアートとは?
  2. 2,NFTで利益を得る方法
  3. 3,代表的なNFTマーケットプレイス(取引所)
  4. 4,NFTマーケットプレイス(取引所)各社の特徴
  5. 5,NFTアートを購入する手順
  6. 6,NFTコンテンツを出品する手順
  7. 7,NFTの基礎知識
  8. 8,NFT取引についてよくある3つのQ&A

1,NFTアートとは?

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(画像=gesrey/stock.adobe.com)
NFTアートは自身が作成したデジタル作品(アート)に、唯一性の証明を付したものです。

これまでもデジタルアートはインターネット上にあったが、簡単にコピーや改ざんができるため、その価値が正当に評価されていなかった。

しかし、ブロックチェーン技術の活用によってデジタルアートに資産価値が生まれた。

NFTによって、デジタルアートの最初の所有者やその後の所有者が記録され、容易に確認できるようになった。

一つひとつの作品が唯一無二であることが証明できるようになり、クリエイターやアーティストの権利が守られる環境が整ったのだ。

筆者

NFTは、アートだけを守るものではありません。NFTの詳細は後述します。

2,NFTで利益を得る方法

2.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=編集部作成)

NFTで利益を得る主な方法は、以下の3つだ。

・NFTマーケットプレイスでの売買
・NFTを自分で出品
・NFT関連の銘柄やコインに投資

ここからは、NFTで利益を得る方法について詳しく解説する。

NFTマーケットプレイスで売買を行う

NFTマーケットプレイスは、NFT商品を売買するプラットフォームです。

マーケットプレイスでは多くのNFT作品が流通しており、アーティストが創作した作品を売買できる。

将来性が期待できるNFTアートを購入すれば、将来より高い価格で売れる可能性 がある。

例えば、0.0001ETHで購入した作品を0.0006ETHで売却した場合、そのユーザーは0.0005ETH分の利益を得られる。
筆者

NFT作品は注目度が高く、購入した作品に高値が付くことも珍しくありません。NFT作品をコレクトしておけば、大きな利益を得られるチャンスがあります。

NFTを出品する

自分の作品をNFTマーケットプレイスに出品することもできます。

自分の作品をマーケットプレイスに出品すると価格が付き、誰かに購入してもらえる可能性がある。

これまでのデジタル作品は盗用されたりコピーされたりするおそれがあったため、価値が正当に評価されないことが多かった。しかし、NFTの技術を利用することで売買されるトークンの唯一性を証明できるため、価値が付きやすくなったのだ。
筆者

NFTアートは簡単に出品できるため、多くのクリエイターやアーティストが自分の作品を出品しています。

NFT関連銘柄・関連コインに投資する

NFTの関連銘柄や関連コインに投資するのも、利益を得る手段の一つである。

NFTに関連する主な銘柄やコインは、以下のとおり。

・Enjin Coin
・Chiliz
・Decentraland
・Flow
・Rarible

NFTの需要が高まれば、いずれの銘柄やコインも高騰が期待できる。

筆者

NFTの売買に参入しなくても、通貨の取引で利益を上げられる可能性も十分あります。

3,代表的なNFTマーケットプレイス(取引所)

3.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=編集部作成)

代表的なNFTマーケットプレイスを見てみよう。

取扱コンテンツ 手数料
(ガス代)
決済通貨 日本語
対応可否
日本円
取引可否
対応
ウォレット
Opensea デジタルアート
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルミュージック
プロックチェーンドメイン
ユーティリティトークン
販売手数料:2.5% イーサリアム
MATIC(Polygon)
Klaytn
不可 不可 MetaMask
Torus
Portis
AdambyGMO デジタルアート 販売手数料:5%
クレジットカード
決済手数料:3%
振込手数料:300円
イーサリアム 可能 可能 MetaMask
Rarible デジタルアート
ゲームアセット
デジタルミュージック
フォトグラフ
販売手数料:2.5% イーサリアム WETH 不可 不可 MetaMask
Torus
Portis
nanakusa デジタルアート
デジタルミュージック
フォトグラフ
- イーサリアム
Polygon
可能 クレジットカード MetaMask
NFT Studio デジタルアート - Polygon 可能 可能 MetaMask
SuperRare デジタルアート 販売手数料:3.0%
ギャラリー手数料:15%
イーサリアム 不可 不可 MetaMask
Fortmatic
WalletConnect
CoincheckNFT ゲームアセット
トレーディングカード
販売手数料:10%
出庫手数料:
0.01〜0.16ETH
イーサリアム
ビットコイン
リスク
リップル
ネム
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
モナコイン
ステラルーメン
クアンタム
ベーシック
アテンショントークン
IOST
エンジンコイン
可能 不可 MetaMask
OpenSeaAdambyGMORariblenanakusaNFT StudioSuperRareCoincheck NFTのサイトをもとに筆者作成。2021年12月14日現在。

NFTアートを出品したり、NFTを取引したりする場合は、マーケットプレイスを利用するのが一般的だ。

筆者

NFTマーケットプレイスによって手数料や取扱商品などが異なるため、自分が使いやすいマーケットプレイスを見つけることが重要です。

4,NFTマーケットプレイス(取引所)各社の特徴

ここからは、上で紹介したNFTマーケットプレイスの特徴を解説する。

OpenSea|世界最大級のNFTマーケットプレイス

4.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=OpenSea)
取り扱いコンテンツ デジタルアート
ゲームアセット
トレーディングカード
デジタルミュージック
プロックチェーンドメイン
ユーティリティトークン
決済可能通貨 イーサリアム
MATIC
Klaytn
手数料 販売手数料:2.5%
対応ウォレット MetaMask
Torus
Portis
対応ネットワーク イーサリアム
Polygon
Klaytn
テゾス
公式ページ https://opensea.io/
OpenSeaは、2017年にサービスを開始したマーケットプレイスです。100万人を超えるユーザーを抱えており、世界最大級のNFTマーケットプレイスといえます。

OpenSeaは豊富な種類のNFTコンテンツが出品されているため、初めてNFTに触れる人でも楽しめる。

また対応ネットワークが多いため、取引時の手数料を抑えられるのもメリットだ。

筆者

日本人ユーザーが多く、ユーザビリティも高いため、NFT取引はOpenseaで始めることをおすすめします。

AdambyGMO|日本の銀行振込が利用可能

5.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=AdambyGMO)
取り扱いコンテンツ デジタルアート
決済可能通貨 イーサリアム
手数料 販売手数料:5%
クレジットカード決済手数料:3%
振込手数料:300円(日本円取引)
対応ウォレット MetaMask
対応ネットワーク イーサリアム
公式ページ https://coin.z.com/jp/
AdambyGMOは、GMOインターネットグループ傘下のGMOアダム株式会社が2021年にサービスを開始したNFTマーケットプレイスです。

AdambyGMOはNFTコンテンツの流通支援を目的としており、安全性の高いコンテンツの流通を目指している。

AdambyGMOは日本のNFTマーケットプレイスであり、日本円で取引が行える。手軽にNFTコンテンツに触れられるため、これからNFTの取引を始めたい人におすすめだ。
筆者

大手企業が運営しているため、安心して利用できるでしょう。信頼性が高いマーケットプレイスを利用したい人はAdambyGMOか、後で紹介するCoincheck NFTを利用することをおすすめします。

Rarible|NFT売買で独自通貨が手に入るマーケットプレイス

6.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=Rarible)
取り扱いコンテンツ ゲームアセット
デジタルアート
デジタルミュージック
フォトグラフ
決済可能通貨 イーサリアム
WETH
手数料 販売手数料:2.5%
対応ウォレット MetaMask
Torus
Portis
対応ネットワーク イーサリアム
公式ページ https://rarible.com/
Raribleは2020年にアメリカでサービスが開始されたNFTマーケットプレイスで、独自通貨のRARIを発行していることが特徴です。

RARIはRaribleでNFTを売買すると獲得できる通貨で、コミュニティ投票における議決権として利用できる。

獲得したRARIを活かすためには相応の知識が求められるため、Raribleは仮想通貨やブロックチェーンに詳しいユーザーに向くマーケットプレイスだといえる。

Raribleはネットワーク手数料が高いため、取引にあまり費用をかけられない人にはおすすめできません。
筆者

総じていえば、Raribleはやや玄人向けのNFTマーケットプレイスです。

nanakusa|日本初の承認制NFTマーケットプレイス

7.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=nanakusa)
取り扱いコンテンツ デジタルアート
決済可能通貨 イーサリアム
Polygon
手数料 未公開
対応ウォレット MetaMask
対応ネットワーク イーサリアム
公式ページ https://nanakusa.io/
株式会社スマートアプリが運営しているnanakusaは、日本のNFTマーケットプレイスです。
nanakusaは、NFTマーケットプレイスとしては珍しい登録制を採用しており、スマートアプリによって認められた公認クリプトアーティストでなければNFTアートを販売できない。そのため、他のマーケットプレイスよりもコンテンツの質が高い。
筆者

nanakusaではクレジットカードを利用すれば日本円でNFTアートの売買ができるため、日本円に対応しているマーケットプレイスを利用したい人におすすめです。

NFT Studio|クレジットカード決済でNFTコンテンツを購入できる

8.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=NFT Studio)
取り扱いコンテンツ デジタルアート
決済可能通貨 Polygon
手数料 -
対応ウォレット MetaMask
対応ネットワーク Polygon
LINE Blockchain
公式ページ https://nft-studio.com/
NFT Studioは、CryptoGames株式会社が提供しているNFTマーケットプレイスです。
NFT Studioでは、二次流通売買が行われた際に売買手数料の一部がクリエイターに永続的に還元されるロイヤリティ制度を導入している。また、国内クリエイターの課題を解決するためのサポートも手厚く、業界の発展にも貢献している。
筆者

NFT Studioの主なメリットは、クレジットカード決済でNFTコンテンツを購入できることです。一般的なNFTマーケットでは、まず対応する暗号通貨を購入し、ウォレットに送金した後で購入の手続きを行う必要がありますが、クレジットカード決済であればその手間を省けます。

SuperRare|デジタルアート収集に特化したマーケットプレイス

9.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=SuperRare)
取り扱いコンテンツ デジタルアート
決済可能通貨 イーサリアム
手数料 販売手数料:3.0%
ギャラリー手数料:15%
対応ウォレット MetaMask
Fortmatic
WalletConnect
対応ネットワーク イーサリアム
公式ページ https://superrare.com/

SuperRareは、アメリカのSuperRare社が運営しているマーケットプレイスです。

SuperRareは事前審査が必要なNFTマーケットプレイスで、審査に通った作品のみが取引されています。そのため質の高いNFTコンテンツが多く、世界的に有名なアーティストの作品も取引されています。
筆者

SuperRareはアートコンテンツのみを取り扱っているため、アート収集を趣味とする人におすすめのマーケットプレイスといえます。

CoincheckNFT|国内大手取引所が運営するNFTマーケットプレイス

10.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=Coincheck NFT)
取り扱いコンテンツ ゲームアセット
トレーディングカード
決済可能通貨 イーサリアム
ビットコイン
リスク
リップル
ネム
ライトコイン
ビットコインキャッシュ
モナコイン
ステラルーメン
クアンタム
ベーシックアテンショントークン
IOST
エンジンコイン
手数料 販売手数料:10%
出庫手数料:0.01〜0.16ETH
対応ウォレット MetaMask
対応ネットワーク イーサリアム
公式ページ https://coincheck.com/ja/

Coincheck NFTは、日本国内に仮想通貨取引所を持つCoincheck社が運営しているNFTマーケットプレイスだ。

Coincheck NFTでは主にゲーム関連のNFTコンテンツを取り扱っており、「CryptoSpells」「The Sandbox」のゲーム内アイテムなどが売買されています。

運営元が大手なので安心して利用でき、またNFTの売買に利用できる仮想通貨の種類も多く使い勝手がいい。

筆者

国内最大級の取引所が運営しているマーケットプレイスであり、日本のユーザーでも利用しやすいためおすすめです。

5,NFTアートを購入する手順

11.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=編集部作成)

NFTを購入する際の手順は、以下のとおりだ。

  • 国内の取引所でアカウントを開設する
  • NFTマーケットプレイスに対応するウォレットを開設する
  • NFTマーケットプレイスに登録する
  • 国内取引所からウォレットに対応する通貨を送金する
  • 送金された通貨でNFT作品を購入する

NFTを購入するためには、まず国内の仮想通貨取引所でアカウントを開設する必要がある。

今回はCoinCheckを例に、仮想通貨取引所のアカウントを開設する方法を紹介する。

まず、CoinCheckの公式HPで「会員登録」をクリックする。

12.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=Coincheck)

メールアドレスとパスワードを入力して、基本情報を入力した後で本人確認を行う。

本人確認は、免許証やマイナンバーカードを撮影して送信すれば完了だ。

取引所のアカウント開設が終わったら、次はNFTマーケットプレイスに対応したウォレットを開設する。

今回利用するマーケットプレイスはOpenSeaなので、OpenSeaに対応しているMetaMaskの開設方法を説明しよう。

13.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=MetaMask)

MetaMaskは、公式サイトでダウンロードできる。

MetaMaskにはブラウザ版とアプリ版があるので、自分が管理しやすいほうを選ぼう。

ブラウザ版は、Google Chromeでなければ利用できない。アプリ版は、iOSにもAndroidにも対応している。

14.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=MetaMask)

MetaMaskをダウンロードしてウォレット作成に入り、パスワードを設定してリカバリーフレーズを記録すれば登録は完了だ。

リカバリーフレーズはMetaMaskのアカウントを復元させる際に必要になるので、大切に保管しておこう。

MetaMaskウォレットを作ったら、続いてNFTマーケットプレイスに登録する。

今回は、OpenSeaの登録方法を紹介しよう。

15.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=OpenSea)

サイト上にある「create」をクリックすると、ウォレットとの連携画面が出てくるので「MetaMask」を選択する。

16.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=OpenSea)

MetaMaskとの連携画面が出てきたら、先ほど登録したパスワードを使ってMetaMaskとの連携を行う。

パスワードが一致していればMetaMaskとの連携が完了し、OpenSeaを利用できるようになる。

OpenSeaでNFT作品の売買を行う際は、まず「Explore」から取引する作品を選ぶ。

17.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=OpenSea)

アート作品やトレーディングカードなどが出品されているので、自分が購入したいものを選ぼう。

6,NFTコンテンツを出品する手順

18.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=編集部作成)

OpenSeaでNFT作品を出品する手順は、以下のとおりだ。

  • OpenSea上で自分が所有しているNFT作品をクリックする(所有していない場合は、購入または自分で作成)
  • メニューから「Sell」をクリックする
  • 出品条件を設定する
  • ガス代を支払い、出品する

NFTプラットフォームで出品する場合は、NFT作品をあらかじめ保有しているか、あるいはNFT化するためのデジタルアートを作成している必要がある。

出品できるNFTを持っている場合は、アカウントメニューの「My Collection」の中から作品を選んで「sell」を選択し、出品条件を設定する。

デジタルアートを作成した場合は、OpenSeaの「Create」機能を利用する。画面右上の「Create」をクリックし、作成した作品をアップロードすればNFT化される。

出品時には、最低価格や出品期間なども設定できる。

出品条件を設定したら、ガス代を支払うことで出品が完了する。

ガス代
イーサリアムにおける送金手数料のことで、ネットワークの混雑状況などによって変動する。また、より多くのガス代を支払うことで、優先的に処理が実行される仕組みもある。

出品したNFTは自分が設定した期間中マーケットに表示され、ユーザーによって落札されると代金が入金される。

7,NFTの基礎知識

19.仮想通貨界で話題のNFTアートはどこで買える?
(画像=編集部作成)
NFTは「Non-Fungible Token」の略で、日本では「非代替性トークン」と呼ばれます。

NFTは、デジタルデータの権利情報を記録できる技術だ。

これまでデジタル作品は複製・改ざんが容易で、所有していても価値がつかない ものも少なくなかった。

例えば、有名アーティストのデジタルアートを所有していたとしても、誰かがインターネット上でそれをコピーすれば、相対的にその価値は下がる。オリジナルがどれかわからない以上、コピーしてもアート作品としての価値は同じだ。

しかし、NFTを活用すれば取引の履歴がブロックチェーンに記録されるため、過去にその作品を購入したユーザーや、その作品がオリジナルであることの証明が可能になったのだ。

NFT・NFTアートはイーサリアムのブロックチェーンを利用

NFTは、イーサリアムのブロックチェーンを活用した技術だ。

イーサリアムとは
イーサリアムは、スマートコントラクト機能を持つ分散型アプリケーションプラットフォームである。通貨の単位はETHで、国内における暗号通貨の取引高はビットコインに次いで第2位だ。
スマートコントラクトとは
スマートコントラクトとは、自動化された契約手続きのこと。自動販売機も、お金を入れてボタンを押すだけで自動的に売買契約が締結されるスマートコントラクトの一種といえるが、一般的にはブロックチェーンのプラットフォーム上で自動契約を行うためのプログラムを指すことが多い。

NFTはイーサリアムのERC721規格によって動いており、トークンIDを設定することで非代替性を維持している。

イーサリアムのブロックチェーンを利用していることから、NFTの取引にはイーサリアムが使われる。

NFT・NFTアートの権利関係

NFT・NFTアートには原則、所有権が発生しません。

所有権は有体物を対象とした権利であり、デジタルアートは対象外だ。

ただし著作権は著作物の作者に与えられた権利なので、NFTアートにも対象となります。

著作権はあくまで作品の作者に与えられた権利なので、NFTの売買によって所有者が変わっても著作権者が変わることはない。

筆者

NFT作品を取得しても、著作者の許諾がなければ複製や配信はできません。

8,NFT取引についてよくある3つのQ&A

最後に、NFT取引についてよくあるQ&Aを紹介する。

NFT・NFTアートとは?
NFT(Non-Fungible Token)は日本では「非代替性トークン」と呼ばれ、デジタルデータの所有権などの権利を記録できるデジタル資産である。
これまではデジタルデータを誰が発行し、誰が購入したかという情報は記録できなかったため、コピーや改ざんが容易に行われていた。
しかし、NFTを活用することでデジタルデータを唯一無二のものであることを証明できるため、その価値が正当に評価されるようになった。
NFTコンテンツを購入する手順は?
NFTコンテンツを購入する際の一般的な手順は、以下のとおりだ。

・国内の取引所でNFTマーケットプレイスに対応した通貨を購入する
・NFTマーケットプレイスに対応したウォレットに入金する
・入金した通貨でNFT作品を購入する

慣れれば難しくないので、何回かNFTコンテンツを購入してみることをおすすめする。
NFTコンテンツを出品する手順は?
NFTコンテンツを出品する手順は、以下のとおり。

・NFT作品を所有(または作成)する
・出品条件を設定する
・ガス代を支払って出品する

自分が作ったアート作品やトレーディングカードなどを出品したい人は、出品に慣れておいたほうがよいだろう。とはいえ、出品の難易度は高くはない。

文・MONEY TIMES編集部

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