株式投資に興味はあっても、初めての投資でいきなり株式投資にチャレンジするのは、ちょっとハードルが高いと思ってはいませんか? どんな銘柄を買っていいかも分からないし、そもそも資金がそれほどない。

実は、そんな人にピッタリな株式投資に「ミニ株」というものがあります。

株式投資の通常取引に必要な資金は平均10万円

株式は通常、単元株と呼ばれる最低単位で購入します。例えば、トヨタ自動車 <720>の売買単位は100株です。2016年11月現在、1株6300円前後ですので、約6300円×100株=630,000円。このように、最低でも約63万円が必要になります。

株式投資の基本は、自分がよく知っている企業で業績が好調なところや、ヒット商品がある企業を買うことです。

世界第3位のお金持ちといわれる投資家のウォーレン・バフェット氏でさえ、自分で分かる株しか買わないといいます。コカ・コーラ や世界最大手スーパーのウォルマート・ストアズ など、よく知られた銘柄を長期保有することで世界屈指の富豪投資家になりました。

ミニ株は1万円から投資が可能

ミニ株とは株式ミニ投資の通称で、最低売買単位以下でも買える株式投資の仕組み。証券会社が顧客のサービスの一環として独自に提供しているサービスです。すべての証券会社で行えるわけではありませんが、多くのネット証券がミニ株または同等のサービスを提供しています。

ミニ株であっても、配当や分割の権利はあります。買い増して最低売買単位に達すれば普通に取引でき、株主優待の権利も発生します。

注目の5銘柄は?

オリエンタルランド <4661>

言わずと知れたディズニーリゾートを運営する企業として人気です。株主優待で保有株に応じて東京ディズニーランド(TDR)の入園券がもらえるため、長期保有する個人投資家も多いようです。

最低売買単位の100株なら60万円程度必要ですが、1株のミニ株なら6000円で購入できます。優待の権利はつきませんが、売買単位に達するまで少しずつ買い増して行くのも、また楽しみですね。

ちなみに2016年10月、TDRの入園者数が史上初めてユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に抜かれたようです。入場者数の伸び悩みで株価はやや低迷していますが、安いときに少しずつ買うのも立派な投資手法。今が買い時といえるかもしれませんね。
 

 

ハニーズ <2792>

プチプラ通販で若い世代に人気のファッションサイト「Honeys(ハニーズ)」を全国展開している会社です。

世界のアパレル業界は、企画・生産・販売を自社で一貫して行うSPAシステムを導入し、トレンド商品を短期間で店頭に並べられることで巨大化してきました。その代表が、GAPやH&M、ユニクロを運営しているファーストリテイリング <9983> など。ハニーズもこのSPAを取り入れ、好調な業績を上げています。現在は1株1200円程度なので、10株なら1万2000円で購入できますね。
 

コーセー <4922>

化粧品業界大手です。2016年10月31日に2017年3月期の予想営業利益を360億円から370億円に上方修正しました。「コスメデコルテ」「ジル スチュアート」「インフィニティ」といったハイステージブランドが好調に推移しています。2014年に買収したニューヨーク発のコスメブランド「タルト」も好調です。

インバウンド(訪日外国人旅行者)需要では、「雪肌精」が中国からの旅行者にとても人気があります。2016年3月期は同ブランドだけで160億円を売り上げ、50億円だった前年から3.2倍になりました。さすがに今年度は伸びも減速しているようですが、今後、中国向けに関してはリアル店舗よりECでの売り上げを強化していくとしています。

売買単位を購入するには80万円台が必要なコーセーも、ミニ株なら1株1万円以下で株主になれてしまうのです。
 

資生堂 <4911>

言わずと知れた化粧品業界トップの資生堂は、11月9日発表の2016年12月期の第3四半期(1−9月)決算で、本業の利益を表す営業利益が約387億円(決算期変更のため前期比なし)となりました。資生堂の通期の営業利益予想は300億円ですので、9カ月ですでに通期の予想利益を超えています。それもあってか、翌10日の資生堂株は8%高と急騰しました。

資生堂では、発売3年目の「アルティミューン」クレ・ド・ポーボーテ」「イプサ」といったブランドがリードして、高級化粧品は14%増となりました。特に中国エリアが好調で、インバウンド需要も第3四半期で80億円を売り上げました。スローダウンはしていますが、まだ14%の成長です。

株価は好決算後に急騰しており、100株買うには30万程度が必要です。ただし、ミニ株であれば10株3万円ほどで株主になることができます。
 

グンゼ <3002>

主体のインナーウェア分野は、主力ブランドのリニューアル効果およびレディスインナーを中心とした差別化商品の拡販で、順調に推移しています。レッグウェア分野では、主力ブランドのSABRINA(サブリナ)およびレギンスパンツ、フットカバーが全体を牽引しています。

株価は年初来高値圏にあり、単位1000株を買うには必要なのは40万円弱。しかし、これもミニ株なら10株4000円ほどから購入でき、レッグウェアを買うくらいの資金で株主になれるのです。

資金が足りないから…と株式投資になかなか手を出せなかった人でも始められるのがミニ株です。 まずは、ミニ株取引を行っている証券会社に口座を開設して、投資家としての一歩を踏み出してみましょう。スタートは誰でも小さな資金から。 あなたも明日のバフェットを目指してみませんか?

文・DAILY ANDS
 

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