株式投資でよく見る「ローソク足」とは?分析方法や注意したいポイントを紹介

2020.3.19
INVESTMENT
(写真=nartawut/Shutterstock.com)
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株式投資を始めた人なら「ローソク足」という単語を一度は聞いたことがあるだろう。株価の値動きを表す「株価チャート」を構成する要素で、テクニカル分析の基本中の基本だ。今回は知っているようで知らないローソク足について、初心者にもわかりやすく解説する。

「ローソク足」は江戸時代に考案されたテクニカル分析の手法

ローソク足とは、一定の期間の4つの価格(4本値=始値・終値・高値・安値)を1本の棒で表したもので、江戸時代に米相場の分析のために考案された。その「棒」がローソクのように見えることから、1本1本を「ローソク足」、そのローソクを集めて形成したものを「ローソク足チャート」と呼ぶ。

ローソク足チャートには、主に3つの時間軸による種類がある。日々のローソク足を集めて作られた「日足(ひあし)」、1週間を1本のローソク足で表す「週足(しゅうあし)」、1ヵ月を1本のローソク足で表す「月足(つきあし)」だ。基本的に比較的短期の株価の値動きを見るには日足、中長期の値動きを見るには週足や月足が用いられる。

5分、10分、15分など、分単位のローソク足で構成される「分足(ふんあし)」、1時間、4時間などの「時間足(じかんあし)」もあるが、こちらは主にデイトレードを中心とした短期投資家が使うチャートだ。

ローソク足を読む2つの要素 「陽線・陰線」「上ヒゲ・下ヒゲ」を理解しよう

「ローソク足チャート」にはいくつか種類があると述べたが、ローソク足自体は「陽線か陰線か」「上ヒゲか下ヒゲか」という2つの要素で構成される。まずはそれぞれの見方を説明していこう。
(画像=編集部にて作成)

陽線・陰線……株価が上がれば白い陽線に、下がれば黒い陰線に

ローソク足には「陽線」と「陰線」の2種類がある。株価が上がった場合は「陽線」となり、白いローソクのように描かれる。反対に株価が下がった場合は「陰線」となり、棒の中が塗りつぶされた黒いローソクとなる。

「白いローソク=陽線=株価が上がった」、「黒いローソク=陰線=株価が下がった」と覚えておこう。

上ヒゲ・下ヒゲ……値動きの幅を表す指標

ローソク足の中には上下に線が伸びているものがあるが、上に伸びる線は「上ヒゲ(うわひげ)」、下に伸びる線は「下ヒゲ(したひげ)」と呼ばれる。日足であれば「その日の高値・安値」を表す。

たとえばその日の相場の途中に、終値よりも高い株価がついていた場合は、その日のローソク足から高値のところまで「上ヒゲ」が伸びるというわけだ。

仮に、ある日の始値を1,000円、終値を1,100円としよう。始値より終値のほうが高いのでローソク足は「陽線」となる。その日は株価が大きく上下して安値が900円、高値が1,200円だったとすると、終値の位置から100円分上に「上ヒゲ」が、始値の位置から100円分下に「下ヒゲ」が伸びることになるわけだ。

ローソク足の読み方は?細かな分析よりも大きな流れをつかむのに適したチャート

ローソク足は1本1本にきちんとした意味がある。日足チャートでローソク足から長い上ヒゲが伸びていれば、「その日の株価」が「一時的に高値をつけた」後、相場が引けるまでに「売りによって押し戻された」ことを示しているのだ。

ここから読み取れるのは、「そのときの高値の価格帯でその銘柄を売りたいと考えた人がたくさんいた」ということだ。反対に長い下ヒゲが伸びた場合は、一時的に株価が下がった際に「買いたいと考えた人が増えた」ことになる。

実はローソク足はじっくり分析するというより大まかな株価の流れを把握するのにうってつけの分析手法だ。例えば、陰線が連続して株価が大きく下がっていたが、陽線が少し出始めたという場合、株価が上昇へ反転する可能性がある。

ローソク足の代表的な分析手法「酒田五法」とは?

また、ローソク足を何本かまとめて1つの形ととらえ、その形によって株価のトレンドを分析する手法も多く存在する。代表的なものが「酒田五法」と呼ばれる手法だ。

酒田五法とは、「三山(さんざん)」「三川(さんせん)」「三空(さんくう)」「三兵(さんぺい)」「三法(さんぽう)」という5つのチャートのパターンで構成されている。ここではテクニカル分析の細かな用法に入るため「三兵」のみ紹介しよう。

たとえば、株価が一定期間にわたって下落し続け、安値でもみ合うように動いていたとする。そこから陽線が3本連続して出現するケースを「赤三兵(あかさんぺい)」と呼び、その銘柄の相場が強いトレンドに転換したことを指すとされている。

ローソク足からはこのようなトレンドの転換が見て取れる。動きを察知し、他の判断材料と合わせて株の購入を検討するのがよいだろう。

ローソク足分析で注意したい2つのポイント ローソク足を過信しないようにしよう

ローソク足の1つ1つ、あるいは複数のローソク足によってできた形から、ある程度トレンドや株価の状態を読み取ることができるのは事実だ。だがローソク足分析に頼りすぎると重要な場面で損をする可能性もある。ローソク足分析をする際に注意しておきたいポイントを紹介しよう。

ポイント1,ローソク足では一定期間の状態しかわからない

ローソク足からは「買いたい人」と「売りたい人」がどれくらいいるのかを読み取ることができるが、あくまでその日や週、月の状況に限られる。

人々の「買いたい」「売りたい」という考えは情報や個人の考え方によって刻一刻と変化していく。日足の上に「長い上ヒゲ」が出た場合、確かにさらに高い値段で売りたい人が増えたことを表すが、翌日も同じような状況が続くとは限らない。

ローソク足はあくまで過去や目の前の株価の状態を表しているだけであり、「過去そうなった」からといって「将来もそうなる」ことを表すものではないということを忘れないでほしい。

ポイント2,ローソク足を使うと多くの投資家と同じ動きをしてしまう

ローソク足チャートは「テクニカル分析の基本中の基本」で「大勢の投資家が見ているもの」だ。

もしローソク足が「強い」状態をあらわす形になったとき、それを見ている大勢の投資家が「いまは株価が強い状態かもしれない」というイメージを持てば、自然とその銘柄を買う投資家が増えることになるため、株価は上がりやすくなる。

これは、ローソク足だけでなく、大半のテクニカル分析にも言えることだろう。

ローソク足で大まかな株価の流れを見よう

ローソク足は過去や現在の株価の状態を表すものであり、将来の株価を保証するものではないということを常に頭に入れておきたい。「ローソク足がこうなっているから強いはず」などと思い込んでしまうと、大きな失敗につながりかねない。

文・MONEY TIMES編集部
 

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