Visa、JCB、MasterCardの違い クレジットカード3大ブランドの特徴を解説

2020.6.12
運用・家計
Visa、JCB、MasterCard…クレジットカードの3大国際ブランドであるこの3社の違いは何なのだろうか。クレジットカードを新たに作るときにまず注目したい、カードブランドについて、シェアやその特徴を解説する。

目次
1,クレジットカードの国際ブランドとは?
2,各ブランドのシェア、本社、時価総額は?
3, Visa、JCB、MasterCard——クレジットカード3大国際ブランドの特徴
Visa——世界トップシェアを誇るクレジットカード
JCB——海外でも重宝する日本のクレジットカード
MasterCard——幅広いジャンルのカードが揃う
4,Visa、JCB、MasterCard——初めてのカードかそうでないかでチョイスが変わる

1,クレジットカードの国際ブランドとは?

クレジットカードの3大国際ブランドといわれるのが、Visa、JCB、MasterCard。VisaとMasterCardは自社でカードを発行せずライセンス提供のみで、JCBはライセンス提供とカード発行の両方を行っている。例えばVisaと楽天カードの関係でいうと、Visaという国際ブランドが楽天カードへVisaブランドを冠したクレジットカードを発行できるライセンスを与えている。楽天カードが発行したVisaブランドのカードは世界中のVisa加盟店で使えるようになる。

また国際ブランドは2つのカテゴリーに大別される。VisaやMasterCard など、決済を主な機能とする「決済カードブランド」と、JCBやアメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブなど、旅行やグルメの特典・サービスを重視した「T&E(Travel & Entertainment)カードブランド」。

ちなみにVisa、JCB、MasterCardの3大国際ブランドに、アメリカン・エキスプレス、ダイナースクラブ、銀聯、ディスカバーを加えたものが7大国際ブランドとされている。

2,VISA、JCB、MasterCard それぞれのブランドのシェア、本社、時価総額は?

まず、各ブランドの本社所在地、実質的な発足年、決済数やカード数のシェア、発行株の時価総額などをまとめたものを参考までに紹介する(決済数とカード数のシェアは2018年度・THE NILSON REPORT調べ)。
 
国際
ブランド名
決済数
シェア
カード数
シェア
時価総額
本社所在地 実質発足年
VISA 44.84% 24.77% 約45兆円 米カリフォルニア州 1958年
JCB 1.04% 0.96% 非上場のため
不明
東京都港区 1961年
MasterCard 24.46% 15.33% 約32兆
7,000億円
米ニューヨーク州 1966年
※6月5日現在、1ドル109.18円で算出

3, Visa、JCB、MasterCard——クレジットカード3大国際ブランドの特徴

Visa——世界トップシェアを誇るクレジットカード

【VISAブランドのおすすめカード】
三井住友カード エポスカード 楽天カード
年会費 1,375円 年会費 無料 年会費 無料
還元率
(通常時)
0.5% 還元率
(通常時)
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(通常時)
1.0%
特徴 コンビニ利用で
ポイント5倍
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保険が充実
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国際ブランドの中でもトップシェアを誇るのがVisaだ。最大の特徴は加盟店の多さであり、200以上の国と地域で利用でき、発行されているカードは34億枚(2019年3月末時点)、全世界のカード決済の約45%(2018年度・THE NILSON REPORT調べ)を占めている。

バンク・オブ・アメリカが1958年に消費者向けクレジットカード「BankAmericard」を発行したことに始まるこのカードブランドは1976年に名称を「Visa」と変更。

海外では「Visa」か「Plus」マークのATMで現地通貨を引き出すこともできる。また、クレジットカードのほかにも、デビットカードやプリペイドカード、ネットショッピング専用のプリペイドカードのネットプリカ、海外で現地通貨を引き出せるトラベルプリペイドなど多種多様な決済手段を提供している。

銀行系クレジットカードにVisaブランドが多い印象があり、その代表的なカードとしては三井住友カードがある。ただしVisaブランドを冠するカードは大変多く、必ずしもVisa=銀行系というわけではない。

JCB——海外でも重宝する日本のクレジットカード

【JCBブランドのおすすめカード】
JCB CARD W 楽天カード ビックカメラSuicaカード
ビューカード
年会費 無料 年会費 無料 年会費 524円
            (初年度無料)
還元率
(通常時)
1.0% 還元率
(通常時)
1.0% 還元率
 (通常時)
1.0%
特徴 年会費無料で
ポイント2倍
特徴 楽天市場で
ポイント3倍
特徴 1回以上の利用で
次年度年会費無料
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JCBは、日本で唯一の国際クレジットカードブランドだ。会員数は2019年3月末時点で1億3,000万人、カード発行は23の国・地域におよび、加盟店数は約3,000万店。年間取扱高は32兆6,759億円(2018年度)だ。ただし、全世界のクレジット決済額のシェアは0.96%しかない(2018年度・THE NILSON REPORT調べ)。

VisaやMasterCardに比べると加盟店が少ないのは否めないが、日本国内や日本人の渡航が多いハワイ、グアム、韓国、台湾、シンガポールなどでは比較的加盟店も多い。

JCBは1961年に株式会社日本クレジットビューローとして設立。同年、日本初の汎用型クレジットカードの発行を開始し、1972年には会員数が100万人を突破、1981年には国際ブランドとして海外展開を開始する。なお、「JCB」とは設立時会社名称の英語表記の頭文字をとったもので、後にその略称が会社名となった。

JCBの大きな特徴としては、日本人の渡航が多い世界31の都市に設置されたJCBプラザと、世界9都市に設置されたJCBプラザラウンジが用意されているところ。JCBプラザ/プラザラウンジでは、現地のJCB加盟店や観光についての案内のほか、ホテルやレストラン、オプショナルツアーの手配、各種チケット予約、カード紛失・盗難時のサポートなどを日本語で受けられる。

MasterCard——幅広いジャンルのカードが揃う

【MasterCardブランドのおすすめカード】
楽天カード 三井住友カード dカード
年会費 無料 年会費 1,375円 年会費 無料
還元率
(通常時)
1.0% 還元率
(通常時)
0.5% 還元率
(通常時)
1.0%
特徴 楽天市場で
ポイント3倍
特徴 コンビニ利用で
ポイント5倍
特徴 どこでも1%
ポイント還元
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Visaカードに次ぐシェアを誇る国際ブランドがMasterCardだ。210を超える国や地域で利用でき、海外旅行ではVisaかMasterCardのクレジットカードを持っていれば、支払いに困ることはまずないだろう。

MasterCardは複数の銀行によるショッピング決済のネットワークとして、1966年に発足したインターバンク・カード・アソシエーションを前身としており、1968年にはメキシコ、ヨーロッパ、日本の金融機関も加盟。1970年代後半にはさらに多くの国にネットワークを広げ、名称を「MasterCard International」に変更した。

海外ではMasterCardのクレジットカードで、「MasterCard」か「Cirrus(シーラス)」マークのATMから現地通貨を引き出すことも可能。また、MasterCardは「Maestro」というブランド名でデビットカード決済のネットワークも提供している。

日本では信販系カードや流通系カードなど生活に密着した幅広いジャンルのカードにライセンスが提供されている印象があり、消費者金融のアコムが発行するACマスターカードといったものもある。ただし、銀行系カードにもMasterCardブランドのものは数多くあり、三井住友カードでもMasterCardブランドを選択できる

なお日本国内のMasterCard会員には「プライスレス・ジャパン」というプログラムが提供されていて、日本人の嗜好にあった体験やイベントを提案するもので、スポーツチケットの抽選や宿泊予約サイトの割引クーポン、グルメ限定プランなどが提供される。

4,Visa、JCB、MasterCard——初めてのカードかそうでないかでチョイスが変わる

これからクレジットカードを作ろうというときにどの国際ブランドを選べばいいかということだが、初めてカードを作るのならば、広く海外でも使えることを考慮してVisaかMasterCardを選び、すでにそれらブランドのカードを持っているのならば、JCBプラザ/プラザラウンジの利用ができるJCBを選ぶのがいいだろう。
 
モリソウイチロウ
執筆・モリソウイチロウ
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカードに詳しく、専門サイトでの執筆も行っている。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。
 
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