PDCAに失敗する理由

ここまで、PDCAサイクルの概要や具体例を解説しました。ここからは、PDCAに失敗する理由を3つご説明します。

  • 実行することに集中しすぎて改善ができない
  • 前提として計画の数値がずれている
  • 実務に追われて確認する時間がない

それぞれ順番に見ていきましょう。

実行することに集中しすぎて改善ができない

PDCAサイクルはすべてを適切に行なってこそ成果が出るものなので、実行だけに集中しても良い結果は生まれません。そのため、実行することに集中しすぎて改善ができないのは本末転倒です。

計画段階で実行以降のタスクをすべて洗い出し、実行のみに集中してしまうことを避けるよう工夫しましょう。

前提として計画の数値がずれている

そもそも、計画の数値がずれていては実行以降が上手くいくはずはありません。そのため、少々費用は必要になるものの、計画時点では外部のコンサルタントを入れることも検討しましょう。結果的に計画の数値がずれては実行以降がすべて無駄になるので、準備段階に最も力を入れる必要があります。

実務に追われて確認する時間がない

最後に、計画を立てて実行できたものの、人材が少ないなどで実務に追われ、確認する時間がないことも失敗の原因です。評価をしてこそ改善ができますし、改善ができなければ次回の計画を練ることもできません。そのため、実務に追われない仕組みづくりも併せて行うことが大切です。

PDCAを成功させるためには

先ほど、PDCAサイクルが失敗する原因を解説しました。ここからは、PDCAサイクルを成功させるためのポイントを2つ解説します。

  • 実行に移る前に緻密な計画を立てる
  • 分析は複数人で時間をかけて行う

それぞれ順番にご説明します。

実行に移る前に緻密な計画を立てる

まずは、実行に移る前に緻密な計画を立てましょう。実行以降のすべてのタスクを洗い出すことはもちろん、計画を達成する上でボトルネックとなる部分を確認し、それらを改善できる計画を立てていきます。計画がずれれば実行以降がすべて失敗すると言っても過言ではないため、計画にこそ多くの時間を費やすことが必要です。

分析は複数人で時間をかけて行う

次に、分析は複数人で行うことが大切です。なぜなら、1人の視点から分析をしても客観的な視点が欠けている可能性があり、結果的に改善がうまく行かない恐れがあるためです。そのため、評価に関しては必ず複数人で行い、それぞれの視点から改善点を洗い出すことを前提に取り組みましょう。