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警備員の研修は役に立つの?
警備員の研修に関する疑問を解決
警備員の研修は役に立つの?

警備員になるときに受ける教育や訓練は、実戦ですぐに役立つことは少ないと言えます。特に、護身術や捕縛方法などはあまり使う機会がないでしょう。
しかし、万が一に備えて、知識や技術を身につけておくことは大切です。このような知識があれば、自信を持ってセキュリティ業務を行うことができます。
近年では、モニターやセンサー、遠隔操作を利用するセキュリティ会社が増えてきました。ですから、これらのIT機器の操作方法を知っておくことも、仕事に役立ちます。
警備員の研修に関する疑問を解決

一般的によく尋ねられる、警備員の研修についての疑問点も取り上げていきます。気になる研修中のお給料や、研修がきついのかどうかなど、確かめておきましょう。
疑問①研修中でも給料やバイト代は出る?

警備会社に採用された場合、警備員として働く前には、社員でもアルバイトでも研修を受けなければなりません。
トレーニング期間中は給与が支給されますが、研修中の給与は会社によって異なり、最低賃金の会社もあれば、一般社員と同じ時給の会社もあります。
新入社員は、4〜5日で計20時間の研修を受けなければならず、研修中の給与は2〜3万円程度が一般的です。

研修時間は「警備業法施行規則」で定められており、新入社員は「基礎研修」と「職種別研修」を合わせて20時間以上受けなければならないとされています。
過去3年間に1年以上の警備員、または1年以上の警察官の経験がある場合は、新任研修が免除されます。
警備員としての経験が1年以上ある場合は、7時間以上の基礎・職務別トレーニングを、元警察官だった場合は13時間以上のトレーニングを修了しなければなりません。
疑問②研修はきついって本当?

研修は会社によって異なり、他の会社よりも厳しい会社もあります。会社によっては、警備員として働くためのスキルを持っていない従業員を派遣したくないという理由で、特に新任研修を厳しくしているところもあります。
一般的に研修担当者は、非常に経験豊かな方が講師となっていますが、プロ意識が高いほど細部にまで気を配り、丁寧な研修をおこないます。
研修が厳しいと大変そうですが、厳しいトレーニングを受けることでスムーズに仕事に就くことができるというメリットがあります。
現場で働くようになると、訓練で学んでいない事態が起こりえます。研修ですべてを体験できるわけではありませんが、どんな事態でもある程度対処できるように、研修でしっかり学んでおくことが大切です。
疑問③研修が免除されることもある?

研修時間は「警備業法施行規則」で定められており、新入社員は「基礎研修」と「業務別研修」を合わせて20時間以上受けなければならないとされています。
資格や経験をお持ちの方は、研修時間の短縮や免除が可能な場合があります。例えば、1年以上の経験を持つ元警察官の場合、基本教育は最低15時間から最低5時間に短縮されます。
3年以内に警備業界で1年以上の経験がある方は、基本研修が5時間以上に短縮され、業務別研修も5時間以上に短縮されます。

機械警備業務監督者の資格を持っている方なら、、新しい仕事を始める際に、通常通り15時間の基本トレーニングを受講する必要がありますが、業務別トレーニングの受講は必要ありません。
逆に、警備員指導教育責任者の資格を持つ方は、基本教育が免除されます。ただし、最低でも15時間の業務別研修を受けることが必要です。
また、警備業務検定2級に合格した方は、新任教育が免除され、現任教育における基本教育も免除されます。さらに、警備業務検定1級に合格された方は、新任教育、現任教育のいずれも受講する必要はありません。