求人広告や求人サイトでよく募集しているのを見かける警備員の仕事ですが、警備員として就職するためには何か特別な研修が必要なのでしょうか。また、研修内容はどのようなものでしょうか。警備員の仕事に興味を持つ方に向けて、現場に出る前に警備員が受ける訓練内容や教育について解説していきます。

目次
警備員の仕事をするなら研修が義務付けられている?
警備員の新任研修とは?講習内容を詳しく解説

警備員の仕事をするなら研修が義務付けられている?

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:リクルート、『工具男子』より引用)

まずは、警備員の仕事をするためには必ず研修を受けなければいけないのかをみていきましょう。警備員に研修が必要な理由についても知っておくと、警備会社の仕事に応募する前に心構えをすることができます。

警備業法で研修が義務付けられている

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:サイト名、『工具男子』より引用)

警備員の仕事を詳細に定めた法律は「警備業法」と呼ばれています。警備業法では、新たに警備員を採用して現場に配属する際には、所定の訓練を受けさせなければならないと定められています。

具体的には、警備業法第21条第2項に、警備に関する各種資格を有する者、経験者、警察官経験者は、要件の一部が免除され、訓練期間が短縮されることが明記され、詳細に記載されています。

警備員や警察官としての経験がない場合は、「上記以外の一般警備員」カテゴリーのトレーニングを修了する必要があります。

警備員に研修が必要な理由

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:アシスト、『工具男子』より引用)

初めて警備員の仕事に就く場合は、新任警備員研修という研修を受ける必要があります。短期間のアルバイトであっても、警備員として働くためには、雇用形態に関わらず「新任警備員研修」を修了する必要があります。

警備の仕事は、人の命に関わる責任の重い仕事であり、警備員は初心者であっても一定の知識と技術を持っていなければなりません。

そのため法律で、警備員のトレーニングの期間、時期、内容などが細かく規定されています。また、警備業法では、警備員として働くために必要な法定訓練は、国家警備員訓練免許を持つ者が行わなければならないとされています。

以前に他社で警備員として働いていた方や、セキュリティ関連の資格をお持ちの方は、トレーニングの一部が免除される場合があります。

警備員の新任研修とは?講習内容を詳しく解説

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:タイヨー株式会社、『工具男子』より引用)

では、警備員が仕事に就く前に受けることになっている新任研修とはなんでしょうか。新任研修に含まれる講習内容を解説していきます。

新任研修①基本教育

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:テイシン警備、『工具男子』より引用)

新人警備員のトレーニングは、少なくとも15時間の「基礎トレーニング」と、少なくとも15時間の「職務別トレーニング」で構成されています。

多くのセキュリティ会社では、このトレーニングを4日間かけて集中的に行っています。基礎訓練では、セキュリティ業務に必要な最低限の知識を教えてもらいます。

具体的には、警備業務に関わる法律、心構え、事故発生時の対応、護身用具の使い方、救命処置などを学びます。

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=『工具男子』より引用)

基礎トレーニングは、警備業界に初めて参加する方を対象としており、18歳以上であれば、コースを修了するために特別な資格は必要ありません。

基礎トレーニングは、テキストやDVDを使った講義と実習で構成されています。礼式と呼ばれる実践的な訓練では、敬礼やランニングなどの基本姿勢や、掛け声の訓練などが行われます。

新任研修②業務別教育

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:警備メディア、『工具男子』より引用)

業務別敎育は、警備業務の5つの分野をカバーするトレーニングプログラムです。対象となる施設(オフィス、住宅、商業施設など)の盗難や火災を防止するための監視・巡回業務、工事現場や駐車場、イベント会場などで人や車を誘導するなどの訓練があります。

他にも、現金・貴重品等を積んだ車両の警護・身辺警護(ボディガード)、機械の保護も含め、全部で5つの分野をそれぞれ詳細に学ぶ必要があります。

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:東和セキュリティサービス、『工具男子』より引用)

トレーニングには、部屋に座ってDVDを見るだけのトレーニングと動作を伴うトレーニングの2種類があります。

また、警備員の資質向上のために、基本的な姿勢やマナーを学ぶ時間もあり、研修中には声をしっかり出すことも大切です。

実際にセキュリティの仕事をしていると、声を出さないといけない場面がたくさんあります。トレーニングでは、このための練習をしっかりと行いましょう。

新任研修後には現任教育がある

【警備員】の仕事をするなら研修が義務付けられている?!詳しく解説!
(画像=引用:ジョブコンプラスS、『工具男子』より引用)

現任教育とは、現在警備員として業務について、働いている方のためのトレーニングです。現任教育は6ヶ月ごとに行われ、3時間以上の基礎教育と5時間以上の職務別教育を年2回、合計16時間以上受けなければなりません。

この研修の目的は、警備員としての新しい知識や技術の習得だけでなく、新しい法令や専門的な知識を学び、専門知識の幅を広げることにあります。