貧弱な触腕

イカメタルで狙う三陸沿岸のヤリイカは産卵期に接岸する個体を狙います。ポイントは岸寄りの浅場です。普段、生息する100mエリアが岸に近い三陸沿岸だからこそ、成立する釣りかもしれません。

ヤリイカを実際に見ていただければ、すぐに分かると思いますが、外見はケンサキイカによく似ています。ケンサキイカとの違いは2本の触腕が非常に貧弱だということです。ケンサキイカとの見分けるポイントともなっています。

ヤリイカの触腕は細くて弱々しいうえに短いです。ヤリイカの地方名でテナシイカと呼ばれるのはこうした身体的な特徴を捉えて名付けした由縁でしょう。

短いゲソ

ヤリイカは触腕以外のゲソも短くて細いです。

三陸『ヤリイカメタル』終盤戦解説 イカの特性知ることからは始めよう
(画像=大型でも短く細いゲソと触腕(提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)、『TSURINEWS』より 引用)

色んなイカを釣った経験がありますが、ヤリイカのゲソや触腕の繊細さはどのイカよりも際立っています。スルメイカの獰猛さや力強さはヤリイカにはありませんし、ケンサキイカの筋肉質なゲソとも違っています。これだけ貧弱なゲソでは大型の魚を捕らえるのは難しいのではないか?と思ってしまいますが、実際はどうなのか?とても気になる所です。

よく見るとゲソ、触腕ともに吸盤がありますが、吸盤自体も発達したものではなくて吸い付きも強くないように思います。