ハウステンボスへの売り込み

1995年3月の帰国では九州のハウステンボスを訪問した。三重志摩のスペイン村に小物を輸出しているので、そこも顧客にしたいと望んでいた。それで事前にアプローチして本社を訪問した。JRハウステンボス駅から本社まで1キロくらいある。訪問したのは3月29日であったが、それでも重い荷物をカートに積んで1キロをテクテク歩くと汗をかいた。

何しろ日差しが強かったからだ。買い付けは官僚システム的な印象を受けたので商談から実際に取引に結び付くまでは相当に時間を要すると感じた。また、帰りも1キロを歩いて駅まで2度目の汗をかくことになった。

車両に誰もいない、それでもデッキで電話をと車掌

いつだったか記憶していないが、藤沢から東京に向かう電車の中で携帯電話をかけようとしたら車掌が「携帯電話はデッキにてお願いします」と言った。そこで筆者は「この車両には私一人しかいないので誰にも迷惑にならない」と答えてそのまま座席から電話をしたのを記憶している。

私以外に一人でも乗客がいれば筆者はデッキに出ていたが、誰もいない車両でデッキで電話してくださいというのはさすが日本の融通性のない典型的な官僚のようだと感じた。