山林を放置するのはよくありません。なぜなら適切な管理をしなければ、災害に発展してしまう可能性もあるからです。

放置するくらいなら、処分する方法を検討したほうがいいでしょう。処分する場合には適切な方法での売却方法を検討し、しっかりと山林を引き渡すようにするのが最善です。

この記事では、山林を処分するための方法についてまとめました。また、山林を処分するおすすめの方法についても解説します。

目次
山林を相続しない場合は処分しよう!処分方法は複数あるので自分に合ったものを
山林を処分するための方法はどんなものがある?6通りの処分方法について解説
 ・他の山林所有者に売却
 ・林業事業者へ情報提供
 ・森林組合を仲介して売却
 ・不動産業者を仲介して売却
 ・自治体への寄付
 ・不動産業者へ処分

山林を相続しない場合は処分しよう!処分方法は複数あるので自分に合ったものを

山林を処分するための方法は?おすすめの処分方法や処分時の注意点を解説
(画像=引用:Pixabay、『タナちゃんねる』より引用)

山林を相続する意思がなければ、適切に処分したほうがいいでしょう。

理由としては、そのまま山林を放置することは非常に危険で、将来的に大きな影響を与えるためです。山林は適切に管理しなければ、様々な災害や環境問題を引き起こす可能性があります。他に管理してくれる人を見つけて、少しでも早く山林の状況を把握できなければ、いずれ大きな事故に繋がる恐れもあるでしょう。

また山林を処分しなかったことにより、余計な費用を支払い続けるという問題もあります。特に相続した山林は使い道がなければ売却を検討し、速やかに対応を行ったほうがいいでしょう。そのまま保有していると、固定資産税の支払いだけで苦労する状況も考えられます。

実は山林を処分する方法は多数用意されており、自分で好きな方法が選択可能です。しかし売却する際には専門家へ相談する対応をしっかり取り、できる限り適切な方法で売却できる体制を整えておきましょう。わからないことは専門の業者に依頼して、納得できるまで話をしたほうが安心です。

山林を処分するための方法はどんなものがある?6通りの処分方法について解説

山林を処分するための方法は?おすすめの処分方法や処分時の注意点を解説
(画像=引用:Pixabay、『タナちゃんねる』より引用)

山林を処分するための方法は6つあります。その方法は以下の通りです。

  • 他の山林所有者に売却
  • 林業事業者へ情報提供
  • 森林組合を仲介して売却
  • 不動産業者を仲介して売却
  • 自治体への寄付
  • 不動産業者へ処分

上記の方法から1つを選んで処分します。処分するためには業者を経由するケースが多くなっていますが、場合によっては自分で自治体へ交渉する方法も検討してください。

ここからは、処分する方法について詳しく説明します。

他の山林所有者に売却

1つ目は他の山林所有者と交渉し、売却する方法をご紹介します。

山林を保有している人は管理ノウハウを持っていますので、売却した土地を適切に管理するのが得意です。また、山林の使い方や運用方法についてもしっかり考えているため、売却後に放置されるといった問題は起こりにくいです。

一方でこの方法を利用する場合、売却できる相手を探すのは難しい傾向があります。なぜなら山林所有者が誰なのか、一般的な探し方ではわからないといった問題が起こりやすいのです。近年は山林売却に適しているサイトが多数ありますので、サイトを経由して売却する方法は有効に利用できるでしょう。

近所に山林所有者がいる場合は、自分の山林をその所有者に売却する方法も有効です。近所の人であれば顔見知りであることに加えて、山林の管理を適切に判断できます。なかなか相手が見つからない時は、近くに所有者がいないか検討してみましょう。

林業事業者へ情報提供

2つ目は林業事業者に対して山林を処分したいという情報を提供し、山林を処分してもらう方法です。

林業事業者は、山林を林業に利用したいニーズがあります。放置されている山林についても適切な管理を行っており、自身で管理ができないような状況であれば相談してみると良いかもしれません。可能であれば、売却や譲渡を行ってもいいでしょう。

近年ではネットを利用した林業事業者の検索がしやすいため、以前に比べて処分される山林が林業へ利用されるケースも増えています。ネット検索を有効に使えば、処分しなければならない山林を有効に活用してもらえるはずです。

ただ林業事業者が近隣にいないと管理が行き届かなくなるので、対応を断られる場合もあります。

森林組合を仲介して売却

3つ目は、森林組合の仲介を経て売却する方法です。この森林組合は日本全国に存在し、山林に関連する様々な相談を受け付けています。

森林組合では、放置されている山林や売却したいと考えている人の仲介を行い、利用したいと考えている人へ売却する取り組みを実施中です。不動産業者と違い、対応している組合が少ないデメリットはあります。しかし専門的な知識を通じ、適切な価格設定で売却可能です。

こちらもインターネットを採用することで、これまで以上に山林の売却がしやすくなっています。森林組合が提供しているホームページから、購入希望者を募る事が可能です。近年は森林組合のホームページ経由で購入者が見つかることも増えており、比較的売却が成立しやすいでしょう。

不動産業者を仲介して売却

4つ目は、近所の不動産業者を仲介して売却する方法です。こちらが最も一般的に利用されているもので、業者側にノウハウもあるため手短に相談できます。

不動産業者では、土地の売買も行っているのはご存知でしょうか。土地を売却したいと考えている人が不動産業者に相談し、山林の査定を受けてから最終的に売却する価格を設定します。その後、購入者を不動産業者に探してもらい、購入を希望する方と売買契約を結んで処分するという流れです。

この方法は非常に利用しやすい他、不動産業者が身近な存在であることから利用しやすい傾向があります。しかし不動産業者が山林に詳しくない場合、なかなか売却できない傾向もあります。売却する際の業者選びはとても重要と言えるでしょう。

また、売却価格が高すぎて成立しない問題もありますので、適切な売却価格を検討していかなくてはなりません。

自治体への寄付

なかなか処分できずに困っている場合は、5つ目の方法として自治体に相談し、寄付する方法があります。

自治体ではなかなか利用されない山林の寄付を受け付けており、何らかの形で利用する方法を検討中です。放置されている山林を残しておくくらいなら、自治体に相談して寄付し、管理してもらうという方法も有効でしょう。

しかし寄付という形になりますので、基本的に利益は出ません。これまで紹介した方法は売却で利益を出すようになっていますが、この方法だと売却はできないためお金が入らないというデメリットがあります。

不動産業者へ処分

6つ目は不動産業者に相談して、お金を払って処分してもらう方法です。

不動産業者の中には、お金を支払ってくれれば山林の処分を行ってくれる場合があります。なかなか処分できずに困っている場合は、不動産業者に相談して山林処分を依頼するのもいい方法でしょう。

しかし他の方法と違い、自己負担が必要です。負担する金額はかなり多くなる可能性もあるため、基本的にリターンがないリスクのある方法となってしまいます。最初からこの方法は採用しないほうが無難です。