大手キャリアや格安SIMにとっても重要な一括10円の激安スマホ
2020年4月には楽天モバイルが本格サービスを開始したのを皮切りに、ahamaoやpovoなどの登場もあって、スマホの月額利用料金はここ1~2年でグッと安くなってきた。
しかし、一緒に購入するスマホが数万円もするのでは、加入者が二の足を踏んでしまう。そこで、2万円台のお手頃スマホを1円や10円で販売することで、ユーザーに加入を促しているのだ。
また、最近は大手キャリアでもユーザー獲得のために、人気のiPhone SE(第2世代)などを一括10円で販売している。
iPhone SE(第2世代)の64GBモデルの価格は4万9,800円だが、こちらは値引き制限がない“スマホ単体での発売”にすることで、まず、販売価格を3万円値引きしたうえで、通信契約とセットで購入するとき、さらに2万円引きするという裏ワザを使っている。
いずれも、大手キャリアや格安SIM事業者にとって、一括10円スマホは新規加入者を獲得するうえで、重要なアイテムとなっているのである。


3Gサービス終了でガラケーからの乗り換え特需も!
2万円台のお手頃スマホは、これからもっと注目されることになる。それは、大手キャリアの3Gサービスが今後次々と終了され、ガラケーからスマホへの乗り換え特需が起きるからだ。
長年ガラケーで利用されてきた3Gサービスは、auが2022年3月31日にサービスを終了するのをはじめ、ソフトバンクは2024年1月末、ドコモは2026年3月31日に相次いで終了することになっている。
そのため、スムーズにガラケーからスマホへの機種変更ができるように、各キャリアは2万円台のスマホを充実させている。
ちなみに、このような通信世代や周波数移行が理由の乗り換えでは、2万2,000円の上限は適用されないため、2万円以上のスマホでも無料交換対象になっている。
たとえば、今年3月に3Gサービスを終了するauでは、3万4,580円もするスマホ「BASIO4」を実質0円で機種変更対応機種に加えているのだ。


いかがだろうか? 数年前に販売されていた2万円台のエントリースマホといえば基本性能が低く、まさに安かろう悪かろうだった。
しかし、現在のエントリースマホは基本性もそこそこ高く、高速通信の5G規格に対応する実用的なモデルも多い。
今後、ガラケーからスマホに乗り換えたり、キャリアを乗り換えるときは、実質1円や10円のスマホを購入しても、きっとガッカリする人は少ないだろう。
参考元:2万円台の“エントリースマホ”が増えている理由 割引でほぼ0円、3G停波の影響も【ITmedia Mobile】
●総務省「電気通信事業法の一部を改正する法律の施行に伴う関係省令等の整備について(PDF)」
●au「無料交換機種のご案内」
●「OCNモバイルONE」
文・すずきあきら/提供元・オトナライフ
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